単語で30題
おなまえへんかん
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狼
「Trick or Treat!!」
今日は世間でいう「ハロウィンの日」。俺にとっては普段とは変わらない日だが、この厳格な白鳥沢学園高校でも"ハロウィン"という風習を楽しむ生徒は大勢いるみたいだ。そういえば今日、寮母のおばさんが俺たちバレー部員に「あんたたちはモテるだろうからこれ持ってきな」と一人ずつに大量のキャンディやらマシュマロなどをカバンに強引に詰められたことをハッと思い出したのである。学校に着いて、練習をして教室に行くと俺のクラスでも「Trick or Treat!」という言葉が飛び交っていて、俺のところにも結構な人数が言いに来て寮母のおばさんから渡されたお菓子を渡し、来たヤツらからお菓子を受け取っていた。「瀬見ってこういう行事に疎いと思ってたんだけどなー」なんて言われることも多々あって『お前俺のことバカにしてんのか〜?』なんていう会話を言いながらだるい授業を受けてやっと放課後の部活にする時間になった。五限目の古文で少し寝てしまったのは内緒にしておこう。(天童にいじられんの嫌だから)今日は確か鷲匠監督が急用ができて珍しくいない日であり、自分たちで練習をする日だから何かしら天童あたりが企んでいるなんて思っていたんだ。
そして冒頭に戻る。
今、俺の前にいるあほらしそうな顔をしてキョンシーのコスプレをする奴は白鳥沢学園高校の男子バレー部のマネージャーで俺の彼女である彼方蒼空である。いや、なにか企んでいるとは思っていたのだがまさか部員の全員がコスプレをしているなんて思ってもいなかった。若利はフランケンで白布はミイラ男、獅音は神父らしき格好で天童が悪魔で川西は天使で山形がゾンビの格好をしていた。
『いやなんでそんな格好してんの』
Trick or Treatという言葉を無視してとりあえずこいつにつっこんでみる。まあ期待してない言葉が帰ってくるだろうけど。
「ハロウィンだから覚さんに着せられました!!」
当然のように彼女の口から紡がれた言葉。
まあそうだよなと思って天童の方を見るとどす黒い笑みを浮かべてこっちを向いていた。あの笑みは天童が蒼空になにかしら面倒なことを仕込んだ時に使う笑みだと俺は推測している「まあまあ着替えてきなヨ」と天童から言われ、更衣室に行くと、俺には狼男のコスプレがよういされていた。ーまあ若利も着てるしいいか…。と思いながら着替えて体育館に行くと満面の笑みで彼女が待っていた。
「えーいーたーさぁーん!」
嫌な予感がした。
「Trick or Treat!!」
『え?』
「だーかーらー!」
『はいチョコ』
「むぐっ!!」
そういえば一つカバンの中にあったチョコを蒼空の口に入れてすこしスッキリした気分になった。蒼空は俺が何も持っていないと思っていただろうから。
「英太さんなんでおかしもってるんでふかー!!」
ほらやっぱりその返答。
『寮母のおばさんから渡された』
「ぐぬぬぬ…寮母さあああん…」
明らかに俺が持ってないと思ってたと言わんばかりの返事。朝引き止めてもなお渡してくれた寮母のおばさんに寮に帰ったらお礼の何か買ってこうと心に決めた。
「持ってないと思ってたのにいい!英太さんの裏切り者!」なんて言っている彼女を横目に見ながらそういえばこいつお菓子を今持っているのだろうか、と考えた。口は少しチョコがついている。たくさん食べなければこんなにつかないだろう。俺より早く来ているということはコスプレをしているメンバーの誰かと食べていたことになる。何も持ってないとすれば、、意地悪ができるかもしれない…そう蒼空の顔をジロジロ見ながら考えていると「私の顔になにか付いてますかー??」と言われたので決心して言ってみることにした。
『蒼空』
「なんです〜?」
『Trick or Treat!』
「へっ…?」
『だからTrick or Treat』
「えっ、さっき全部若さんと一緒に貰ったお菓子全部食べちゃいました…っ!!」
『じゃあいたずらだな』
「ううっ…」
『馬鹿だな〜後でその格好着て俺の部屋な…?』
「ひえっ……」
キョンシー娘はこうして狼男にぱくりと食べられましたとさ。
_______________
(どうやってぱくりと食べられたのかは皆様のご想像にお任せ致します笑)
「Trick or Treat!!」
今日は世間でいう「ハロウィンの日」。俺にとっては普段とは変わらない日だが、この厳格な白鳥沢学園高校でも"ハロウィン"という風習を楽しむ生徒は大勢いるみたいだ。そういえば今日、寮母のおばさんが俺たちバレー部員に「あんたたちはモテるだろうからこれ持ってきな」と一人ずつに大量のキャンディやらマシュマロなどをカバンに強引に詰められたことをハッと思い出したのである。学校に着いて、練習をして教室に行くと俺のクラスでも「Trick or Treat!」という言葉が飛び交っていて、俺のところにも結構な人数が言いに来て寮母のおばさんから渡されたお菓子を渡し、来たヤツらからお菓子を受け取っていた。「瀬見ってこういう行事に疎いと思ってたんだけどなー」なんて言われることも多々あって『お前俺のことバカにしてんのか〜?』なんていう会話を言いながらだるい授業を受けてやっと放課後の部活にする時間になった。五限目の古文で少し寝てしまったのは内緒にしておこう。(天童にいじられんの嫌だから)今日は確か鷲匠監督が急用ができて珍しくいない日であり、自分たちで練習をする日だから何かしら天童あたりが企んでいるなんて思っていたんだ。
そして冒頭に戻る。
今、俺の前にいるあほらしそうな顔をしてキョンシーのコスプレをする奴は白鳥沢学園高校の男子バレー部のマネージャーで俺の彼女である彼方蒼空である。いや、なにか企んでいるとは思っていたのだがまさか部員の全員がコスプレをしているなんて思ってもいなかった。若利はフランケンで白布はミイラ男、獅音は神父らしき格好で天童が悪魔で川西は天使で山形がゾンビの格好をしていた。
『いやなんでそんな格好してんの』
Trick or Treatという言葉を無視してとりあえずこいつにつっこんでみる。まあ期待してない言葉が帰ってくるだろうけど。
「ハロウィンだから覚さんに着せられました!!」
当然のように彼女の口から紡がれた言葉。
まあそうだよなと思って天童の方を見るとどす黒い笑みを浮かべてこっちを向いていた。あの笑みは天童が蒼空になにかしら面倒なことを仕込んだ時に使う笑みだと俺は推測している「まあまあ着替えてきなヨ」と天童から言われ、更衣室に行くと、俺には狼男のコスプレがよういされていた。ーまあ若利も着てるしいいか…。と思いながら着替えて体育館に行くと満面の笑みで彼女が待っていた。
「えーいーたーさぁーん!」
嫌な予感がした。
「Trick or Treat!!」
『え?』
「だーかーらー!」
『はいチョコ』
「むぐっ!!」
そういえば一つカバンの中にあったチョコを蒼空の口に入れてすこしスッキリした気分になった。蒼空は俺が何も持っていないと思っていただろうから。
「英太さんなんでおかしもってるんでふかー!!」
ほらやっぱりその返答。
『寮母のおばさんから渡された』
「ぐぬぬぬ…寮母さあああん…」
明らかに俺が持ってないと思ってたと言わんばかりの返事。朝引き止めてもなお渡してくれた寮母のおばさんに寮に帰ったらお礼の何か買ってこうと心に決めた。
「持ってないと思ってたのにいい!英太さんの裏切り者!」なんて言っている彼女を横目に見ながらそういえばこいつお菓子を今持っているのだろうか、と考えた。口は少しチョコがついている。たくさん食べなければこんなにつかないだろう。俺より早く来ているということはコスプレをしているメンバーの誰かと食べていたことになる。何も持ってないとすれば、、意地悪ができるかもしれない…そう蒼空の顔をジロジロ見ながら考えていると「私の顔になにか付いてますかー??」と言われたので決心して言ってみることにした。
『蒼空』
「なんです〜?」
『Trick or Treat!』
「へっ…?」
『だからTrick or Treat』
「えっ、さっき全部若さんと一緒に貰ったお菓子全部食べちゃいました…っ!!」
『じゃあいたずらだな』
「ううっ…」
『馬鹿だな〜後でその格好着て俺の部屋な…?』
「ひえっ……」
キョンシー娘はこうして狼男にぱくりと食べられましたとさ。
_______________
(どうやってぱくりと食べられたのかは皆様のご想像にお任せ致します笑)