米花町魔法使譚
魔法使いさんおなまえへんかん
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「趣味?バンジージャンプ!」
「いらっしゃい。萩原さん。紅茶とクッキー用意してるよ!」
豪邸とも言える家のインターホンを押すと笑顔で出迎えてくれるのは彼方蒼空ちゃん。彼女は俺の命の恩人だ。俺と彼女との出会いは今までになく衝撃的な出会いで今でも忘れることはないだろう。
ー7年前の11月7日。警視庁に犯行声明が寄せられ、爆弾を高級マンションに仕掛けたとして俺たち爆弾物処理班が出動し、片方を松田が、もう片方を俺が担当することになった。松田の方はトラップが少なく、作業を終えたみたいだが、俺の方はトラップが多く、タイムリミットまでに解体できず、犯人の要求を呑む形で俺の方のタイマーが止められた。松田から電話がかかってきた。「早く作業を終わらせてこい」と。そんな時だった彼女と出会ったのは。
「あなたこのままじゃ死んじゃいますよ」
そんな声が聞こえた。まだ住人が残っているのかと辺りを見渡したが誰もいなかった。「ここですよ」と言われる方を向くと彼女は箒で空を飛んでいたのだ。
「キミ、何者だ??」
電話から聞こえる「ーおい!どうした!」なんていう松田の声なんてその時もう聞こえなかった。目の前にどうやって彼女が現れたのかが不思議で仕方なかった。
「とてもいいリアクションですね!この爆弾、遠隔操作型なので犯人がボタン押したらすぐ爆発しますよ」
「なぜそんなことが分かる?」
「ー私はあなたの味方だからと言えばいいですかね?」
「会ったこともないのに?」
「あなたの事を話してくれた人が居るから、その人を悲しませないためにあなたを救いに来ました。先に隊員の人を避難させてください」
俺のことを知っている人が居たから、俺を救いに来たというのか?なんて単純な子なんだと思った。でも、彼女はどうにも嘘をついていないようだった。
「ー全隊員に告ぐ!今すぐ持ち場を離れて避難しろ!!今すぐにだ!これは遠隔操作の爆弾だ!」
そう俺が告げるとぞろぞろ隊員達は避難していく。
「ーこれでいいんだね俺の味方さん?」
「ええ、よく私のこと信じてくれましたね」
「君が嘘ついてるように見えなかったから」
「随分お人好しですね聞いていた通りです。ではこちらへ来てください」
そう言われて彼女が俺の方に手を差し出した。その手を握った瞬間、彼女が何かを唱えた。
「ーーーーーー。よーし、捕まってくださいね!」
彼女に箒に乗せられて柄を持った瞬間、一目散に下に箒が下がっていき、それと同時に俺が解体しようとしていた爆弾が爆発した。ードン!あんな場所にいたら防護服を着ていなかった俺は死んでいたのだろう。
「ふー、危なかったですね、あ、急降下大丈夫でした?」
「…ああ、君は一体…」
「うーん、それはお答えしかねますね」
「じゃあ俺を知っている人の名前は?」
「…翠川さんを知っていますか?」
「景光か…?」
「…はい。その方があなたの事を話してくれました。あなたと一緒にいる松田さんという方の話も聞きました。爆弾処理班に居て、危なっかしい奴だと聞いていたので事件だと聞いて飛び回ってると貴方がいたので。」
「そんな理由で俺を?」
「友達の友達を助けるのに理由なんていりますか?あ、人が来ちゃいますね。それではまた会う日が来たら会いましょう。萩原さん。」
そう言って彼女は俺の目の前で消えた。
「おーい!けーんーじー!どうしたんだー!次お前の番だぞ!」
そう言う景光の声で今俺は蒼空ちゃんの家で3人でトランプをしていたのを思い出した。松田は生憎休暇が取れなかったので今日ここにいるのは俺だけだ。
「いやあ、なんか急に蒼空ちゃんと出会った時のこと思い出してね〜!」
「その話詳しく聞かせてくれ〜!俺も話すよ!」
「ちょ!それはダメですよ!企業秘密ですよ!」
「はーい、トランプ中断して蒼空ちゃんとであったときのこと話す会ね〜!」
「じゃ俺から話すな〜!」
「だからだめだってば!!」
そう言って顔を赤らめる彼女を見て、彼女に助けられてよかったなあと思った俺だった。
_______________________
この話の続きは番外編でやりますね!
主人公ちゃんチートですねえ……
「いらっしゃい。萩原さん。紅茶とクッキー用意してるよ!」
豪邸とも言える家のインターホンを押すと笑顔で出迎えてくれるのは彼方蒼空ちゃん。彼女は俺の命の恩人だ。俺と彼女との出会いは今までになく衝撃的な出会いで今でも忘れることはないだろう。
ー7年前の11月7日。警視庁に犯行声明が寄せられ、爆弾を高級マンションに仕掛けたとして俺たち爆弾物処理班が出動し、片方を松田が、もう片方を俺が担当することになった。松田の方はトラップが少なく、作業を終えたみたいだが、俺の方はトラップが多く、タイムリミットまでに解体できず、犯人の要求を呑む形で俺の方のタイマーが止められた。松田から電話がかかってきた。「早く作業を終わらせてこい」と。そんな時だった彼女と出会ったのは。
「あなたこのままじゃ死んじゃいますよ」
そんな声が聞こえた。まだ住人が残っているのかと辺りを見渡したが誰もいなかった。「ここですよ」と言われる方を向くと彼女は箒で空を飛んでいたのだ。
「キミ、何者だ??」
電話から聞こえる「ーおい!どうした!」なんていう松田の声なんてその時もう聞こえなかった。目の前にどうやって彼女が現れたのかが不思議で仕方なかった。
「とてもいいリアクションですね!この爆弾、遠隔操作型なので犯人がボタン押したらすぐ爆発しますよ」
「なぜそんなことが分かる?」
「ー私はあなたの味方だからと言えばいいですかね?」
「会ったこともないのに?」
「あなたの事を話してくれた人が居るから、その人を悲しませないためにあなたを救いに来ました。先に隊員の人を避難させてください」
俺のことを知っている人が居たから、俺を救いに来たというのか?なんて単純な子なんだと思った。でも、彼女はどうにも嘘をついていないようだった。
「ー全隊員に告ぐ!今すぐ持ち場を離れて避難しろ!!今すぐにだ!これは遠隔操作の爆弾だ!」
そう俺が告げるとぞろぞろ隊員達は避難していく。
「ーこれでいいんだね俺の味方さん?」
「ええ、よく私のこと信じてくれましたね」
「君が嘘ついてるように見えなかったから」
「随分お人好しですね聞いていた通りです。ではこちらへ来てください」
そう言われて彼女が俺の方に手を差し出した。その手を握った瞬間、彼女が何かを唱えた。
「ーーーーーー。よーし、捕まってくださいね!」
彼女に箒に乗せられて柄を持った瞬間、一目散に下に箒が下がっていき、それと同時に俺が解体しようとしていた爆弾が爆発した。ードン!あんな場所にいたら防護服を着ていなかった俺は死んでいたのだろう。
「ふー、危なかったですね、あ、急降下大丈夫でした?」
「…ああ、君は一体…」
「うーん、それはお答えしかねますね」
「じゃあ俺を知っている人の名前は?」
「…翠川さんを知っていますか?」
「景光か…?」
「…はい。その方があなたの事を話してくれました。あなたと一緒にいる松田さんという方の話も聞きました。爆弾処理班に居て、危なっかしい奴だと聞いていたので事件だと聞いて飛び回ってると貴方がいたので。」
「そんな理由で俺を?」
「友達の友達を助けるのに理由なんていりますか?あ、人が来ちゃいますね。それではまた会う日が来たら会いましょう。萩原さん。」
そう言って彼女は俺の目の前で消えた。
「おーい!けーんーじー!どうしたんだー!次お前の番だぞ!」
そう言う景光の声で今俺は蒼空ちゃんの家で3人でトランプをしていたのを思い出した。松田は生憎休暇が取れなかったので今日ここにいるのは俺だけだ。
「いやあ、なんか急に蒼空ちゃんと出会った時のこと思い出してね〜!」
「その話詳しく聞かせてくれ〜!俺も話すよ!」
「ちょ!それはダメですよ!企業秘密ですよ!」
「はーい、トランプ中断して蒼空ちゃんとであったときのこと話す会ね〜!」
「じゃ俺から話すな〜!」
「だからだめだってば!!」
そう言って顔を赤らめる彼女を見て、彼女に助けられてよかったなあと思った俺だった。
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この話の続きは番外編でやりますね!
主人公ちゃんチートですねえ……