.





新「NAME1？起きてる？」

NAME1「……………寝てる。」

新「…思い切り起きてるが。」

NAME1「……………ぐぅ、ぐぅ。」

新「布団もう一枚出して来たで、
…俺こっち側で寝るでの。」

NAME1「…う、うん。」

新「…どした？なんか変やが。」




やばい。

なんか意識しちゃって普通にできない。

心臓うるさい！止まれ！

って止まっちゃ駄目だそれ死ぬやつ！

あぁもうなんかわかんないけどそわそわする…。




NAME1「…何もないよ、大丈夫だよ。」

新「ほうか？ほんならいいけど…。
…電気消すよ。」

NAME1「…うん。」




会話がなくシンと重く

気まずい空気が部屋を満たした。




布団を被って必死に隠すけど

この暴れる胸の音が新に

聞こえてるんじゃないかと思い不安になる。




新「…今日は…あ。いや何でもない。」




ドキッと心臓が跳ねる。




NAME1「…え、何？
言いかけたら最後まで言ってよ。」






新「い、いや…。
今日はこっち来てとか言わんのやなと思て…。」

NAME1「…えっ。」

新「今日は怖くないんか？」

NAME1「いや…、怖いけど。」

新「やっぱりなんか変やが。」




顔が熱い。

新が私に恋愛感情なんて、

頭の中では有り得ないと思ってるのに。

どうしてドキドキするんだろう。

でももしも、もしも万が一そうだったら

私はどうしたいのかな。




やっ…、やめよやめよ…、

有り得ないんだから！

新が不審がってるし、いつもどおり…。




NAME1「変じゃないよっ。
あー南雲会行くの楽しみー！
早く寝ないとまた昼まで起きれなくなっちゃうね。
…おやすみ新！」

新「…う、うん。おやすみ。」




眠気なんて無くても無理矢理目を瞑る。

部屋には時計の秒針だけが

カチカチと音を立てていて、

しかしそれすらも掻き消しそうな

私の激しい鼓動の響き。




寝れないよ。





.