BO-BOBO
ツンデレ彼女の取扱説明書
【1.軽いノリで話しかけましょう】
『邪ティーっ』
『何よ』
『僕の爆笑漫才真拳と君の氷のツッコミ真拳の協力奥義があれば、俺たちって無敵だと思うんだけどさ。一緒に新技考えない?』
『断るわ。私そんなことに付き合っていられるほど暇じゃないし』
【2.相手の存在の大切さを伝えましょう】
『頼むよー。漫才はボケとツッコミがいなきゃ成り立たないし、氷のツッコミだってボケが必要だろう?』
『あいにく氷のツッコミ真拳は相手にボケさせたところをツッコミ殺す真拳だから、味方にボケは必要ないわ。何、殺されたいの?』
『そんなつれないこと言わないでー。味方がボケてボケてボケ倒して、相手も乗ってくるように誘導したほうが戦いやすいはずだよ?』
『そうだとしても、アンタに協力してアタシに何のメリットがあるわけ?アンタの爆笑漫才真拳だって今まで通り、敵を無理やり相方に見立てて進めれば問題ないじゃない』
【3.真面目な顔で本題に入りましょう】
『それはそれで成り立つけどさ。…でも、僕は邪ティを相方にしたいんだ』
『アタシは嫌。アンタの相方になったらアタシがツッコミ疲れて戦えないじゃない。ここで承諾したら次はアンタのボケに巻き込まれて変な格好させられるかもしれないし、お断りよ』
『誰が漫才の相方になれ、なんて言ったんだい?』
『誰がって…今その話題でここまで来たでしょ、話聞いてなかったわけ!?』
『心外だなぁ、ちゃんと聞いてたよ。ただ、僕は…漫才の相方じゃなくても、人生の相方として君がほしいんだよ、邪ティ』
『なっ…何バカなこと言ってんのよ。人生の相方なんてもっとお断りだわ』
【4.ダメなら諦めて切り上げましょう】
『そっか…わかったよ。君がそう言うなら仕方ないな』
『何、今日はやけに物分かりが良いじゃない』
『君の希望を無視することは僕にはできないからね。…ハイ、この話はもう終わり!新技なんて無くても平気だし、真拳も今のままで成り立つなら変えないほうがお互いのため。それでいいだろう?』
【5.存分にデレを味わいましょう】
『待ちなさいよ、柊』
『ん?』
『真拳のスタイルは変えたくないし、新技だって思いつかないけど。…相方になら、なってやってもいいわよ』
『邪ティ…!』
『言っとくけど、漫才の相方にはなりたくないから。勘違いしないでよね』
「…何よこれ」
一通り読んでしまった気味の悪いノートを柊の前に突き出す。冷たい眼差しで睨み付けたはずなのに、彼は平然と言った。
「あぁ、邪ティの取扱説明書兼攻略マニュアル。さっきパンツ丸と一緒に作ったんだ。どう?セリフなんかまさに君だろう?」
その言葉を聞いた瞬間、すべての冷気と殺気が手に集まり…次の瞬間。
「相方になんか一生ならないわよバカ柊いっぺん死ねーーーっ!!」
アタシが怒りの叫び声を上げると同時に、部屋にはムカつくくらい綺麗な氷の柊の像ができたのだった。
fin.
(言葉巧みな柊を目指した結果です。変態モードじゃなくマジメで頭の切れる柊は意外とかっこいいと思う。まぁハジケリスト(変態)な部分が全部台無しにするけど。)
2011/06/20 公開
【1.軽いノリで話しかけましょう】
『邪ティーっ』
『何よ』
『僕の爆笑漫才真拳と君の氷のツッコミ真拳の協力奥義があれば、俺たちって無敵だと思うんだけどさ。一緒に新技考えない?』
『断るわ。私そんなことに付き合っていられるほど暇じゃないし』
【2.相手の存在の大切さを伝えましょう】
『頼むよー。漫才はボケとツッコミがいなきゃ成り立たないし、氷のツッコミだってボケが必要だろう?』
『あいにく氷のツッコミ真拳は相手にボケさせたところをツッコミ殺す真拳だから、味方にボケは必要ないわ。何、殺されたいの?』
『そんなつれないこと言わないでー。味方がボケてボケてボケ倒して、相手も乗ってくるように誘導したほうが戦いやすいはずだよ?』
『そうだとしても、アンタに協力してアタシに何のメリットがあるわけ?アンタの爆笑漫才真拳だって今まで通り、敵を無理やり相方に見立てて進めれば問題ないじゃない』
【3.真面目な顔で本題に入りましょう】
『それはそれで成り立つけどさ。…でも、僕は邪ティを相方にしたいんだ』
『アタシは嫌。アンタの相方になったらアタシがツッコミ疲れて戦えないじゃない。ここで承諾したら次はアンタのボケに巻き込まれて変な格好させられるかもしれないし、お断りよ』
『誰が漫才の相方になれ、なんて言ったんだい?』
『誰がって…今その話題でここまで来たでしょ、話聞いてなかったわけ!?』
『心外だなぁ、ちゃんと聞いてたよ。ただ、僕は…漫才の相方じゃなくても、人生の相方として君がほしいんだよ、邪ティ』
『なっ…何バカなこと言ってんのよ。人生の相方なんてもっとお断りだわ』
【4.ダメなら諦めて切り上げましょう】
『そっか…わかったよ。君がそう言うなら仕方ないな』
『何、今日はやけに物分かりが良いじゃない』
『君の希望を無視することは僕にはできないからね。…ハイ、この話はもう終わり!新技なんて無くても平気だし、真拳も今のままで成り立つなら変えないほうがお互いのため。それでいいだろう?』
【5.存分にデレを味わいましょう】
『待ちなさいよ、柊』
『ん?』
『真拳のスタイルは変えたくないし、新技だって思いつかないけど。…相方になら、なってやってもいいわよ』
『邪ティ…!』
『言っとくけど、漫才の相方にはなりたくないから。勘違いしないでよね』
「…何よこれ」
一通り読んでしまった気味の悪いノートを柊の前に突き出す。冷たい眼差しで睨み付けたはずなのに、彼は平然と言った。
「あぁ、邪ティの取扱説明書兼攻略マニュアル。さっきパンツ丸と一緒に作ったんだ。どう?セリフなんかまさに君だろう?」
その言葉を聞いた瞬間、すべての冷気と殺気が手に集まり…次の瞬間。
「相方になんか一生ならないわよバカ柊いっぺん死ねーーーっ!!」
アタシが怒りの叫び声を上げると同時に、部屋にはムカつくくらい綺麗な氷の柊の像ができたのだった。
fin.
(言葉巧みな柊を目指した結果です。変態モードじゃなくマジメで頭の切れる柊は意外とかっこいいと思う。まぁハジケリスト(変態)な部分が全部台無しにするけど。)
2011/06/20 公開
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