単語で30題
おなまえへんかん
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パンケーキ
ー明日ポアロに来ないか渡したいものがあるんだ
そう普段連絡をくれない上司からメールが届いたのは昨日のことだった。風見さんに「迷惑メールですかね?」と言ってみると「いやこれは降谷さんのメールアドレスだから間違いない」と言うものだから驚いてしまったのである。
今日で私は三徹目でそして風見さんももう四徹目ぐらいになる。普段連絡をしてくれない先輩というレッテルが私の中で貼られているので見間違いだと何度も目を凝らしてみたものである。そしてとうとう今日になってしまったのだ。前々から情報交換の場としてポアロを訪れており、梓さんには顔を知ってもらっているので問題は無いのだが、どうしてもポアロに踏み出せないでいた。行ったり来たりして町いく人にはどう見ても不審者と捉えられても間違いないであろう。
「ーねえ、ポアロに入らないの?おねーさん」
そう後ろから声がかかった。後ろを見るとメガネに蝶リボンの少年が私の後ろに立っていた。
「ごめんね、ぼうや邪魔しちゃったかな?」
「ううん!それで立ち止まってどうしたの?」
「いやここのコーヒー美味しかったから飲もうか飲まないか迷ってたんだー!」
「そうなんだ!あ、安室さんこんにちは!」
「コナンくん、それと蒼空さんもこんにちは」
「こんにちは…」
上司の笑顔が怖い。
_________________
私の後ろに立っていた少年は江戸川コナンくんというらしい。ポアロの上にある毛利探偵のところに住んでいるのだとか。
「っえおねーさんシャーロック・ホームズ好きなの!?」
コナンくんとコーヒを頼んでいる待ち時間に、私のことを根掘り葉掘り聞かれて、読書が好きだというと「作者は誰が好き?」と言われたので「シャーロック・ホームズかなあ」と言うとコナンくんが興奮気味にそう答えてきた。
「うん、好きだよ…そんなにシャーロキアンではないけどね…」
「へえ…そうなんだ!」
「でもこの言葉は一番好きだよ」
「どれ?」
「ーほどほどよく勉強し、才能に恵まれた者はいない。って言葉かな」
「へえ、なんでなの?」
「私の上司はね、頭が良くてなんでもできる人なの。連絡はそんなにしてくれないんだけどね、助けて欲しいって時に助けてくれるの。上司に言ったらそれが普通だって言われるかもしれないんだけど…なんて言うのかな、こういうことが出来るってことはちゃんと勉強をしてきたからこそ生かせるものなのかな…なんて思っちゃってね!ごめんね!なんか語っちゃって!」
「ううん、素敵なことだと思うよ蒼空さん」
「コナンくんの言う通りですよ!その蒼空さんにそんなに想われてる上司はきっと嬉しいでしょうね」
「安室さん聞いてたのー?盗み聞きは良くないよ」
「好きな言葉ぐらいから聞いてたかな…コナンくんごめんね、注文されたものが出来上がってね。はい、コーヒとオレンジジュースとパンケーキ」
「パンケーキ蒼空さん頼んだー?」
「ううん、頼んでないよ?」
「あ、それ僕からのサービスだからね、ごゆっくりどうぞ」
「じゃあ蒼空さん食べよっか!」
「う、うん!」
まさか本当の上司である降谷さんに聞かれてるなんて思ってもいなかった。穴があったら入りたかった。今後本庁で降谷さんと顔を合わせないように努力しようと考えながらコナンくんと一緒に降谷さんが作ったパンケーキを食べる。私が尊敬する上司が作ったパンケーキはとても美味しくて三徹目だったことを忘れたような気がした。
__________________
(おい…彼方)
(なんですか風見さん)
(降谷さんが今までになく上機嫌だったんだがなにかしたか?)
(イ、イエッなにも!)
(そ、そうか…)←すべて内容を知っている
ー明日ポアロに来ないか渡したいものがあるんだ
そう普段連絡をくれない上司からメールが届いたのは昨日のことだった。風見さんに「迷惑メールですかね?」と言ってみると「いやこれは降谷さんのメールアドレスだから間違いない」と言うものだから驚いてしまったのである。
今日で私は三徹目でそして風見さんももう四徹目ぐらいになる。普段連絡をしてくれない先輩というレッテルが私の中で貼られているので見間違いだと何度も目を凝らしてみたものである。そしてとうとう今日になってしまったのだ。前々から情報交換の場としてポアロを訪れており、梓さんには顔を知ってもらっているので問題は無いのだが、どうしてもポアロに踏み出せないでいた。行ったり来たりして町いく人にはどう見ても不審者と捉えられても間違いないであろう。
「ーねえ、ポアロに入らないの?おねーさん」
そう後ろから声がかかった。後ろを見るとメガネに蝶リボンの少年が私の後ろに立っていた。
「ごめんね、ぼうや邪魔しちゃったかな?」
「ううん!それで立ち止まってどうしたの?」
「いやここのコーヒー美味しかったから飲もうか飲まないか迷ってたんだー!」
「そうなんだ!あ、安室さんこんにちは!」
「コナンくん、それと蒼空さんもこんにちは」
「こんにちは…」
上司の笑顔が怖い。
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私の後ろに立っていた少年は江戸川コナンくんというらしい。ポアロの上にある毛利探偵のところに住んでいるのだとか。
「っえおねーさんシャーロック・ホームズ好きなの!?」
コナンくんとコーヒを頼んでいる待ち時間に、私のことを根掘り葉掘り聞かれて、読書が好きだというと「作者は誰が好き?」と言われたので「シャーロック・ホームズかなあ」と言うとコナンくんが興奮気味にそう答えてきた。
「うん、好きだよ…そんなにシャーロキアンではないけどね…」
「へえ…そうなんだ!」
「でもこの言葉は一番好きだよ」
「どれ?」
「ーほどほどよく勉強し、才能に恵まれた者はいない。って言葉かな」
「へえ、なんでなの?」
「私の上司はね、頭が良くてなんでもできる人なの。連絡はそんなにしてくれないんだけどね、助けて欲しいって時に助けてくれるの。上司に言ったらそれが普通だって言われるかもしれないんだけど…なんて言うのかな、こういうことが出来るってことはちゃんと勉強をしてきたからこそ生かせるものなのかな…なんて思っちゃってね!ごめんね!なんか語っちゃって!」
「ううん、素敵なことだと思うよ蒼空さん」
「コナンくんの言う通りですよ!その蒼空さんにそんなに想われてる上司はきっと嬉しいでしょうね」
「安室さん聞いてたのー?盗み聞きは良くないよ」
「好きな言葉ぐらいから聞いてたかな…コナンくんごめんね、注文されたものが出来上がってね。はい、コーヒとオレンジジュースとパンケーキ」
「パンケーキ蒼空さん頼んだー?」
「ううん、頼んでないよ?」
「あ、それ僕からのサービスだからね、ごゆっくりどうぞ」
「じゃあ蒼空さん食べよっか!」
「う、うん!」
まさか本当の上司である降谷さんに聞かれてるなんて思ってもいなかった。穴があったら入りたかった。今後本庁で降谷さんと顔を合わせないように努力しようと考えながらコナンくんと一緒に降谷さんが作ったパンケーキを食べる。私が尊敬する上司が作ったパンケーキはとても美味しくて三徹目だったことを忘れたような気がした。
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(おい…彼方)
(なんですか風見さん)
(降谷さんが今までになく上機嫌だったんだがなにかしたか?)
(イ、イエッなにも!)
(そ、そうか…)←すべて内容を知っている