第六章*
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…ーまもなく電車がまいります。
NAME1「明日から部活の後は白波会で
原田先生にみっちりしごいてもらお。
高校選手権、楽しみだね。」
新「負けんでの。」
ひゅうっと電車が切り裂く風を受けて思う。
NAME1「…………遠いよ、福井。」
新「え?」
それは轟々とした硬い響きに飲み込まれて
まるで煙のように空へ溶けた。
眉が寄って悲愴な面持ちになる。
別れ際はいつも寂しいけど、
今日はより一層辛く感じていた。
電車に乗り込み新を振り返ると
いつもと変わらぬ優しい微笑みが返ってくる。
これが、恋なのかなぁ。
今まで他の誰に対しても感じたことのない、
ぽうっと熱く灯ったそれが
身体中を焼き尽くしてしまうよう。
胸がときめきを覚えて痛む。
またすぐ会えるのに
ひと時も離れていたくない。
新「無事着いたら連絡して。」
NAME1「うん、またね。」
新「うん。」
ドアが閉まると
キュッと心を摘まれたように苦しくなる。
その心境とは裏腹に、
笑顔の仮面を貼り付け手を振った。
気付いてしまうとどんどん堕ちていく。
きっとこれが世に聞く『 恋の病 』だ…。
窓から見える美しい景色が
滑るように後方へ流されていくけれど、
私の瞳はそれを映すだけで、
その光景を見てはいなかった。
さっき別れたばかりなのに
もう新に会いたい…。
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…ーまもなく電車がまいります。
NAME1「明日から部活の後は白波会で
原田先生にみっちりしごいてもらお。
高校選手権、楽しみだね。」
新「負けんでの。」
ひゅうっと電車が切り裂く風を受けて思う。
NAME1「…………遠いよ、福井。」
新「え?」
それは轟々とした硬い響きに飲み込まれて
まるで煙のように空へ溶けた。
眉が寄って悲愴な面持ちになる。
別れ際はいつも寂しいけど、
今日はより一層辛く感じていた。
電車に乗り込み新を振り返ると
いつもと変わらぬ優しい微笑みが返ってくる。
これが、恋なのかなぁ。
今まで他の誰に対しても感じたことのない、
ぽうっと熱く灯ったそれが
身体中を焼き尽くしてしまうよう。
胸がときめきを覚えて痛む。
またすぐ会えるのに
ひと時も離れていたくない。
新「無事着いたら連絡して。」
NAME1「うん、またね。」
新「うん。」
ドアが閉まると
キュッと心を摘まれたように苦しくなる。
その心境とは裏腹に、
笑顔の仮面を貼り付け手を振った。
気付いてしまうとどんどん堕ちていく。
きっとこれが世に聞く『 恋の病 』だ…。
窓から見える美しい景色が
滑るように後方へ流されていくけれど、
私の瞳はそれを映すだけで、
その光景を見てはいなかった。
さっき別れたばかりなのに
もう新に会いたい…。
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