彼女の長いセリフ5題
おなまえへんかん
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
相変わらずやる気がないんですね、らしいですけど
7月の初め。江古田高校では廊下にずらーっと今回のテストの成績上位者が載せられる。私の順位はー。またしても私は彼に負けたのだ。いつもいつも3位になるのを阻まれる。ほら、今回も1点差。489と490点のわずか1点。「今回も負けちゃったんだね蒼空ちゃん…ごめんね…あんなやる気のないやつに負けて嫌だよね」と青子ちゃんに毎回謝られるのだけど別に気にしてはいない。まあこれが実力の差ってわけだ。…いや気にしてないよ。うん。悔しいけど。成績が貼られた紙の廊下を通り過ぎ、私はいつも彼がサボっている屋上のドアを開けると予想通りニコッと笑みを浮かべて「よお!」と私を見て挨拶する彼がいた。
「相変わらずやる気がないんだね…快斗くんらしいけど。それで私に勝つってどういうことなの?」
「まあまあ落ち着き給え蒼空くん。これが実力の差ってもんよ」
「なんか快斗くんに言われるとさらにイラッとするね」
「なんでだよ!?」なんて言うけどサボってるくせに私より点数取ってくる君が悪いんだと思うよ!というと彼は「仕方が無いだろ〜俺賢いんだから〜」とまたニヤニヤしてこっちを見てきた。ああなんでこんな奴に負けるんだ私。「ふーんそうですかじゃあ今度は白馬くんにでも勉強教えてもらおうかなあ」と冗談で言ったつもりなんだけど彼はその言葉が気に食わなかったらしく、こっちに近寄って来た。
「はぁ?なんでそうなるんだよ」
「だって白馬くんが1位だから賢い人に聞いた方がいいかなーって」
「俺の方が賢いだろ」
「いやだって私と僅差じゃん快斗くん」と正論を言うと快斗くんは「せめて小泉に勉強教えてもらえよ」なんていう。そんなに白馬くんのことが嫌いなんだろうか。
「そんなに白馬くんのこと嫌いなの?」
「あ…いや好きじゃねーけど!お前賢いくせに鈍感とかなんなんだよ!!」
「好きではないんだね…あ、言い忘れてたけど私、白馬くんと接点ないから教えてもらうことなんてできないから快斗くんに教わろうかなあ」
「っえ…いいけど」
「本当?じゃあ教えてもらうね」
「但し条件があります」
「何でしょう」
「俺が白馬に勝ったらなんか蒼空さんが俺の言うことを聞くというのはどうでしょう?」
「勝てるわけないでしょ白馬くんに…」
私のその言葉を聞いて燃えたのか「お前その言葉覚えとけよ」と言った彼が次回のテストで白馬くんを抜かして1位になったのだった。
____________________
(嘘でしょ……)
(言うこと聞いてもらえるから頑張ったんだぞー!)
(まさかその為に…??)
(そうだけど?)
(馬鹿じゃないの……)
快斗くんは蒼空ちゃんが白馬くんと2人で勉強するのが嫌だったみたいですね。それはなんでかっていうのは皆さんのご想像にお任せします笑
7月の初め。江古田高校では廊下にずらーっと今回のテストの成績上位者が載せられる。私の順位はー。またしても私は彼に負けたのだ。いつもいつも3位になるのを阻まれる。ほら、今回も1点差。489と490点のわずか1点。「今回も負けちゃったんだね蒼空ちゃん…ごめんね…あんなやる気のないやつに負けて嫌だよね」と青子ちゃんに毎回謝られるのだけど別に気にしてはいない。まあこれが実力の差ってわけだ。…いや気にしてないよ。うん。悔しいけど。成績が貼られた紙の廊下を通り過ぎ、私はいつも彼がサボっている屋上のドアを開けると予想通りニコッと笑みを浮かべて「よお!」と私を見て挨拶する彼がいた。
「相変わらずやる気がないんだね…快斗くんらしいけど。それで私に勝つってどういうことなの?」
「まあまあ落ち着き給え蒼空くん。これが実力の差ってもんよ」
「なんか快斗くんに言われるとさらにイラッとするね」
「なんでだよ!?」なんて言うけどサボってるくせに私より点数取ってくる君が悪いんだと思うよ!というと彼は「仕方が無いだろ〜俺賢いんだから〜」とまたニヤニヤしてこっちを見てきた。ああなんでこんな奴に負けるんだ私。「ふーんそうですかじゃあ今度は白馬くんにでも勉強教えてもらおうかなあ」と冗談で言ったつもりなんだけど彼はその言葉が気に食わなかったらしく、こっちに近寄って来た。
「はぁ?なんでそうなるんだよ」
「だって白馬くんが1位だから賢い人に聞いた方がいいかなーって」
「俺の方が賢いだろ」
「いやだって私と僅差じゃん快斗くん」と正論を言うと快斗くんは「せめて小泉に勉強教えてもらえよ」なんていう。そんなに白馬くんのことが嫌いなんだろうか。
「そんなに白馬くんのこと嫌いなの?」
「あ…いや好きじゃねーけど!お前賢いくせに鈍感とかなんなんだよ!!」
「好きではないんだね…あ、言い忘れてたけど私、白馬くんと接点ないから教えてもらうことなんてできないから快斗くんに教わろうかなあ」
「っえ…いいけど」
「本当?じゃあ教えてもらうね」
「但し条件があります」
「何でしょう」
「俺が白馬に勝ったらなんか蒼空さんが俺の言うことを聞くというのはどうでしょう?」
「勝てるわけないでしょ白馬くんに…」
私のその言葉を聞いて燃えたのか「お前その言葉覚えとけよ」と言った彼が次回のテストで白馬くんを抜かして1位になったのだった。
____________________
(嘘でしょ……)
(言うこと聞いてもらえるから頑張ったんだぞー!)
(まさかその為に…??)
(そうだけど?)
(馬鹿じゃないの……)
快斗くんは蒼空ちゃんが白馬くんと2人で勉強するのが嫌だったみたいですね。それはなんでかっていうのは皆さんのご想像にお任せします笑