第六章*
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NAME1「か…かなちゃん…、机くん…。」
勝ち星を挙げられなかった二人の周りには
どんよりと重い空気がまとわりついていて
何と声をかければいいか迷ってしまう。
太一「栄光大附属は多分駒野が当たった奴が
一番強かったよ。運が悪かった。」
机「そ……そうかな?」
太一の言葉に顔を上げ、少し持ち直した。
さすが部長、フォローも上手だ。
NAME1「オーダーの運もあるから。
気にしない、気にしない。」
まだ一回戦、
モチベーション保てないとこの先キツい。
太一「3試合目の華咲学園でNAME1出よう。
トーナメントに向けてアップするつもりで。」
NAME1「うん、わかった。」
肉まん「あのさ、
今は綾瀬が真ん中がいいとか言って
あのオーダー順だけど、強いとこと
当たる時はもっと考えないとダメじゃね?」
太一「あぁ……
北央ってオーダーセオリー通りかな?
A級二人ってどいつだろ。」
NAME1「あ、私わかるよ。」
肉まん「まじで?じゃあそのA級二人どっちか
かなちゃんか机くんに当たるようにしてさー…」
肉まんくんの言うことはわかる…。
団体戦は5人中3人勝てればいいんだから
苦しい試合になりそうな相手で白星捨てて、
他のそこそこの相手から確実に3勝取ってけば
無駄な体力も使わず済むってこと。
団体戦の基本と言えば基本。
でも………。
奏「あれ、そういえば千早ちゃんは?」
肉まん「あっちで必死にメール打ってたよ。」
NAME1「…………ぇ……。」
……新だ。
また胸が脈打ち始めて苦しい。
手が小刻みに震えて耳に膜が貼ったようになる。
やめて、今だけは…。
乱されないで、私の心。
今は集中しなきゃいけないんだから…。
肉まん「綿谷新だろ?
小学生ん時からNAME1と張る強さで、
綾瀬にかるた教えたやつ。
福井にいるらしーけど、綾瀬、
全国大会でそいつに会いたくて
かるた部作ったんじゃねーのかなぁ。」
少しはそういう願いもあるんだろうって、
わかってた。
考えないようにしてただけで……。
肉まん「まぁ綾瀬はかるたバカだから
強いやつと戦いたいだけだろーけどー。」
太一「……そろそろ行こう。2試合目だ。」
NAME1「…うん……。」
かなちゃんが心遣って私の肩を撫でる。
私…ほんと隠すの下手なんだなぁ。
また顔に出てたみたい。
胸に大きく酸素を取り込んで、
芝居がかった笑顔を向けた。
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NAME1「か…かなちゃん…、机くん…。」
勝ち星を挙げられなかった二人の周りには
どんよりと重い空気がまとわりついていて
何と声をかければいいか迷ってしまう。
太一「栄光大附属は多分駒野が当たった奴が
一番強かったよ。運が悪かった。」
机「そ……そうかな?」
太一の言葉に顔を上げ、少し持ち直した。
さすが部長、フォローも上手だ。
NAME1「オーダーの運もあるから。
気にしない、気にしない。」
まだ一回戦、
モチベーション保てないとこの先キツい。
太一「3試合目の華咲学園でNAME1出よう。
トーナメントに向けてアップするつもりで。」
NAME1「うん、わかった。」
肉まん「あのさ、
今は綾瀬が真ん中がいいとか言って
あのオーダー順だけど、強いとこと
当たる時はもっと考えないとダメじゃね?」
太一「あぁ……
北央ってオーダーセオリー通りかな?
A級二人ってどいつだろ。」
NAME1「あ、私わかるよ。」
肉まん「まじで?じゃあそのA級二人どっちか
かなちゃんか机くんに当たるようにしてさー…」
肉まんくんの言うことはわかる…。
団体戦は5人中3人勝てればいいんだから
苦しい試合になりそうな相手で白星捨てて、
他のそこそこの相手から確実に3勝取ってけば
無駄な体力も使わず済むってこと。
団体戦の基本と言えば基本。
でも………。
奏「あれ、そういえば千早ちゃんは?」
肉まん「あっちで必死にメール打ってたよ。」
NAME1「…………ぇ……。」
……新だ。
また胸が脈打ち始めて苦しい。
手が小刻みに震えて耳に膜が貼ったようになる。
やめて、今だけは…。
乱されないで、私の心。
今は集中しなきゃいけないんだから…。
肉まん「綿谷新だろ?
小学生ん時からNAME1と張る強さで、
綾瀬にかるた教えたやつ。
福井にいるらしーけど、綾瀬、
全国大会でそいつに会いたくて
かるた部作ったんじゃねーのかなぁ。」
少しはそういう願いもあるんだろうって、
わかってた。
考えないようにしてただけで……。
肉まん「まぁ綾瀬はかるたバカだから
強いやつと戦いたいだけだろーけどー。」
太一「……そろそろ行こう。2試合目だ。」
NAME1「…うん……。」
かなちゃんが心遣って私の肩を撫でる。
私…ほんと隠すの下手なんだなぁ。
また顔に出てたみたい。
胸に大きく酸素を取り込んで、
芝居がかった笑顔を向けた。
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