日記

全力投球だった三か月

2024/06/15 23:16
6月9日(日)ファイブレオンリー「イクスクエスト2」サークル参加してきました!
Web→紙の再録とはいえ初めて本を作って、初めてリアルイベントにサークル参加申込をして、当日に向けて準備をして、ひとまずやりきった…!というしみじみとした多幸感で今はいっぱいです。当日はのんびり楽しみました!
作った本はBOOTHに置いたので、興味のある方がいましたらどうぞ。(当サイト「はじめに」→「プロフィール」にリンク載せてます)

で、オンリー開催決定から当日まで3か月だったのですが、冷静になった今振り返ると、よく3か月で初めての本を作ったな!?あの3か月をもう一度再現しろと言われても無理だよ!?と思い始めているので(笑)、ちょっと記録を残しておきます。



【3月中旬】イクスクエスト2開催を知る。
X(旧Twitter)を今はやっていないので、当時の相互フォロワーの犬蜜柑さん(※Twitter以外でも繋がっている)から教えていただいて知りました。ありがとうございます…!
決してそこの伝達が遅かったわけではなく(むしろ早かった!)、大元のスタジオYOUの開催決定発表がそもそも3月9日、ちょうど3か月前というね!これで新刊は全く新しい話を一から、とかだったら「3か月では無理、せめて半年くらい前に決めててくれ…!」と断念していたと思いますが、以前の日記にも少し書いた通り「再録本なら3か月で出せないことはない…?」と思ってしまったので動くことにしました。
今見ればその発想もなかなかハードだな!?とは思いますが(笑)、以前から再録本の形にまとめたい気持ちがあって印刷所を調べていたこと、小説本を作った方々のブログ記事やnoteを好んで読んでいたこと、ファイブレオンリー自体が長年開催されておらずこれを逃せば次は何年後!?という気持ちがあったこと、あたりがまずは大きかったです。
いや本当になぜこのタイミングでオンリー開催になったんだ…?定期的に継続開催されてるとかアニメ再放送で目に見えて人気が高まったとかでもなく、なぜ今…?

【3月下旬】迷う。
作るなら再録本…?とは思ったものの、この時には参加しない理由も同時にいくつか思い浮かんでいまして。
冬から4月にかけて実生活のほうで避けられない出費が重なっていたこと(具体的には実家の電化製品が立て続けに壊れました、私が全額出すわけじゃないけど家族のことは好きなので協力したい)、印刷代程度ならともかくそこに旅費が加わること、東京から戻った後の仕事のこと(万が一私が体調崩したらどう対応するか)、アカウントを消した身なのでそもそも出る意味はあるのか…?(委託参加?BOOTHでこっそり?自分用+αならイベントに合わせる必要もないのでは?)など、ネガティブに考えることも度々ありました。
それでもひとまず日程と場所と行き方・参加費・サークル参加申込締切日・サークルカットの規定・印刷所の締切日と予算(まだ出ていない場合は予想も含めて何社か候補にした)を調べて、どちらに転んでもいいようにしていました。この時点では自分がどのくらいのペースで原稿の形にまとめられるか分かってなかったので、印刷所の締切については
・直接参加での最終ライン(直接搬入可)
・直接参加の締切で早割を使えるライン(そのぶん頒布価格を安くできる)
・委託参加での最終ライン(本が自宅に届く→自宅から決められた期間内に会場に発送、なので直接搬入よりも全体的に締切が早くなる)
・参加申込日近くを締切に設定したライン(ここに間に合わなくても8割近くできていれば『もったいないから本にするか…』で私は出すだろうと踏んだ)
くらいのパターンで調べました。計画的に動きたいメモ魔です。
仮のページ数は、短編1つ平均4ページ(話によって増減あり)×50本(もしかしたら40本くらいに減るかも?)=合計約200ページとして印刷費を計算。サイトには70〜80本くらいあるから取捨選択するけど、初期に書いた話は直すのも難しいから抜くだろうなーというざっくり計算です。(なお今確認したらリクエストや企画作品を含めて短編100本越えてました、嘘でしょ?)

最終的に参加を決めたのは、犬蜜柑さんとのやり取りの中で「犬蜜柑さんの本が欲しい!」「私が参加することでこの世に犬蜜柑さんの本と私の本、合わせて2冊もカイノノ小説本が出るなら最高では!?」となったことです(笑)pixivで初めて作品を読んで以来ずっと好きなので信頼しかないです。
あと、この時のEテレ土曜夕方アニメ枠が「宇宙よりも遠い場所」で、見続けるうちに南極とまではいかなくても、見たことのない世界を私も見てみたい、旅に出たいという気持ちが高まっていたのもあります。EDと挿入歌の「ここから、ここから」「One Step」はこの先の準備期間もよく聴いてました。

【4月上旬〜中旬】犬蜜柑さんと合体参加することに。
合体参加とは→申込時にCP傾向などの条件を揃えることで2つのサークルを隣同士に配置してもらうこと。似た言葉に「合同サークル/合同参加」があるがそちらは1つのサークルになる。
元々お互いの作品傾向が似ているのもあり、わざわざ合体でなくても近くに配置されそう&間に誰かが入ってもそれはきっとノノハのことが好きな人だから嬉しいこと!という思いもありましたが、それはそれとして隣が片方決まっているのは心強い…!というわけで合体参加することに。ありがとうございます…!
なお合体の申請はサークル参加申込後でもできますが、それ以前にサークル参加申込が必要!サークル参加申込にはサークルカットが必要!ということで気持ち早めに準備することに。
私自身はたまに絵を描いてますが解像度やレイヤーの種類がよく分かっていない(印刷物などで規定がある時は以前描いた絵がサイズと解像度的に流用できるか否かの判別もつかないため毎回新しく描く)、気持ちの軸足は字書きなので、サークルカットと表紙が鬼門だな…と思っていました。仮のサークルカットで申し込んで期限までに差し替えるという手もあるけど、仮のサークルカットを作れるなら本番作ってるよ!と思ってしまう初心者。
(ちなみにこの時点でのサークル参加申込締切は5月13日でした)

【4月下旬】サークル参加申込&合体参加申請。
気持ち早めにと言いつつ4月は仕事でバタバタしていたのもあり、サークルカットを作れるのはGWかな(今年のGWは4月27〜29日の前半と5月3〜6日の後半に分かれていた)…と思っていたら、犬蜜柑さんのサークルカット作成&申込完了が早くて、触発されて一気に仕上げました…(笑)私のほうは4月25日に完成。GWとか言ってる場合じゃない。
あと「慣れてる人はサークル申込を先にして退路を絶ってから、本を作る」みたいな言説をよく目にしますが(そして初参加でそれは無理なスケジュールでしょうと他人事のように思っていましたが)、見事にその流れになってしまったなと…(笑)どう考えてもオンリー開催が3か月前に決まったせいですね!本ができてからじゃ間に合わない!

【5月上旬】健康的な生活をしながら加筆修正。
前回の日記を更新した頃ですね。
4月の時点から少しずつ手直しはしていましたが、ほぼ一日中ずっとかかりきりだったのはGW頃。言い換えれば4月に「入れようと思ってた過去の作品も思い出で美化されてたみたいで、読み返すと恥ずかしいな!?」期間を通過したので、GWは黙々と向き合って直すだけという…(笑)
ただ「原稿=苦しいもの」にはしたくない、「苦しんだから良いものができる」みたいにはしたくないし、そういう時は大抵「あれだけ苦しんだ割に結果は伴わなかった」になるのが私なので、食事と睡眠はしっかり取って過ごしました。

加筆修正の内訳は、
・段落の一字下げ
・セリフ前後の改行を無しにして詰める
・サイトの横書きでは「…」1つだったのを、縦書きでは「……」に変更
・「!」「?」「!?」の後の一字空白
(この辺はWebの横書きと本の縦書き、見栄えの違いですね。最近は気にならなくなってきたけど、横書きだと一字空白や「……」がやけに長く間を取ってるように見えるんだよな…)
・書いた直後は意味が通ると思って書いた文でも、今読むと説明の足りなさそうなところは追加、逆に説明が重複したところは削る
(多くの話で直したので、具体的にどこを変えたかはあまり覚えてないです…余力のある方はぜひサイト版と読み比べてほしい!)
・改行位置がちょうど文節の区切りになるように、言葉の並びや選び方を変更
(本来ここまでこだわる必要はないし、他の人の作品なら改行も気にせず読めるんだけど、自分の作品だと途端に気になるのでとことんやりました)

そんな謎のこだわり方をしてたので、GWが終わった時点で確定したのは約100ページ。でもまだ入れたい候補の話があるし、加筆修正作業に終わりが見えない…!と悲鳴を上げていました。サークル申込締切日前に8割近くできていれば〜とか普通に幻想でしたね!(笑)
ここで一旦、印刷所の見積もりを取り直し。修正前の文だけどおおよその行数で各話のページ数を予測し、合計のページ数を出しました。
…リクエスト作品の書き直しも含めて入れたい話を全部突っ込むと424ページになったので「いやいや待て待て、さすがに時間がない」と思い直しました…やっぱり3か月は短い。
その後も5月中旬にかけて何度か吟味し、確実に入れたい話とできれば入れたい話、泣く泣く削った話(特にリクエスト作品や企画作品は一律で抜くことにしました…)を分けて、327→285→256+α→304、と予定ページ数が変わっていきました。計算し直すたびに合計ページ数が変わる日々、改めて当時のメモを見ても意味が分からない。

あと、短編の再録本だと「カイトの話の加筆修正が終わったから、気分転換にギャモンの出る話〜」とか「逆に行き詰まったから雰囲気の違う話に取りかかる」など、どんな気分の時でも何かしら進められるのがやりやすかったですね。
書き下ろし分は、ずっと「書きたいな〜」とぼんやり温めていたものを、ネタメモの整理も兼ねて形にした話がいくつか。原作DVD&Blu-ray特典のドラマCDネタも、ここで入れなかったら後悔しそうだと思って散りばめました。今回書いた短編には何一つ掠りもしていないけど、ドラマCDでは東京パズルランドの歌と「一つ解いてはルーク様のためヘイッ!」「その者、銀色の髪をマリモの如くして〜」の部分が特に好きです(笑)

なお、サークル参加申込後もスタジオYOUのサイトを時々見ていましたが、5月7日の時点で締切前に早期満了→受け入れ数拡大が発生してたので、早めに申し込んでよかった…!と思いました。最終的には申し込んだサークル全員入るように配置されたと思うけど(そうでないと返金手続きが発生してスタジオYOU側が大変になりそう)、気持ちの安寧的にね。

【5月中旬】加筆修正を進めつつ、表紙作成。
Canvaを使いました。慣れると使いやすいね!
今回頼んだ印刷所は表紙の締切が先だったので、表紙を先に入稿。ページ数は直前で若干変動するかもしれないので、少しなら背幅に影響の出ないデザインにしました。
(そしてイベント後に気付いたのですが、裏表紙で盛大に誤字をやらかしてましたね私!終わってから気付く誤字!まあ「生きているのがムチャクチャ楽しい」のがファイブレなので、中身は最高の本だし楽しいからいいかなと思っています…笑)

宿泊先と移動手段を確保したのもこの頃。時間的に日帰りできないこともないけどハードスケジュールすぎるし、普通に遠征として準備しました。

【5月下旬】Wordと格闘し、入稿。
ここが長かった…!テキストメモに39字×17行で書いてて、Wordに流し込んでみたら大体それでよかったものの設定の違いで若干ずれる事態に。(たぶん句読点が1行に2つ以上あるとお節介機能で勝手に詰められる…?で、1文字ずれる)
仕方がないのでWordの画面上で手直し。次に本を作る時は気をつけよう。他に調整したのは、
・基本はIPAex明朝ですが、「√」「!?」などをMS明朝にして縦中横に(√学園…!)
・「――」をMS明朝にして繋げる、それでもダメな時は、そこだけ文字間隔を「狭く」
(設定同じはずなのに、なぜか繋がる時と繋がらない時があるんですよね…PDF化した時も要確認)
・ページ番号をつける(短編大量なのでデータ間で数字を間違えないように、どの順番でどこが見開きになるかも物理的にメモした)
・周囲の余白の設定、それに伴う行間隔の設定
(ある程度は余白のある設定で書いてましたが、ページ数が嵩んだことで「とじしろ側大丈夫!?」と心配になり…余白を調整すると行数が本来予定していた「17行」にならなくなったので、行間隔を調整。たぶんこれ最初にやっておくべきでしたね!?)
・フォントの埋め込みをしてPDF化
でも今回のでWordの調整の仕方は覚えた&メモしたので、次に本を作る時はこの時間を省略できそう。

入稿したらその日のうちにデータチェックが終わって、次の日には印刷完了してたので、早っ!?となりました。直接搬入なので私が本に会えるのは当日だけど、この世に既に存在してる…!

【5月下旬・番外編】イクスクエスト3が決定!
これ逃したら数年後かなーとか思ってたのに12月に決定した!早いな!?
それだけ今回サークルが集まったことで「これは次も一定数集まるのが見込めるぞ」と判断されたのかもしれないし、何より6か月前に出してくれたのでよかった、という感じですが…今目の前のイクスクエスト2を終えてからでないと何も考えられない!と私は若干混乱してました(笑)
幸いだったのは(?)、9割方の原稿を終えてたので「次も決まったし、これは3に回そう」みたいな妥協が私の中では起こらなかったこと。それ以前で削った話はあるものの、今回のベストを出し尽くせた気がします。

【6月上旬】お品書き作成、敷き布や設営の物を用意。
お品書きはやっぱりCanvaを使いました、仲良くなれて嬉しい。
入稿後もやることが色々ある…!とバタバタしつつ、実はイベント前の2週間に、参加申込時には予定してなかった仕事がまとめて来たので、個人的にはよく乗り切ったな…という詰まり具合でした。
余裕があれば無料配布で何か描けたら…と思ったこともあったけれど、そんな暇はなかった。

【イベント前日】
数年ぶりの東京駅、ほぼ知らない内装になってる!?天井低い!?と迷いながら散策しました…。歩いてるうちに見たことある並びの店とかもあったので、変わった所と変わらない所がありそう。
(別ジャンルだけど)気分は赤血球ちゃん。そして時間までにホテルに着いて「はたらく細胞」も見ました、単球さん回。

【イベント当日】
交通系ICがほぼ対応してない地域在住なので、東京では切符で動く民です。モノレールに乗り替える時は券売機が見つけられないまま改札にJRの切符だけ飲み込まれて「今エラーになったの私か!?ごめんなさい!」となりました…すみません。

その後サークル入場して設営。10時30分から入場可能で割とそれくらいの時間に行きましたが、不慣れゆえに設営が終わってみたら11時30分頃でしたね…あっという間!
肝心の本は、原稿作ってる時は「背幅14mm…まあ一般的な文庫本はそれくらいか」みたいな感覚でしたが、実際に会場で見ると「なんか厚いな!?」となりました(笑)心配してたとじしろや周囲の余白や行間隔は大丈夫そうでよかった、けど次作る時はもう少し改良を重ねてみてもいいかもしれない。
ちなみに装丁は、表紙用紙は新・星物語マーガレット180K、本文用紙は淡クリームキンマリ62K。入れた話は短編51本(うち書き下ろし6本)。いい感じに落ち着いてて可愛い本になったと思います。

12時からイベント開始。犬蜜柑さんと隣同士で一番に「新刊ください」をお互いにしながら、のんびり座ってイベント全体の様子を見つつ、本を手に取ってくださる方もいてそのたびに嬉しくなりました。足を運んでくださった方、お話できた方、本当にありがとうございました!

面白かったのは、ファイブレなのでイベントにリモコンを持ってきた人が思ったよりも大勢いたこと。
「最後にリモコンの撮影会しませんか?」の呼びかけに応じて続々と出されるリモコン…(笑)設営中は余計な物持ってきたかなーと思ったけど、役立ってよかったです。
あとイベント初心者すぎて、流れに乗るままリモコンを差し出して撮影してすぐ解散しましたが、その後15時30分に「頒布終了、これ以降の写真撮影も不可」とのお知らせアナウンスが流れたので(たぶんコスプレを想定してのことですが撮影には変わりないので)、あのタイミングで撮影しておいてよかった…!と心から思いました。お声がけありがとうございました!

イベントの終わりは16時という認識でいましたが、当日のパンフレットを見ると「15時30分 頒布終了、16時 撤収」という感じで、搬出荷物受付も16時までで「30分でこの買い物行ったまま感のある足元を片付けるのは無理!」と早々に思ったので(笑)、15時前頃から足元だけでもぽつぽつ片付けることに。
少しずつ整えて15時30分を迎えて、自宅に送る物を本の入っていた箱に詰めて受付してもらって、初めてのイベントは無事に終わりました。よかった…!

終わってからは、犬蜜柑さんと夜ご飯を食べて帰りました。12時イベント開始だったので昼ご飯を食べるタイミングが分からず…ご飯も甘い物も両方いけるな!という時間帯。
ただ、やりきった感に包まれていたので、私は半分くらい頭が働いてなかったかもしれないです(笑)
今回の参加を決めた時点では次が決まっていなくて、全部を出し切るつもりで動いていたので、安心したといいますか…。料理もおいしくて、穏やかで楽しい時間でした!

イクスクエスト3については、現在はまだ行かない寄りの考え中かな…という感じです。新しく何かを作れて参加できたとしても委託か、BOOTHにこっそり置いておくか。
というのも、開催日が実家の家族の誕生日なので、普通に元気だけどあと何回祝えるかは誰にも分からないしお祝いしたいこと、7〜9月の仕事がまた忙しくなりそうなのでやっぱり原稿3か月コースになりそうなこと(今回はできたけどもう一度エンジンをかけてあの生活をするのは無理!)、書きたいネタはいくつかあるけれど締切に追われるよりもじっくり考えて納得のいく話を作りたいこと、が主な理由です。
よく「原稿が大変で二度とやりたくなくても、イベントに出ると楽しくてすぐ次のイベントに申し込みたくなる」みたいな話も見かけますが、私の場合はそこまで振り切れなかったな…まずは休みたい!健康的な生活をしているつもりでも緊張感と疲労は蓄積されてる!(笑)

ひとまずはお疲れ様でしたということで、この1週間はいつも以上によく寝たけれど、この先も疲れを取りながらのんびり過ごしていこうと思います。

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