米花町魔法使譚
魔法使いさんおなまえへんかん
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「はじめましてお嬢さん!怪しいものではないよ!」
「はい着いたよここが博士んち」
そう言われて着いたのが昴さんが居候する工藤邸の隣の家だった。表札には「阿笠」という文字が彫り込まれている。
「入らないのー?」
「いや入るけど…本当に来てもよかったのかな…」
「そこで人見知り発動するの…ほら、紹介したいヤツらもいるし入った入った〜!」
そうコナンくんに押されながら敷地の中へ入ると女の子が1人と男の子が2人、そしてすこしふくよかな男性が1人花火をしていた。コナンくんが「おーい、おまえら連れてきたぞ〜」と言うから一斉にこっちをむきだして一人の女の子が「おねーさんだあれ?」と聞いてきた。
「コナンくんのお友達です」
「それにしてはでかくねえか?おねーさん」
なんだよ少年。これでも精一杯考えたんだよ。
「友達っていうかなんていうか…」
「むむむ…言葉に詰まってますよ…本当に友達なんですか?」
「君たち、質問攻めをするのをやめなさい…」
そうたぶん阿笠さんらしき人物が言ってもその子達は私のことを見ながらブツブツとつぶやいている。ねえコナンくん。きみの友だちもとても探偵気取りなんだね。という視線を向けてみるとハハハハ…と言わんばかりの顔だった。うーん私の言葉選びか悪かったのか…。「怪しいものではないんだけど…」と呟くと「そうやって言う人って怪しい人ばっかりじゃない」と奥から妙に大人びた女の子が出てきた。
「あ、哀くん!」
名前は哀ちゃんと言うらしい。小学一年生とは思えない冷静さでこっちをキッと見つめている。
「蒼空さんは怪しい人じゃねえよ。図書館で友達になったんだ。ねー?蒼空さん?」
ああ、それは話合わせろっていう目ですね。「そうだよ」と言うと彼らは「そうなんだー!」と言い、「一緒に花火やろうよー!」と手を掴まれてその子達と花火をした。コナンくんと彼らは「少年探偵団」というのを結成していて、事件などを解決しているらしい。なんともまあ危ないことをするんだか。そして彼らは私に名前を教えてくれた。最初から喋った順番に歩美ちゃん、光彦くん、元太くん、そして最後が哀ちゃん。それから1時間も花火をして、九時頃、彼らはそれぞれの家へ帰っていった。哀くん、と言われた子を除いて。
「さ、蒼空さん家の中入って!」
そうコナンくんに促され入るといえばとても広かった。さすが博士と言われるだけあるな…と思っていると「まだいたの」と哀ちゃんがこちらを威嚇してくる。
「なんかごめんね、私居て。コナンくんの用事終わったらすぐ帰るから。」
そんなに小学一年生の女の子に冷たくされたら私もそりゃあ傷つきます、。はあ、歩美ちゃんって子はこんな子じゃなかったんだけどなあ。
「灰原、その態度やめろって」
「あなたの友達って何信用出来ないのよ…」
「ハハハ…でも心配はいらねぇぜ灰原。この人、俺らの味方だから。」
味方とは…。と首をかしげているとコナンくんが「蒼空さんは俺の正体知ってるでしょ」と言う。その言葉に驚いたのが哀ちゃんだった。
「え、どうして知られたの!?」
「ほらバスジャックされた時に誰かに助けられたろ?」
「ええ、全身真っ黒でマスクしていた人だったわね…」
「それがこの人だよ、蒼空さん。去り際に見つけられるもんなら探してみろってこの人に言われて、探し回ってたら図書館のシャーロック・ホームズの本棚の所にいたんだよ。それから魔法をかけられて正体がバレたってわけ。」
「嘘でしょ……」
彼女は絶句していた。それぐらい正体がバレると危ないことなのだろうか。まあ黒の組織?という奴らに薬を飲まされて殺したと思ったら幼児化していたなんて組織の人達は考えもしないだろう。
「でも、蒼空さんは裏切らないよ。俺のことも。そして灰原のことも。」
「どうしてそんなことが言えるのよ…」
「…蒼空さんは悪が大っ嫌いだ。そして正義を突き通す人。俺と同じ属性だからな。」
「…ならあなたとお友達って事は納得出来るわね。でも本当に信用出来るのかしら。あなた。」
またギロっとした目をこちらに向けた。本当に警戒心が強い子なんだなあと思う。まるで大人みたいだ。
「まあ、そうだね…信用出来ないか。じゃあどんなことをしたら哀ちゃんは私を信じてくれる?」
「…そうね。そしたらこの場でその魔法を見せてくれないかしら。魔法使いなら出来て当然よね?」
そんなこと言われたらこっちもやるしかないなあ。って思うけど、私は本当の魔法使い。そこら辺は舐めてもらっちゃ困る。
「いくよー、せーのっ!」
その合図で私は哀ちゃん、コナンくんの目の前で魔法を唱えた。最初は炎、氷、雷、風とどんどん手のひらの上で魔法を完成させる。彼女は本当に信じていなかったのか、私を見て驚き、そして「悪かったわ…」と謝ってくれた。
「信じてもらえてなによりです」
「ハハハ…おっかねえな蒼空さん、灰原を謝らせるなんて珍しいぜ」
「魔法使いならできて当然と言われたらねえ…?」
「…敵に回したくねえな」
「あ、言っとくけど本当にあなたたちの敵にはならないからね。あなたたちの正体を知っていようとも私は組織なんかに言わないから。私、ああいう生臭いの嫌いだから。」
「な、言っただろー?灰原」
「…そうね。じゃあこれからよろしくね蒼空さん」
「よろしくね哀ちゃん。」
そうして私はまた友達が増えたのでした。
______________________
(ねえ)
(どうしたの哀ちゃん?)
(…またここに遊びに来てね。次はもっとあなたのこと知りたいの。)
(哀ちゃんのことももっと知りたいな。また来るね)
(灰原もう蒼空さんのこと気に入ってんのかよ…あんなに最初バチバチだったのに、本当に女っておっかねえな…)
「はい着いたよここが博士んち」
そう言われて着いたのが昴さんが居候する工藤邸の隣の家だった。表札には「阿笠」という文字が彫り込まれている。
「入らないのー?」
「いや入るけど…本当に来てもよかったのかな…」
「そこで人見知り発動するの…ほら、紹介したいヤツらもいるし入った入った〜!」
そうコナンくんに押されながら敷地の中へ入ると女の子が1人と男の子が2人、そしてすこしふくよかな男性が1人花火をしていた。コナンくんが「おーい、おまえら連れてきたぞ〜」と言うから一斉にこっちをむきだして一人の女の子が「おねーさんだあれ?」と聞いてきた。
「コナンくんのお友達です」
「それにしてはでかくねえか?おねーさん」
なんだよ少年。これでも精一杯考えたんだよ。
「友達っていうかなんていうか…」
「むむむ…言葉に詰まってますよ…本当に友達なんですか?」
「君たち、質問攻めをするのをやめなさい…」
そうたぶん阿笠さんらしき人物が言ってもその子達は私のことを見ながらブツブツとつぶやいている。ねえコナンくん。きみの友だちもとても探偵気取りなんだね。という視線を向けてみるとハハハハ…と言わんばかりの顔だった。うーん私の言葉選びか悪かったのか…。「怪しいものではないんだけど…」と呟くと「そうやって言う人って怪しい人ばっかりじゃない」と奥から妙に大人びた女の子が出てきた。
「あ、哀くん!」
名前は哀ちゃんと言うらしい。小学一年生とは思えない冷静さでこっちをキッと見つめている。
「蒼空さんは怪しい人じゃねえよ。図書館で友達になったんだ。ねー?蒼空さん?」
ああ、それは話合わせろっていう目ですね。「そうだよ」と言うと彼らは「そうなんだー!」と言い、「一緒に花火やろうよー!」と手を掴まれてその子達と花火をした。コナンくんと彼らは「少年探偵団」というのを結成していて、事件などを解決しているらしい。なんともまあ危ないことをするんだか。そして彼らは私に名前を教えてくれた。最初から喋った順番に歩美ちゃん、光彦くん、元太くん、そして最後が哀ちゃん。それから1時間も花火をして、九時頃、彼らはそれぞれの家へ帰っていった。哀くん、と言われた子を除いて。
「さ、蒼空さん家の中入って!」
そうコナンくんに促され入るといえばとても広かった。さすが博士と言われるだけあるな…と思っていると「まだいたの」と哀ちゃんがこちらを威嚇してくる。
「なんかごめんね、私居て。コナンくんの用事終わったらすぐ帰るから。」
そんなに小学一年生の女の子に冷たくされたら私もそりゃあ傷つきます、。はあ、歩美ちゃんって子はこんな子じゃなかったんだけどなあ。
「灰原、その態度やめろって」
「あなたの友達って何信用出来ないのよ…」
「ハハハ…でも心配はいらねぇぜ灰原。この人、俺らの味方だから。」
味方とは…。と首をかしげているとコナンくんが「蒼空さんは俺の正体知ってるでしょ」と言う。その言葉に驚いたのが哀ちゃんだった。
「え、どうして知られたの!?」
「ほらバスジャックされた時に誰かに助けられたろ?」
「ええ、全身真っ黒でマスクしていた人だったわね…」
「それがこの人だよ、蒼空さん。去り際に見つけられるもんなら探してみろってこの人に言われて、探し回ってたら図書館のシャーロック・ホームズの本棚の所にいたんだよ。それから魔法をかけられて正体がバレたってわけ。」
「嘘でしょ……」
彼女は絶句していた。それぐらい正体がバレると危ないことなのだろうか。まあ黒の組織?という奴らに薬を飲まされて殺したと思ったら幼児化していたなんて組織の人達は考えもしないだろう。
「でも、蒼空さんは裏切らないよ。俺のことも。そして灰原のことも。」
「どうしてそんなことが言えるのよ…」
「…蒼空さんは悪が大っ嫌いだ。そして正義を突き通す人。俺と同じ属性だからな。」
「…ならあなたとお友達って事は納得出来るわね。でも本当に信用出来るのかしら。あなた。」
またギロっとした目をこちらに向けた。本当に警戒心が強い子なんだなあと思う。まるで大人みたいだ。
「まあ、そうだね…信用出来ないか。じゃあどんなことをしたら哀ちゃんは私を信じてくれる?」
「…そうね。そしたらこの場でその魔法を見せてくれないかしら。魔法使いなら出来て当然よね?」
そんなこと言われたらこっちもやるしかないなあ。って思うけど、私は本当の魔法使い。そこら辺は舐めてもらっちゃ困る。
「いくよー、せーのっ!」
その合図で私は哀ちゃん、コナンくんの目の前で魔法を唱えた。最初は炎、氷、雷、風とどんどん手のひらの上で魔法を完成させる。彼女は本当に信じていなかったのか、私を見て驚き、そして「悪かったわ…」と謝ってくれた。
「信じてもらえてなによりです」
「ハハハ…おっかねえな蒼空さん、灰原を謝らせるなんて珍しいぜ」
「魔法使いならできて当然と言われたらねえ…?」
「…敵に回したくねえな」
「あ、言っとくけど本当にあなたたちの敵にはならないからね。あなたたちの正体を知っていようとも私は組織なんかに言わないから。私、ああいう生臭いの嫌いだから。」
「な、言っただろー?灰原」
「…そうね。じゃあこれからよろしくね蒼空さん」
「よろしくね哀ちゃん。」
そうして私はまた友達が増えたのでした。
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(ねえ)
(どうしたの哀ちゃん?)
(…またここに遊びに来てね。次はもっとあなたのこと知りたいの。)
(哀ちゃんのことももっと知りたいな。また来るね)
(灰原もう蒼空さんのこと気に入ってんのかよ…あんなに最初バチバチだったのに、本当に女っておっかねえな…)