第六章*
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淡い夕闇の中に銀色の細い針のような
雨が降り続く。
原田「NAME1ちゃん、千早ちゃん、まつげくん、
よく来てくれた!」
そう言って涙ぐみながら
私たちの背中をバンバンと叩く原田先生。
相変わらず熱いな…。
NAME1「全然顔出さずすみません。」
原田「ほんとだよ、
千早ちゃんはたまに来てくれたけど。
NAME1ちゃんもまつげくんも中々来ないから
私は寂しくて寂しくて…。」
太一「ははっ…すみません…。」
原田「もうすぐ高校選手権の東京都予選だろう。
厳しく指導させてもらうから覚悟するように。」
NAME1「はい、よろしくお願いします。」
濡れた足元を拭いてジャージを履く。
畳を叩く音に身が奮い立った。
原田「じゃあ千早ちゃんは坪口くんと、
まつげくんは真美ちゃんと組んで。」
千早・太一「はい。」
原田「じゃあNAME1ちゃんは私とやろうか。」
口調は優しくも、猛る心が表情に滲み出ている。
…こわい!
心に慄然とするものを感じながら席に着いた。
NAME1「あ、練習の後でもいいんですけど、
この間京都で詩暢ちゃん…
若宮クイーンと闘ったんです。
それで新が動画撮ってくれて…
原田先生に見てもらいたくて。」
原田「ほぅ!クイーンと。
じゃあ後でゆっくり拝見するよ。
メガネくんの話も聞きたいしな。」
向かい合って一礼。
ガシャガシャと擦る音を立てて
裏向きの札を混ぜ合わせる。
原田「全力で行くからね。
NAME1ちゃんも本番だと思って
今の自分を出し切りなさい。」
” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな ”
窓を叩く雨の音が煩わしい。
集中。
必要な音だけを拾え。
” いまをはるべと さくやこのはな ”
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淡い夕闇の中に銀色の細い針のような
雨が降り続く。
原田「NAME1ちゃん、千早ちゃん、まつげくん、
よく来てくれた!」
そう言って涙ぐみながら
私たちの背中をバンバンと叩く原田先生。
相変わらず熱いな…。
NAME1「全然顔出さずすみません。」
原田「ほんとだよ、
千早ちゃんはたまに来てくれたけど。
NAME1ちゃんもまつげくんも中々来ないから
私は寂しくて寂しくて…。」
太一「ははっ…すみません…。」
原田「もうすぐ高校選手権の東京都予選だろう。
厳しく指導させてもらうから覚悟するように。」
NAME1「はい、よろしくお願いします。」
濡れた足元を拭いてジャージを履く。
畳を叩く音に身が奮い立った。
原田「じゃあ千早ちゃんは坪口くんと、
まつげくんは真美ちゃんと組んで。」
千早・太一「はい。」
原田「じゃあNAME1ちゃんは私とやろうか。」
口調は優しくも、猛る心が表情に滲み出ている。
…こわい!
心に慄然とするものを感じながら席に着いた。
NAME1「あ、練習の後でもいいんですけど、
この間京都で詩暢ちゃん…
若宮クイーンと闘ったんです。
それで新が動画撮ってくれて…
原田先生に見てもらいたくて。」
原田「ほぅ!クイーンと。
じゃあ後でゆっくり拝見するよ。
メガネくんの話も聞きたいしな。」
向かい合って一礼。
ガシャガシャと擦る音を立てて
裏向きの札を混ぜ合わせる。
原田「全力で行くからね。
NAME1ちゃんも本番だと思って
今の自分を出し切りなさい。」
” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな ”
窓を叩く雨の音が煩わしい。
集中。
必要な音だけを拾え。
” いまをはるべと さくやこのはな ”
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