マトリちゃんの日常
マトリちゃんのおなまえ変換
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―おい。起きろ。と声がする。あれ?私なんで寝ているんだっけ。しかも寝ているの関さんの腕の中じゃ・・・。そう考えた瞬間眠気が一気に飛び、ハッと目が覚める。残念ながら(ではない)私が寝ていたのは応接室のソファーで私に接触禁止命令が出ていた由井さんを含めた皆が私の目に飛び込んできた。(その時は皆の顔が良すぎて死ぬかと思ったと後で泉は語る。)
「やっと起きたか・・・よだれ垂らして寝てたぞ」
「ほんとうですか!?」
「嘘だよ。」
「もー!あおやましゃんだまさないでください!」
「引っかかると思わなくてな」
「でも寝言は言ってたよ。-もうそんなに焼酎は飲めないれす!!って。」
そうハルくんが私の寝言を披露した途端、皆ぜえぜえと息絶えながら笑ってくる。私どんな夢を見てたんだろう。それも思い出せないほどにぐっすり眠っていたことになる・・・?また静寂が戻った応接室で恐る恐る現在の時間を聞いてみた。
「せきしゃん・・・いまなんじなんですか?」
「…もうすぐ12時かな??」
え。待って。12時?
「わわわたし10じかんぐらいみなさんがしごとしてるのにぐっすりねてたんですか・・・。もうしわけなさのかたまりなのでいまからつちにうまります・・・。どそうしてください・・・。」
「玲さん落ち着いてください。関さんの顔がみるみる青くなっていってますよ」
「玲・・・。死なないでくれ・・・。俺は君が死んだらどう親御さんに顔向けしなくちゃいけないんだ・・・」
「うそです!しにません!」
「そうだぞ玲。君は人類の宝なんだ!死なれたら(特に俺が)困る!!!」
「・・・とくにおれがってみえたのはきのせいでしょうかあおやましゃん・・?」
「・・・気のせいではないな。っと、話がずれまくりだが、由井がお前に飲ませた薬の解析が今終わってお前を起こしに来たんだから寝てたのは気にしなくていいからな。」
そう言って私の頭をぽんぽんと撫でてくれた手つきはとてもやさしかったです。
「-それで?由井。解析結果は?」
「-はい。解析結果ですが、玲が元の姿に戻るのは早くて1週間、遅くて1か月程度だと見ています。」
「元に戻る薬はできないのか?」
「わたしこのままだとこまります・・・」
「元に戻せる薬も作れるのですが、玲の体のことを考えると少し負担がかかってしまうので自然に薬が切れるのを待つほうが良いかと・・・。」
なんだって。早くて一週間、長くて一か月このあぶない(?)幼女の姿でいけないといけないのか。通勤に1時間以上かかるから、家には帰ることはできないだろうし、こんな姿じゃ捜査できるはずもない。できても事務作業だけ。こんなのみんなに迷惑かけてばかりだ。そう考えてうつむいているとまたぽんっと誰かに頭をなでられた。
「なに難しい顔してるの。元はと言えば孝太郎さんが悪いんだしキミがそんな顔しなくてもいいでしょ」
「そうだ。元はコイツが悪いのに気にすることなんてないぞ」
そういって青山さんは由井さんの方向へ目線を向ける。「今回は本当に悪かった……」って言ってくれてるから多少は反省してくれて……いるのであろう…………??でも、ハルくんと青山さんがそう言ってくれたことが嬉しくて、涙腺が緩む。
「うぅ~・・・はるくん、あおやましゃん、そういっていただけてうれしいです~・・・」
と言って幼児化により涙腺がゆるゆるになって泣いた私を「涙拭いてやるからこっち来い。」と青山さんが引き寄せてくれた。青山さんはいいパパになると確信したときだった。
「うーん、玲の泊まるところと仕事をどうしようか・・・」
「さすがに一人抜けるのは痛いというか・・・玲さんの机壊れるくらいの山ができますね・・・。」
そう、今大路さんが言うように私が勤めるマトリはいつも膨大な書類と戦っているのだ。1週間でも沢山の書類が机の上に積み重なっているだけでも億劫なのに1か月なんて尚更やばい。完徹をずっと繰り返さなければ片付けられない量になっているはずだ。そんな未来にはなりたくはない。
「こどもでもじむさぎょうくらいはできるので・・・!」
そうすると関さんが心配そうに「玲が無理しなくてもみんなで手分けすれば大丈夫だぞ?」と言ってくれてはいるが、さすがに何でも甘えるわけにはいかないので、事務作業は必ずブルーライト半減の眼鏡をかけて行うこと、資料室に行くときは必ず誰かを連れていくこと、このマトリの科内から出るときも誰かを引き連れていくことという条件のもと、事務作業はできるようになった。(最後の条件は事務作業に関することではないような気がするがあえて突っ込まないでおいた。)そして今の机と椅子じゃ作業が出来ないということを見越してハルくんがいつの間に子供用の机と椅子を注文してくれていた。・・・やっぱり一般人と違って御曹司って行動力が凄いと思った。
ひとつの問題は解決したのだが、最終問題はこれである。ー私がどこで寝るかだ。
「-それで、玲の寝る場所だよなぁ。」
-そう。最大の問題は寝る場所なのだ。私の家はさっきも言ったように通勤に1時間以上かかるのでまず帰ることが不可能になる。そして、マトリのメンバーの家に順番で泊まるという話も出たが、そんなに迷惑をかけるわけにはいかないし、そもそもこんなイケメン達の家に行ったら私がいろんな意味で死んでしまう可能性があるので、その話については断固拒否させて頂いた。
「うーんその案が嫌ならどうしようか・・・。」
とみんなが考え込んでいるとあ、と思いついたように今大路さんが口を開く。
「では、ここの応接室を少しの間だけ玲さんの家にしてはどうでしょう・・・?ここなら横にシャワールームありますし、退庁前に誰かが#なまえ#さんが寝たかどうか確認することもできますし、ここは基本的にマトリしか知らない部屋ですので・・・なにより玲さんのいう誰にも負担がかからないのではないでしょうか・・・?」
「それはいい案だな!よし今日から少しだけここに居てもらうことになるけど、それでもいいかな?玲。」
「はい、せきしゃん!それがいいです!それならだれにもめいわくかけずにいけます!」
そうして事は丸く収まると思っていたら青山さんから「おい」と声を掛けられた。
「あおやましゃんどうしました・・・?」
「お前応接室のソファーで寝るつもりなのか?」
「?・・・そうですがそれがなにか・・・?」
「いや普通に危ないだろ。明日の速達便で子供用ベット届くようにしておいたからな。きょうはソファーで我慢しろ。」
「ええええええ!?いや、そふぁーでじゅうぶんですよ!?そこまでしなくても!!!」
「俺がしたくてしたことだから、おとなしくもらっとけ。あと明日服も買っておくからな。」
「ふええ・・・ありがとうございます・・・すみません。そこまでしてもらって。」
「気にするな。ほらもうみんなも帰る支度してるから早く寝ろ。毛布持ってきてやるから待ってろよ。」
そう言って私の頭を撫でて、毛布を探しに行った青山さんの背中を見送る。
―拝啓お母さん。職場の上司がハイスペックすぎてどうしたらいいか分かりません。至れり尽くせりで私はどうしたらいいんでしょうか。・・・元の姿に戻ったらちゃんとお金を返そう・・・。そう考えていると入れ違いで関さんが部屋に入ってきた。
「本当に一人で寝られるか・・・?大丈夫か?寝られなかったら電話してきてもいいんだぞ。」
「せきしゃん、わたしはだいじょうぶです!」
「そうか・・・でもなにかあったらちゃんと連絡するんだよ。君は今子供なんだから。・・うーん、なんだか棘のある言い方になっているな。すまない・・・。きっとこれから1週間は、大人の時にはできたけど、子どもになったらできないことも多いと思う。だからその時は一人で頑張るんじゃなくてちゃんと俺たちに甘えてくれ。君は一人で頑張りすぎだ。もう少し甘えるという事を覚えておくといい・・。」
―なんだか説教みたいになっちゃったな。と少し反省する関さんの顔には心配している様子があって。本当にいい上司だなぁと思った。「“甘えることも大切”」そう関さんから言われたので「それじゃあ、おやすみ。」と帰っていきそうな関さんの服を引っ張って引き留める。
「・・・?どうかしたか?」
「たいへんもうしわけないのですが・・・。ねるまであたまをなでていてくれないでしょうか・・・。そうすればねられるきがします・・・。」
そう言ってみると数秒間ぽかんとしたままこちらを見つめ、ふふっと関さんが笑い出した。
「わわたしのわがままなのでいやでしたらだいじょうぶですので・・・・!!!」
「・・・本当に君には敵わないよ。言った傍からこうして行動に移してくれるなんてね。もう少し早く言えばよかったと後悔しているところだよ。嫌じゃないよ。むしろ嬉しいくらいかな。」
―そうやって微笑む関さんは私が寝るまで「ずっと頭を撫でてくれていたのでした。
「玲寝ましたか?」
「あぁ、寝たよ。これは寝るときに頭撫でる係も必要かもしれないね。」
「そうですね。そのほうが気持ちよさそうに寝ています。」
「玲ちゃんも寝たところでとっくにもう定時も過ぎてるんで早く帰りましょうよ~」
「そうだな。玲を起こさないように静かに出るか。」
―そうして彼らは帰路につき、明日の朝が来るのを待つのでした。
「やっと起きたか・・・よだれ垂らして寝てたぞ」
「ほんとうですか!?」
「嘘だよ。」
「もー!あおやましゃんだまさないでください!」
「引っかかると思わなくてな」
「でも寝言は言ってたよ。-もうそんなに焼酎は飲めないれす!!って。」
そうハルくんが私の寝言を披露した途端、皆ぜえぜえと息絶えながら笑ってくる。私どんな夢を見てたんだろう。それも思い出せないほどにぐっすり眠っていたことになる・・・?また静寂が戻った応接室で恐る恐る現在の時間を聞いてみた。
「せきしゃん・・・いまなんじなんですか?」
「…もうすぐ12時かな??」
え。待って。12時?
「わわわたし10じかんぐらいみなさんがしごとしてるのにぐっすりねてたんですか・・・。もうしわけなさのかたまりなのでいまからつちにうまります・・・。どそうしてください・・・。」
「玲さん落ち着いてください。関さんの顔がみるみる青くなっていってますよ」
「玲・・・。死なないでくれ・・・。俺は君が死んだらどう親御さんに顔向けしなくちゃいけないんだ・・・」
「うそです!しにません!」
「そうだぞ玲。君は人類の宝なんだ!死なれたら(特に俺が)困る!!!」
「・・・とくにおれがってみえたのはきのせいでしょうかあおやましゃん・・?」
「・・・気のせいではないな。っと、話がずれまくりだが、由井がお前に飲ませた薬の解析が今終わってお前を起こしに来たんだから寝てたのは気にしなくていいからな。」
そう言って私の頭をぽんぽんと撫でてくれた手つきはとてもやさしかったです。
「-それで?由井。解析結果は?」
「-はい。解析結果ですが、玲が元の姿に戻るのは早くて1週間、遅くて1か月程度だと見ています。」
「元に戻る薬はできないのか?」
「わたしこのままだとこまります・・・」
「元に戻せる薬も作れるのですが、玲の体のことを考えると少し負担がかかってしまうので自然に薬が切れるのを待つほうが良いかと・・・。」
なんだって。早くて一週間、長くて一か月このあぶない(?)幼女の姿でいけないといけないのか。通勤に1時間以上かかるから、家には帰ることはできないだろうし、こんな姿じゃ捜査できるはずもない。できても事務作業だけ。こんなのみんなに迷惑かけてばかりだ。そう考えてうつむいているとまたぽんっと誰かに頭をなでられた。
「なに難しい顔してるの。元はと言えば孝太郎さんが悪いんだしキミがそんな顔しなくてもいいでしょ」
「そうだ。元はコイツが悪いのに気にすることなんてないぞ」
そういって青山さんは由井さんの方向へ目線を向ける。「今回は本当に悪かった……」って言ってくれてるから多少は反省してくれて……いるのであろう…………??でも、ハルくんと青山さんがそう言ってくれたことが嬉しくて、涙腺が緩む。
「うぅ~・・・はるくん、あおやましゃん、そういっていただけてうれしいです~・・・」
と言って幼児化により涙腺がゆるゆるになって泣いた私を「涙拭いてやるからこっち来い。」と青山さんが引き寄せてくれた。青山さんはいいパパになると確信したときだった。
「うーん、玲の泊まるところと仕事をどうしようか・・・」
「さすがに一人抜けるのは痛いというか・・・玲さんの机壊れるくらいの山ができますね・・・。」
そう、今大路さんが言うように私が勤めるマトリはいつも膨大な書類と戦っているのだ。1週間でも沢山の書類が机の上に積み重なっているだけでも億劫なのに1か月なんて尚更やばい。完徹をずっと繰り返さなければ片付けられない量になっているはずだ。そんな未来にはなりたくはない。
「こどもでもじむさぎょうくらいはできるので・・・!」
そうすると関さんが心配そうに「玲が無理しなくてもみんなで手分けすれば大丈夫だぞ?」と言ってくれてはいるが、さすがに何でも甘えるわけにはいかないので、事務作業は必ずブルーライト半減の眼鏡をかけて行うこと、資料室に行くときは必ず誰かを連れていくこと、このマトリの科内から出るときも誰かを引き連れていくことという条件のもと、事務作業はできるようになった。(最後の条件は事務作業に関することではないような気がするがあえて突っ込まないでおいた。)そして今の机と椅子じゃ作業が出来ないということを見越してハルくんがいつの間に子供用の机と椅子を注文してくれていた。・・・やっぱり一般人と違って御曹司って行動力が凄いと思った。
ひとつの問題は解決したのだが、最終問題はこれである。ー私がどこで寝るかだ。
「-それで、玲の寝る場所だよなぁ。」
-そう。最大の問題は寝る場所なのだ。私の家はさっきも言ったように通勤に1時間以上かかるのでまず帰ることが不可能になる。そして、マトリのメンバーの家に順番で泊まるという話も出たが、そんなに迷惑をかけるわけにはいかないし、そもそもこんなイケメン達の家に行ったら私がいろんな意味で死んでしまう可能性があるので、その話については断固拒否させて頂いた。
「うーんその案が嫌ならどうしようか・・・。」
とみんなが考え込んでいるとあ、と思いついたように今大路さんが口を開く。
「では、ここの応接室を少しの間だけ玲さんの家にしてはどうでしょう・・・?ここなら横にシャワールームありますし、退庁前に誰かが#なまえ#さんが寝たかどうか確認することもできますし、ここは基本的にマトリしか知らない部屋ですので・・・なにより玲さんのいう誰にも負担がかからないのではないでしょうか・・・?」
「それはいい案だな!よし今日から少しだけここに居てもらうことになるけど、それでもいいかな?玲。」
「はい、せきしゃん!それがいいです!それならだれにもめいわくかけずにいけます!」
そうして事は丸く収まると思っていたら青山さんから「おい」と声を掛けられた。
「あおやましゃんどうしました・・・?」
「お前応接室のソファーで寝るつもりなのか?」
「?・・・そうですがそれがなにか・・・?」
「いや普通に危ないだろ。明日の速達便で子供用ベット届くようにしておいたからな。きょうはソファーで我慢しろ。」
「ええええええ!?いや、そふぁーでじゅうぶんですよ!?そこまでしなくても!!!」
「俺がしたくてしたことだから、おとなしくもらっとけ。あと明日服も買っておくからな。」
「ふええ・・・ありがとうございます・・・すみません。そこまでしてもらって。」
「気にするな。ほらもうみんなも帰る支度してるから早く寝ろ。毛布持ってきてやるから待ってろよ。」
そう言って私の頭を撫でて、毛布を探しに行った青山さんの背中を見送る。
―拝啓お母さん。職場の上司がハイスペックすぎてどうしたらいいか分かりません。至れり尽くせりで私はどうしたらいいんでしょうか。・・・元の姿に戻ったらちゃんとお金を返そう・・・。そう考えていると入れ違いで関さんが部屋に入ってきた。
「本当に一人で寝られるか・・・?大丈夫か?寝られなかったら電話してきてもいいんだぞ。」
「せきしゃん、わたしはだいじょうぶです!」
「そうか・・・でもなにかあったらちゃんと連絡するんだよ。君は今子供なんだから。・・うーん、なんだか棘のある言い方になっているな。すまない・・・。きっとこれから1週間は、大人の時にはできたけど、子どもになったらできないことも多いと思う。だからその時は一人で頑張るんじゃなくてちゃんと俺たちに甘えてくれ。君は一人で頑張りすぎだ。もう少し甘えるという事を覚えておくといい・・。」
―なんだか説教みたいになっちゃったな。と少し反省する関さんの顔には心配している様子があって。本当にいい上司だなぁと思った。「“甘えることも大切”」そう関さんから言われたので「それじゃあ、おやすみ。」と帰っていきそうな関さんの服を引っ張って引き留める。
「・・・?どうかしたか?」
「たいへんもうしわけないのですが・・・。ねるまであたまをなでていてくれないでしょうか・・・。そうすればねられるきがします・・・。」
そう言ってみると数秒間ぽかんとしたままこちらを見つめ、ふふっと関さんが笑い出した。
「わわたしのわがままなのでいやでしたらだいじょうぶですので・・・・!!!」
「・・・本当に君には敵わないよ。言った傍からこうして行動に移してくれるなんてね。もう少し早く言えばよかったと後悔しているところだよ。嫌じゃないよ。むしろ嬉しいくらいかな。」
―そうやって微笑む関さんは私が寝るまで「ずっと頭を撫でてくれていたのでした。
「玲寝ましたか?」
「あぁ、寝たよ。これは寝るときに頭撫でる係も必要かもしれないね。」
「そうですね。そのほうが気持ちよさそうに寝ています。」
「玲ちゃんも寝たところでとっくにもう定時も過ぎてるんで早く帰りましょうよ~」
「そうだな。玲を起こさないように静かに出るか。」
―そうして彼らは帰路につき、明日の朝が来るのを待つのでした。