単語で30題
おなまえへんかん
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ー鈴木取締役がまた怪盗キッドに挑戦状を突きつけたようです!!
そう流れるテレビを横目に私はその怪盗キッドに挑戦状を突きつけた張本人の孫である園子ちゃんと、蘭ちゃんとキッドキラーであるコナンくんと一緒にいた。さっきからなんだか園子ちゃんのキラキラした目がこっちに向いてる気がするんだけど私は気にしない。
「ねえ!蒼空さんも一緒にキッド様見に行かない??」
言われると思った。園子ちゃんは大のキッド好きである。
「えぇ〜、休日はダラダラしたいなぁ〜なんて思ってるんだけど…」
「てことは予定ないのよね?」
「えぇ、そうだけど……」
「じゃあ予定ないなら行けるね!蒼空ねーちゃんも一緒に行こうよ!!」
「ガキンチョの言う通りよ!強制連行ね!」
「あ、やっぱり明日予定が……」
「はい!ダウト!明日家に迎えにいくからね!」
「う…はい…」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ほーら!そんなに沈んだ顔しないでよ!キッド様に会えるんだから!」
だからここに来たことを悔やんでるんですってば。あのあと、上手いこと言いくるまれた私は今日、家に迎えに来た園子ちゃんたちについて行くしかなかった。居留守を使おうかとも考えたけど、そんなことできる勇気もなく…ここに来てしまったのである。
「蒼空さん、ごめんなさい…園子ああなるともう止められなくて…」
「ううん、大丈夫だよ!予定はなかったしね!」
しょぼんとする蘭ちゃんを勇気づけながら喋っているとコナンくんから「ねえねえ」と話しかけられる。
「ん?どうしたの?コナンくん」
「蒼空さん蘭ねーちゃんの隣に絶対居てね」
「え?うん?大丈夫だよ?居るよ?」
「それならいいんだ!あと予告まで5分だから絶対となり離れないでね!」
「うん!分かった!」
小学生にそう言われる大人の私もどうかと思うがキッドキラー様が言うのなら私は蘭ちゃんの隣でじっとしてようと思う。キッドを専門とする警部が声を上げる。
「あと予告までー5.4.3.2.1…0!」
お目当てのショーケースの上からボンッと音が立ち、煙で見えなくなると怪盗キッドが現れた。
「「ー怪盗キッド!!」」
その声に園子ちゃんが反応し、「キャー!キッド様ぁあ!」と声をあげる。
「それではこのコインはいただきますね」
そうして彼は煙幕とともに消えたと思ったが…誰かに口を抑えられ手を引っ張られる。
「んー!んんー!!」
そうして連れられてきたのは博物館の屋上だった。
「これはこれはお嬢さん初にお目にかかります…」
「怪盗キッド…どうして私をここに…?」
なんと私を屋上へ連れ出した犯人はキッドだったのだ。
「名探偵と仲良くしていたものでね…」
「名探偵…?コナンくんのこと?」
「ええ…名探偵に気に入られているようでしたのでね…」
「えぇ…?気に入られてるの?」
「おや、気づいていないようでしたか…そろそろ貴女の騎士(ナイト)がお迎えにあがりますよ…」
「ナイト…??」
そう会話をしていると階段を上がる音が聞こえる。
「ー怪盗キッド!!」
コナンくんだった。
「あ、コナンくん!どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ!煙が消えたらキッドと一緒に蒼空さんがいなくなって探してたんだよ!」
「ええ…キッドに連れ去られただけなんだけど…」
「無事で良かったよ…!あ、ねえ!キッドに何もされてないよね!」
「え?うん、ただ話してただけだよ?」
「酷い言われようですねえ名探偵…まあ今日は貴女の顔を見れたので今日はこの辺で失礼致します…またいつか…月下の淡い光の下で会いましょう…」
ーそう言って彼は私の手の甲にキスをした。
「キッドてめえ!!」
そう怒り狂うコナンくんを前に私は呆然とただ立っているだけだった。
このあと博物館もどってコナンくんにこっぴどくしかられましたとさ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(蒼空さんはもうちょっと危機感持たないといけないよ!)
(ええ…?うん…持つようにするね…)
(ちゃんと持つようにして!!!)
(はい…頑張ります…)
(なんか小学生に怒られる大人って絵になるわね…)
(園子シーッ!)