文豪ストレイドッグス×僕のヒーローアカデミア

哀 「俺は本当は猟犬だ。」

国 「猟犬だと!?五人しかいないというのは誤情報だったのか。」

哀 「そ。」

条 「そう言えば、伝えていませんでしたね。」

哀 「忘れた。」

緑 「でも良かった。」

敦 「そうだね。」

芦 「ていうか、隠す必要ないじゃん。」

哀 「なんか、複雑なことになりそうだったし。」

立 「ま、それもそうっすね。」

轟 「けど、猟犬はオレたちの味方だ。内通者ではないと思う。」

上 「た、たしかに言われてみれば・・・。」

瀬呂 「でも、内通者だったことに変わりはなくね?」

切 「それもそうだな・・・。」

耳 「やっぱりヴィランの内通者なの?」

鐵 「いや、こちらの内通者であるのは間違いない。」

谷 「結局、どッちなンですか?」

哀 「フフッ」

緑 「ごまかさないで、教えてもらえないかな。」

哀 「嫌だよ。ていうか、皆ここ来ちゃっていいの?護衛は?」

太 「話すつもりはないようだね。」

乱 「僕が敵の内通者か暴く。」

国 「!?良いのですか乱歩さん」

乱 「構わない。僕たちの仕事は護衛対象を守り抜くことだ。時間はかけられない。」

乱 「異能力 超推理!!!」



乱 「なるほど。」

上 「あの一瞬でわかったのかよ!」

敦 「さすが乱歩さん。」

瀬呂 「むしろ、本当にわかってんのか?」

乱 「啓人くん。君は、敵の内通者だね。」

麗 「え、嘘・・・。あんな一瞬で?」

爆 「勝手に言ってんじゃねぇよなぁ。」

乱 「証拠ならある。君、ロッカーに何を隠した?」

哀 「っっ。」

乱 「言わなくても大丈夫だ。あそこのロッカーを使っていたから、開ければわかる。」

哀 「待て。」

芦 「ちょっと待ってよ。単に着替えとかって可能性もあるじゃん。」

麗 「そ、そうだよ。うちらいるから開けにくいやん。」

乱 「・・・たしかにそうだな。なら、別のことにしよう。」

乱 「君は『護衛を守らねばならない』と言っていたよね。」

哀 「ああ。」

乱 「なのになぜバレー部の練習に参加した。」

哀 「そ、れは・・・。」

乱 「バレてしまうと担任の先生に言われただろう。でも、参加している。」

哀 「・・・。」

乱 「おそらく何かを隠すために一時的に隠せる場所を探していた。練習に参加して、ロッカーに入れられれば、少なからず僕たちの目からは離れられる。」

国 「待ってください乱歩さん。不審物があればバレー部の方が気づくのでは?」

乱 「そこだ。隠すなら普通に隠せば良い。離れる時間も短縮されて、言い訳もしやすい。だがそうしなかった。」

乱 「それが2つ目の理由だ。バレー部の練習に参加して仲良くなる。そして大方『ロッカーに荷物をおいてもいいですか?』と聞いたのだろう。そうすれば中に見知らぬ物があっても怪しまないだろう。」

上 「けど流石に爆弾あったらわかるんじゃね?」

乱 「馬鹿か。」

上 「爆豪にアホって言われて名探偵に馬鹿って言われた(泣)」

乱 「不審物をそのまま置くわけがないだろうおそらくさっきまで着ていた上着に包んだんだ。上着のデザインが変わっている。」

谷 「言われてみればそんな気が」

乱 「二枚着て一枚脱いだんだろう。カバンを持っているよりも怪しまれない。」

爆 「重要なことを忘れてるぜ名探偵。こいつの個性だ。」

乱 「たしかに僕は啓人の本当の異能をまだ知らない。」

瀬呂 「え!?個性を隠していた?」

乱 「僕たちは彼の異能を『歌唱』と伝えられている。」

蛙 「私達もそうだわ。」

乱 「だが、発動条件に満たしていないのに異能を使えたことがたまにあった。だから確証はない。啓人くん。君の本当の異能力は何だ?」

哀 「・・・。」

切 「なにか言ってくれよ。嘘なら嘘って言ってくれ。本当の能力があるなら教えてくれ。俺たちは、お前を追い出したりなんてしねぇ!」

哀 「俺の異能は、2つある。」

乱 「2つ、か。なるほど。歌唱は間違ってはいないんだね。」

哀 「ああ。」

乱 「もう一つは目立たないものなんだろう。・・・身体能力の強化か、頭脳系か。」

紅 「身体能力の強化だ」

上 「哀採!?」

紅 「いつまでもここにいるわけに行かないだろ。早く話せ。」

哀 「ハァ。やっぱ哀採には敵わないな。」

乱 「八神くんも協力したのか、でなければこの人数は多すぎる。」

哀 「はい。八神にお願いしました。」

轟 「何を頼んだんだ?」

哀 「俺のことを話すこと、それと外部に作戦がもれないように。」

乱 「ロッカーの中。見てもいいかい?」

哀 「どうぞ。」

ガチャ

乱 「これは。」

哀 「便箋です。何枚も。俺が手紙を書きました。証拠が残らないように」

乱 「なるほど。部屋においておけばバレてしまう。だからここに放置しようとしたわけだ。」

哀 「この後、また移動させて喫煙室で燃やすつもりでした。」

乱 「敵の黒幕と関わりは?」

哀 「便箋をかけ。とだけ。内容はすべて公衆電話から。」

乱 「この作戦の敵の名は?」

哀 「あいつの名は」

プシューーーーーーー

相 「何だこの音は。」

乱 「まさか、毒ガス・・・。」

福 「急げ、なんとしてでも護衛対象を守れ!!」

一同 「はい!!!!」

ダッ



シューーーーー

日 「ん?なんだ?」

月 「ケホッ。煙たっ。」

澤 「お前ら大丈、ぶ か」ドサッ

日 「え、ま、どうしよう」

月 「グッ外出て助け、よんで。」

日 「でも、」

月 「いい、から」ドサッ



及 「金田一!国見!・・・だめだ。」

岩 「まさか、こんなことになるとはな、、、」

及 「ほかにまだ起きてる人は、」

岩 「クッ」

及 「岩ちゃん!!」

岩 「手、足が痺れ、て、動けそうに、ねぇ。」

及 「なんで俺は平気なんだよ・・・。」

岩 「た、ぶん、ガスが充満す、るのに一定の、ムラがある、からだ」

及 「ゲホッゲホッだか、らって」

岩 「お、れはい、い。他の、奴らをたす、け」ドサッ

及 「い、わちゃんまで、どうなって」ドサッ

福 「総員、救助にあたれ!」

一同 「はい」

敦 「大丈夫、ですか?」

日 「俺は平気です。それよりも他の人が、」

飯 「クッ、このガスは一体、、、」ドサッ

哀 「おい!ガスマスクつけろ!」

相 「一足遅かったか・・・。」

? 「今更来たのかヒーロー」

爆 「誰だ!」

? 「名乗る必要もない。どうせまた会う。」

紅 「っっ。護衛対象が」

? 「彼らは俺がもらっておくぜ。」 (消える)

国 「くそっ返せ!」

上 「もう、間に合わねぇよ。」

切 「あいつ、飯田たちも連れていきやがった。」

プルルルプルルル

哀 「電話・・・。」

相 「出ろ。さっきのヴィランかもしれない。」

哀 「分かりました。」

ピッ

哀 「もしもし。」

? 『スピーカーにしろ』

哀 「はい。」スピーカーにする

? 『もうわかっていると思うが、彼らを開放するための手段を伝える。』

哀 「その手段は?」

? 『単純だ。24時間以内に俺の居場所を突き止め、俺を殺したら開放される。』

哀 「警察に通報して、お前が捕まったらどうなる」

? 『開放されない。俺がそこからいなくなれば彼らは死ぬ。以上だ』プツッ

哀 「逆探は」

紅 「できないだろう。器具もねぇし。」

哀 「それもそうだな。」

上 「今の聞いてた?殺すって。」

紅 「ああ。俺たちの課題は、その気のねぇやつをどうやってその気にするか、だな。」

残された人

上鳴 切島 瀬呂 爆豪 轟 相澤 緑谷 

太宰 国木田 条野 広津 敦 立原 福沢

To be continue
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