単語で30題
おなまえへんかん
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「蒼空おねーさんも一緒にやろうよ!」
学校の帰宅途中に少年探偵団たちに捕まった私は拒否権もなくお馴染みの阿笠博士の家に連れ出されていた。まあやることもないし…と思ってついてきたものの、今日に限ってメンバーが全員揃っているのである。哀ちゃんはいつもパソコンに夢中だし、コナンくんも用事があるとかでそうそういない。…今日は何か起こるのか…!?そう思いながら内心ドキドキしていると子どもたちが遊ぶゲームが巷で話題のイヤホンガンガン伝言ゲームだった。…ん?これは女子高生に人気なのでは…??そう首を傾げていると元太くんが「はやくはじめよーぜ!」と言ったのでわけも分からないままゲームはスタートしてしまった。
…説明するとイヤホンガンガン伝言ゲームとはイヤホンをつけ大音量で音楽を鳴らしながら普通に伝言を相手へ伝えるのだが、耳からくる音楽で相手からの言葉が聞き取れず伝言が全く通じないことが醍醐味の一つである。なぜ小学生である彼らが知っているのかがわからないが、彼らが要素としてひとつ盛り込んだアイマスクを付けて最後まで待っていようと思う。
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トントントンと肩を叩かれアイマスクを取ると、出題者であるコナンくんがこちらを見つめて言葉を言おうとしていた。コナンくんがいい?と言わんばかりに指でマルを作ってきたので私もそれをまねて指でマルを返しておいた。
「ーーーーーーーー。」
ん?今なんて?
「誕生日おめでとうって言った…??」
そう自分の口から出た言葉を見て、少年探偵団の子たちが一斉に隠していたクラッカーを私の方に掲げ、破裂させる。
「「「「「蒼空さん誕生日おめでとう!!!」」」」」
ーああ、そうか今日は私の誕生日だったのか。自分の誕生日のことを忘れていた事と、いきなり祝われたもんだから放心していた私に哀ちゃんが「どうせ誕生日でも忘れてたんでしょ」という図星の解答をもらってしまった。
「蒼空おねーさん自分の誕生日忘れてたの?!歩美たちすっごく用意したんだよ!」っていう歩美ちゃんに「蒼空さんってどこか抜けてますよね…僕達好きな物とかすごく聞いてたんですけど気づかなかったんですか?」っていう光彦くんに「俺お腹すいた…」といつも通りの回答をくれる元太くん。
自分が誕生日を忘れていたことにも本当に驚愕だが、そう言えばみんなに好きなもの色々聞かれたなあ…なんて思い返すとなんだか私のために色々考えてくれてたみんなが愛おしくなった。
「…ごめんね、こうやって祝われるなんて思ってなかったから…えっとすごくうれしいです!ありがとう!!」
そうお礼を言うとコナンくんが「これ僕達からのプレゼントだよ」と駆け寄ってくれて花束をプレゼントしてくれた。
「この花はなんて言うの?」
「ライラックっていう花だよ!花言葉は友情と思い出と大切な友達だよ。だから蒼空さんこれからも僕達と仲良くしてね!」
そういって微笑んだコナンくんに私は飛びかかるように抱きついてしまったのであった。
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(うおっ…!あぶねぇよ!蒼空さん)
(うーっ…嬉しいありがとうこれからもよろしくね)
(うん!)