第六章*
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嫌な汗が背中を撫でている。
千早「…NAME1…っ、お先に〜…。」
太一「…ま、また明日な…。」
獲物に狙いを定め目を光らせた熊。
練習場の隅、後ろは壁、
絶体絶命の状況に、逃げ出すことは叶わない。
仁王立ちのその熊を目の前に、
私は肩を竦めてただ座っていた。
原田「NAME1ちゃあ〜ん、
言いたいことが山程あるよ〜…。」
原田先生との試合は5枚差で負け。
駄目出しをされるのを覚悟で、
というかそれを望んでここに来たんだけど
いざこの状況に立たされると
畏怖せずにはいられない。
原田「まず定位置!なんでその配置なの。
NAME1ちゃんの良さが全く生かせてない。
友札くっつけて置くのはなんで?
NAME1ちゃんかるた何年目よ、
初心者のセオリー守ってどうすんの?
DC級じゃあるまいしもっと工夫してかなきゃ。
勢いも全然無いしそのせいか腕がブレる!
自陣左下段は苦手なの?それとも捨ててるの?
そんな隙だらけでクイーン戦挑むつもり?」
グサグサと突き刺さっていく言葉の数々。
呼吸ができなくなるくらいに胸を引き締められる。
涙が吹きこぼれそうになるのを必死で堪えた。
怒られて泣く為に来たんじゃない。
言葉はキツくても愛のある原田先生の言葉を
しっかりと心に刻む。
定位置…
南雲会でもそれについては言われなかった。
新しい発見だ。
私の良さを生かす配置…。
原田「少し厳しく言い過ぎたかな。
でもね、私はNAME1ちゃんはまだまだ
伸びる子だと思ってるんだよ。
現クイーンをも凌ぐ力の可能性を信じてる。
考えもせずに成長を止めて欲しくはないんだ。」
吊り上げていた眉をへろりと下げ
両手を私の肩に乗せる原田先生に
ついに涙腺が決壊した。
NAME1「明日…明日また来ます…!
配置も見直してきます。
またご指導お願いします…!」
涙を拭って顔を上げ、
真っ直ぐに先生を見据えて宣言する。
原田「うん、わかった、待ってるよ。」
正直言って
今のままではいけないと理解しつつも、
長年のスタイルを変えるということに
リスクを感じて踏み出せない思いがあった。
原田先生はその不安を払拭して
私の成長したい気持ちを後押ししてくれた。
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嫌な汗が背中を撫でている。
千早「…NAME1…っ、お先に〜…。」
太一「…ま、また明日な…。」
獲物に狙いを定め目を光らせた熊。
練習場の隅、後ろは壁、
絶体絶命の状況に、逃げ出すことは叶わない。
仁王立ちのその熊を目の前に、
私は肩を竦めてただ座っていた。
原田「NAME1ちゃあ〜ん、
言いたいことが山程あるよ〜…。」
原田先生との試合は5枚差で負け。
駄目出しをされるのを覚悟で、
というかそれを望んでここに来たんだけど
いざこの状況に立たされると
畏怖せずにはいられない。
原田「まず定位置!なんでその配置なの。
NAME1ちゃんの良さが全く生かせてない。
友札くっつけて置くのはなんで?
NAME1ちゃんかるた何年目よ、
初心者のセオリー守ってどうすんの?
DC級じゃあるまいしもっと工夫してかなきゃ。
勢いも全然無いしそのせいか腕がブレる!
自陣左下段は苦手なの?それとも捨ててるの?
そんな隙だらけでクイーン戦挑むつもり?」
グサグサと突き刺さっていく言葉の数々。
呼吸ができなくなるくらいに胸を引き締められる。
涙が吹きこぼれそうになるのを必死で堪えた。
怒られて泣く為に来たんじゃない。
言葉はキツくても愛のある原田先生の言葉を
しっかりと心に刻む。
定位置…
南雲会でもそれについては言われなかった。
新しい発見だ。
私の良さを生かす配置…。
原田「少し厳しく言い過ぎたかな。
でもね、私はNAME1ちゃんはまだまだ
伸びる子だと思ってるんだよ。
現クイーンをも凌ぐ力の可能性を信じてる。
考えもせずに成長を止めて欲しくはないんだ。」
吊り上げていた眉をへろりと下げ
両手を私の肩に乗せる原田先生に
ついに涙腺が決壊した。
NAME1「明日…明日また来ます…!
配置も見直してきます。
またご指導お願いします…!」
涙を拭って顔を上げ、
真っ直ぐに先生を見据えて宣言する。
原田「うん、わかった、待ってるよ。」
正直言って
今のままではいけないと理解しつつも、
長年のスタイルを変えるということに
リスクを感じて踏み出せない思いがあった。
原田先生はその不安を払拭して
私の成長したい気持ちを後押ししてくれた。
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