マトリちゃんの日常
マトリちゃんのおなまえ変換
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ーなんだかすごく温かい気がする。毛布だけじゃなくて、なにか人の体温のようなーー。人らしき体温を感じて、眠たい目をこすりながら目を開けると、応接室の天井が見えた。壁にかかっている時計はまだ5時を指している。-まだ寝れる。そう思って寝返りを打とうとすると、人の背中が見えた。・・・人の背中・・・?私が寝たあとに関さんたちは退庁したはずだから、ここに人はいないはず・・・。じゃあこの人は誰?知っている人だったらいいけど、知らない人だったら私一人で太刀打ちしなくちゃいけない。先に関さんに「部屋に人がいます。どうしたらいいですか」って送っておいたほうがよさそうかなあ。でもまだ5時だし・・・。と考えていると、その人から「うう~ん」と唸り声が聞こえた。・・・?この声どこかで・・・。その人の正体を探るべくソファーから離れようとすると、後ろから手が伸びてきてポスッとソファーに引き戻された。
「…んんマトリちゃん、こっち来んさい。寒いでしょ……」
んん?この声は…………
「は、はっとりしゃん…………!?なんでここに!?」
「はいはいうるさい子犬だねえ…」
「こいぬじゃないです!!というかおまわりしゃんがこんなことしていいんですかーー!?」
「マトリちゃんのものは俺のモノってことじゃなかったっけ〜?」
「そんなやくそくはしてませんっ!」
「ありゃ?してたはずだけどねぇ~」
「はっとりしゃん!ふほうしんにゅうのようぎでげんこうはんたいほです!」
「ほーん。俺のこと逮捕するんだ?じゃあ俺は寝かせてくれないから公務執行妨害でマトリちゃんを逮捕~」
そうして体をつかまれて、私は服部さんの体の上にのせられた。
「これはえんざいです!!!!」
「はい、お口をチャック。ほら、まだ5時でしょ…寝るよ。」
そう言われて、背中をポンポンと一定のリズムで叩かれる。…子供というのは本当に眠気に誘われるのが早すぎる。私がそういうのに弱いだけなのか、はたまた服部さんがそういう子守りをしてきたから上手いだけなのか知らないが、わたしはまんまと服部さんと一緒に寝てしまったのだった。
……ちゃん…おきな、ほら、おきんさい……。そんな声がする、今何時なんだろう。そしてまたこれはデジャブ…なはずがする………。この前もこうして起こされたような……??眠たいのを堪えて起きるとそこにはマトリのメンバーが何故かみんな集まっていた。そして私を抱えているのは服部さん。そして時刻は7時30分をそろそろ時計の針がさそうとしている。…これはかなりまずい状況なんじゃないか、と理解するのには時間がかからなった。私もわからないけど何故か服部さんがここにいるんだからそりゃあみんなびっくりするだろう。しかも寝てるし。
「なぜ服部さんがここに?」
完全に黒いオーラを出してる関さんが口を開いた。
「昨日そっちに用があったから向かったんだけど誰もいなくてねえ…そしたら寝てるマトリちゃんを発見して一緒に寝てただけ〜」
「なぜ一緒に寝る必要が??」
「そこにソファーがあったから」
「軽いノリで言わないでください」
今まで以上にどす黒いオーラが関さんにまとわりついている。とてもこわい。
「でも玲は一緒にぐっすり寝たもんねえ?」
「へ?」
「ぐっすり俺と寝たでしょ?」
おっとお。これは私も共犯だと言われているのか?…多分聞き間違いがなければそうだろう。答えないという選択肢はないのかと服部さんをみてみたが、大魔王がこっちをにやにや見ていた!くっ………私は言い逃れができなかった!
「…はい。ぐっすりねました……。」
「2人の意思が一緒だったらいいよねえ?」
「うぅ……はいそうです…わたしはいっしょにねたのできょうはんです……」
「よくできました」
「玲ちゃん負けすぎでしょ……」
だってハルくん。仕方ないよ。相手はラスボスだもん。私はしがないポンコツ勇者なので負けるんです。それから私はどす黒いオーラを放つ関さんをなんとか収めて、共犯の罪を無罪にすることができた。(?)そして服部さんが昨日言いそびれた話を関さんとしようとしていたら、バァン!と音を立ててマトリのオフィスのドアが開いた。
「…おはようございます!耀さんってこっちに居ませんか!」
「…はよーございます」
そうやってすごい音を立ててやってきたのは菅野くんと荒木田さんだった。たぶん昨日から警視庁に帰っていないから心配してこちらに来たのだろう。
「はいはい、ここにいるよ〜」
私を抱えながら服部さんは菅野くんと荒木田さんの元へ歩き出す。というかなんで私抱えられてるんだろう。そうすると菅野くんがこちらに寄ってきた。
「あ、もしかしてその耀さんが抱えてるちっさいのが玲?ですか?」
「そう、マトリちゃん」
「はっとりしゃんおろしてください〜!!」
「ははっ、玲かわいい〜!耀さん俺に抱っこさせてください」
「ほれ」
そう言って服部さんは私を菅野くんに預けた。…私物じゃないんだけどな!!
「…ほんとに玲なんだなおまえ…夏目くんから送られてたあの写真加工してあるんだと思ってさ信じなかったんだよね〜、」
「…ハルくんしゃしんすがのくんに送ってたの……?!わたしきいてないよ…!??!」
「だって聞いてないもん」
「ハルくん〜!!!!あとでぽかぽかするからね!!」
「ははっ、やってみなよ…菅野くん、あれ結構いい感じに撮れてたでしょ?」
「結構可愛く撮れてたね〜ほっぺの膨らみ具合が可愛かった」
そんな話をハルくんと菅野くんがしていると「…夏樹。行くぞ」と荒木田さんから声がかかる。どうやらもう服部さんと関さんの話は終わったみたいで警視庁に帰るみたいだ。
「はーい!今から行きます!じゃあ玲またな!」
そう言って菅野くんは私をたかいたかいした。…私中身は大人なんだからね!?と思いながら彼らを見送る。…やっと静かになった。なんだか朝なのにどっと疲れた。そして運良くぐぅ〜とお腹がなる。ハルくんが耐えきれずに笑ってきた。
「玲ちゃんのお腹忠実だね」
「だっておなかすいたんだもん……」
「あ、玲さんはまだ朝食べてないんですね?」
「そうです……さっきおきたばかりなので…」
「そう言うと思って俺が朝ごはん作ってきたぞ」
「わーい!あおやましゃんのごはん!!たべます!!!」
「ほら、そこのスペースに届いたイスと机置いておいたからそこに座って待ってろ」
「はーい!!」
そうして運ばれてきたのはサンドイッチだった。
「〜!!!おいひい………」
さすが食べログの人気カリスマブロガーだけある。ほんとにほっぺたがおちるぐらいおいしい。昨日の夜から正確に何も食べていないのでパクパクと食べていると「食べ物は逃げないから落ち着いて食べればいいよ。」と関さんから言われた。本当に関さんはいいお父さんになると思う。
「…ごちそうさまでした!!!」
「おいしかったか?」
「おいしかったです!!ありがとうございます…」
「明日からも作ってきてやるからな」
「やったー!!!」
そう喜んでいると「玲。」と由井さんから呼ばれたので振り返ってみると、口元を手拭きで拭かれた。
「ここにマヨネーズがついてたぞ」
「ありがとうございます…」
中身は大人のくせに、食べこぼしが口についていたなんて本当に恥ずかしい。そういえば由井さんが明らかにニヤニヤしていたような……?と思いながら振り返ると、即座にラボへ戻っていこうとする由井さんの姿が。由井さんがドアノブに手をかけようとすると…………??
「由井さん、その手に持っているものをラボに持ち帰ろうとするなんてダメですよ」
その一部始終を見ていた今大路さんが声をかけていた。そしてまた関さんから冷たい目を向けられている。…本当に懲りない人だなー、?
「由井、その玲の口を拭いた手拭き捨てていこうか?」
「…はい」
そうして由井さんがとぼとぼとラボへと戻っていく。
「いまおーじさん、ありがとうございましたっ!」
「…本当に懲りないね由井は。玲が小さくなろうが関係なくやってくるみたいだ。」
「…玲さんちゃんと気をつけないといけないですよ?由井さんが近づいてきたら離れないと…」
「…それはゆいしゃんにしつれいかと……」
「でもこの姿になったのは誰のせいですか?」
「…ゆいしゃんです……。」
「…由井と1人にならせるのは避けた方が良さそうだな……」
「そうした方がいいかと思います…ね?玲さん?」
よくわかんないけど、今大路さんにすごいどす黒いオーラが漂ってる。私なにかしたのかな…?とても怖かったので首を縦に振ることしか出来なかった私に今大路さんは「よくできました」と頭を撫でてくれた。…これ私元に戻った時に身長縮んでるとかないよね……??と不安になるマトリちゃんなのでした。
④へつづく。
「…んんマトリちゃん、こっち来んさい。寒いでしょ……」
んん?この声は…………
「は、はっとりしゃん…………!?なんでここに!?」
「はいはいうるさい子犬だねえ…」
「こいぬじゃないです!!というかおまわりしゃんがこんなことしていいんですかーー!?」
「マトリちゃんのものは俺のモノってことじゃなかったっけ〜?」
「そんなやくそくはしてませんっ!」
「ありゃ?してたはずだけどねぇ~」
「はっとりしゃん!ふほうしんにゅうのようぎでげんこうはんたいほです!」
「ほーん。俺のこと逮捕するんだ?じゃあ俺は寝かせてくれないから公務執行妨害でマトリちゃんを逮捕~」
そうして体をつかまれて、私は服部さんの体の上にのせられた。
「これはえんざいです!!!!」
「はい、お口をチャック。ほら、まだ5時でしょ…寝るよ。」
そう言われて、背中をポンポンと一定のリズムで叩かれる。…子供というのは本当に眠気に誘われるのが早すぎる。私がそういうのに弱いだけなのか、はたまた服部さんがそういう子守りをしてきたから上手いだけなのか知らないが、わたしはまんまと服部さんと一緒に寝てしまったのだった。
……ちゃん…おきな、ほら、おきんさい……。そんな声がする、今何時なんだろう。そしてまたこれはデジャブ…なはずがする………。この前もこうして起こされたような……??眠たいのを堪えて起きるとそこにはマトリのメンバーが何故かみんな集まっていた。そして私を抱えているのは服部さん。そして時刻は7時30分をそろそろ時計の針がさそうとしている。…これはかなりまずい状況なんじゃないか、と理解するのには時間がかからなった。私もわからないけど何故か服部さんがここにいるんだからそりゃあみんなびっくりするだろう。しかも寝てるし。
「なぜ服部さんがここに?」
完全に黒いオーラを出してる関さんが口を開いた。
「昨日そっちに用があったから向かったんだけど誰もいなくてねえ…そしたら寝てるマトリちゃんを発見して一緒に寝てただけ〜」
「なぜ一緒に寝る必要が??」
「そこにソファーがあったから」
「軽いノリで言わないでください」
今まで以上にどす黒いオーラが関さんにまとわりついている。とてもこわい。
「でも玲は一緒にぐっすり寝たもんねえ?」
「へ?」
「ぐっすり俺と寝たでしょ?」
おっとお。これは私も共犯だと言われているのか?…多分聞き間違いがなければそうだろう。答えないという選択肢はないのかと服部さんをみてみたが、大魔王がこっちをにやにや見ていた!くっ………私は言い逃れができなかった!
「…はい。ぐっすりねました……。」
「2人の意思が一緒だったらいいよねえ?」
「うぅ……はいそうです…わたしはいっしょにねたのできょうはんです……」
「よくできました」
「玲ちゃん負けすぎでしょ……」
だってハルくん。仕方ないよ。相手はラスボスだもん。私はしがないポンコツ勇者なので負けるんです。それから私はどす黒いオーラを放つ関さんをなんとか収めて、共犯の罪を無罪にすることができた。(?)そして服部さんが昨日言いそびれた話を関さんとしようとしていたら、バァン!と音を立ててマトリのオフィスのドアが開いた。
「…おはようございます!耀さんってこっちに居ませんか!」
「…はよーございます」
そうやってすごい音を立ててやってきたのは菅野くんと荒木田さんだった。たぶん昨日から警視庁に帰っていないから心配してこちらに来たのだろう。
「はいはい、ここにいるよ〜」
私を抱えながら服部さんは菅野くんと荒木田さんの元へ歩き出す。というかなんで私抱えられてるんだろう。そうすると菅野くんがこちらに寄ってきた。
「あ、もしかしてその耀さんが抱えてるちっさいのが玲?ですか?」
「そう、マトリちゃん」
「はっとりしゃんおろしてください〜!!」
「ははっ、玲かわいい〜!耀さん俺に抱っこさせてください」
「ほれ」
そう言って服部さんは私を菅野くんに預けた。…私物じゃないんだけどな!!
「…ほんとに玲なんだなおまえ…夏目くんから送られてたあの写真加工してあるんだと思ってさ信じなかったんだよね〜、」
「…ハルくんしゃしんすがのくんに送ってたの……?!わたしきいてないよ…!??!」
「だって聞いてないもん」
「ハルくん〜!!!!あとでぽかぽかするからね!!」
「ははっ、やってみなよ…菅野くん、あれ結構いい感じに撮れてたでしょ?」
「結構可愛く撮れてたね〜ほっぺの膨らみ具合が可愛かった」
そんな話をハルくんと菅野くんがしていると「…夏樹。行くぞ」と荒木田さんから声がかかる。どうやらもう服部さんと関さんの話は終わったみたいで警視庁に帰るみたいだ。
「はーい!今から行きます!じゃあ玲またな!」
そう言って菅野くんは私をたかいたかいした。…私中身は大人なんだからね!?と思いながら彼らを見送る。…やっと静かになった。なんだか朝なのにどっと疲れた。そして運良くぐぅ〜とお腹がなる。ハルくんが耐えきれずに笑ってきた。
「玲ちゃんのお腹忠実だね」
「だっておなかすいたんだもん……」
「あ、玲さんはまだ朝食べてないんですね?」
「そうです……さっきおきたばかりなので…」
「そう言うと思って俺が朝ごはん作ってきたぞ」
「わーい!あおやましゃんのごはん!!たべます!!!」
「ほら、そこのスペースに届いたイスと机置いておいたからそこに座って待ってろ」
「はーい!!」
そうして運ばれてきたのはサンドイッチだった。
「〜!!!おいひい………」
さすが食べログの人気カリスマブロガーだけある。ほんとにほっぺたがおちるぐらいおいしい。昨日の夜から正確に何も食べていないのでパクパクと食べていると「食べ物は逃げないから落ち着いて食べればいいよ。」と関さんから言われた。本当に関さんはいいお父さんになると思う。
「…ごちそうさまでした!!!」
「おいしかったか?」
「おいしかったです!!ありがとうございます…」
「明日からも作ってきてやるからな」
「やったー!!!」
そう喜んでいると「玲。」と由井さんから呼ばれたので振り返ってみると、口元を手拭きで拭かれた。
「ここにマヨネーズがついてたぞ」
「ありがとうございます…」
中身は大人のくせに、食べこぼしが口についていたなんて本当に恥ずかしい。そういえば由井さんが明らかにニヤニヤしていたような……?と思いながら振り返ると、即座にラボへ戻っていこうとする由井さんの姿が。由井さんがドアノブに手をかけようとすると…………??
「由井さん、その手に持っているものをラボに持ち帰ろうとするなんてダメですよ」
その一部始終を見ていた今大路さんが声をかけていた。そしてまた関さんから冷たい目を向けられている。…本当に懲りない人だなー、?
「由井、その玲の口を拭いた手拭き捨てていこうか?」
「…はい」
そうして由井さんがとぼとぼとラボへと戻っていく。
「いまおーじさん、ありがとうございましたっ!」
「…本当に懲りないね由井は。玲が小さくなろうが関係なくやってくるみたいだ。」
「…玲さんちゃんと気をつけないといけないですよ?由井さんが近づいてきたら離れないと…」
「…それはゆいしゃんにしつれいかと……」
「でもこの姿になったのは誰のせいですか?」
「…ゆいしゃんです……。」
「…由井と1人にならせるのは避けた方が良さそうだな……」
「そうした方がいいかと思います…ね?玲さん?」
よくわかんないけど、今大路さんにすごいどす黒いオーラが漂ってる。私なにかしたのかな…?とても怖かったので首を縦に振ることしか出来なかった私に今大路さんは「よくできました」と頭を撫でてくれた。…これ私元に戻った時に身長縮んでるとかないよね……??と不安になるマトリちゃんなのでした。
④へつづく。