単語で30題
おなまえへんかん
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「うーん、歩美が昔話の中で好きなのはかぐや姫かなあ!」
なんで私のところに歩美ちゃんがいるかと言うと、少年探偵団(哀ちゃんは真っ直ぐ博士の家に帰宅したらしい)たちが私の実家に押しかけてきたからである。なにやら今日の宿題は自分が好きな昔話をクラスの前でプレゼンしよう!ということらしい。小学校一年生としてはやらなくてもいい気がするが最近の小学校の授業の内容は優れたものだなあと感心する。そして冒頭に戻るが歩美ちゃんはかぐや姫を選んだらしい。歩美ちゃん曰くあの某アニメ映画で好きになったそうだ。
「僕はかちかち山が好きですねえ!」
そう自慢げに言ったのは光彦くん。どこが好きかと聞くと、「おばあさんを無残に殺したタヌキをウサギが成敗するところがかっこいい!」とのこと。将来、立派な警察官になってもいいとお姉さんは思います。
「おれはわらしべ長者だな!!」
そう言っているのは元太くん。どうしてかと聞くと「お金持ちになっていっぱいうな重を食べてえ」とのこと。昔話だろうがうな重持っていくあたり流石元太くんだなと思った。
ほかの2人にも聞こうと思ったら歩美ちゃんが私に「おねーさんはどの昔話が好きなの?」と聞いてきた。
「うーん、昔話ねえ…」
「昔話だよ!考えて!!」
そうは言われてもなあと思ったがハッと思いついて歩美ちゃんに「考えたよ」と言ってみると目をキラキラさせて「じゃーあ!蒼空おねーさんの好きな昔話はなんですか!」と聞いてきたので「浦島太郎かなあ」と言うとみんなが一斉にぽかんとし始めた。
「なんで浦島太郎なの?」
「ほら、本当は最後に乙姫様に貰った玉手箱で年老いたおじいちゃんになっちゃうけど…それを逆って考えた時に大人から子供になるって考えたら面白いなーって思っただけだよ」
そういってコナンくんの方を見てニヤッと笑うと「コイツ…」という顔で見られた。ざまあみろ。そう口パクでいうと「後で覚えとけよ」という返答が帰ってきた。こわいこわい。
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「あーっ!もうこんな時間だ!帰らなきゃ!」
そういって歩美ちゃん、光彦くん、元太くんは夕暮れどきに自分たちの家へぞろぞろと帰っていった。そう、この家に取り残されたのは私とコナンくんの二人っきりである。
「おいさっきのはなんだよ」
そう不機嫌に言う彼に「ごめんね兄さんちょっとからからかいたくて。」と言う。江戸川コナンという少年は何らかの薬を飲まされて縮まった工藤新一なのだ。それを私は知っている。なぜなら?私は工藤新一の兄弟の工藤蒼空だからである。
「まったく…お前に正体バレなかったらずっと猫被ってたのによー…」
「兄弟なんだからすぐ分かるよそれぐらいはね」
「蘭は騙せても蒼空は騙せないってかー…母さんの血俺も引き継いでるはずなんだけどな〜」
「私だって引き継いでるからねそれ忘れてるでしょ」
「あ、というか流されてっけどもうあんな仕打ちやめろよな〜!心臓に悪いんだから!」
「うーん猫かぶり口調で言ったらやらないよ兄さん」
「こんにゃろ…おまえ…」
「あれー?言わないの?兄さん?」
「ねえねえ蒼空ねえちゃんもうあんなことやめてほしいなぁ?」
「うんいいよ!」
「なんか複雑!」
今日も工藤兄妹は平常通り仲良しなのでした。
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(ってことで今日ここ泊まってくから)
(いや兄さんそれは聞いてないよ)
(もー蘭に言ったから泊まる以外の選択肢はねえぜ!)
(はあ…いいよわかったよ夕食好きなの選ばせてあげるね)
(さっすが蒼空!)