普通バージョン
名前変更
名前変更男主の名前を変換
何も変換しないと、八神黒刀になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
俺は、幼い頃から周りの天才と言われて育ってきた。
八 「パパぁ。みてみて。たしざんができるようになったよ」
父 「良かったな。よし次は百ます計算をしてみよう!」
八 「なにそれたのしそう!」
両親が喜ぶ姿を見たくて、一生懸命言われたことをやっていた。
勉学、運動、芸術。全て両親と同じくらい。それを超えるほどやらされた。それが義務だった。
幼稚園の先生 「八神くんは素晴らしい才能を持っています」
父 「やったな。」
八 「うん!」
母 「頑張ったかいがあったわね」
幼稚園の先生 「すごくよかったよ。」
八 「ありがとうございます。せんせい!」
周りの人が、褒めてくれる。それが嬉しくて、もっと頑張りたいと思っていた。
父 「もっと勉強を頑張るんだ。」
母 「そしたらお父さんもお母さんも嬉しいな。」
親が勉強に執着していても疑問に思わなかった。
どこからこじれたのだろう。
八 「なあ、哀採。今日昼休み何する?」
哀 「あーーー。わりっ今日は先客がいるわ。」
八 「そっか。じゃあ、また今度遊ぼうぜ。」
哀 「そうだな・・・。」
八 「菊谷。遊ぼうぜ」
菊 「外行こうぜ高木。」
高 「いいぜ!」
八 「俺も入れてくんね?」
菊 「急げ高木ぃ」
高 「待てー!」
八 「え?スルー?」
菊 「あ゛」
八 「いや、」
高学年になったあたりから、周りの人が避けてくるようになった。
当時の俺には意味がわからなかった。突然一人にされたから。
関わろうとしても、蔑んだ目でこちらを見てくるだけで何も言わない。
俺は無垢だった。何もできなかった。解決策も思いつかなかった。
八 「父さん、母さん。なんか俺、避けられてるんだけど」
父 「気のせいだ。それより勉強したのか?」
八 「まだ。」
父 「早くしろ。父さんも母さんも次のテスト期待してるからな」
八 「わかった。」
不安定な状況で勉強しても手につくことなどあるはずもなく、自己最低点を取ってしまった。
小学校の先生 「八神どうした?今回のテスト80点だぞ」
八 「っっっ。すみません。」
小学校の先生 「まあ、次回は百点が取れるだろ。」
八 「はい。がんばります。」
▽
父 「80点とはなんだ!百点のやつもいたんだろ!」
八 「ごめんなさい。」
父 「謝罪なんて求めていないんだ。もっと勉強しとけとあれほど。」
母 「とりあえず、やり直しと再テストはやりなさい。」
八 「わかった。」
菊 「アイツ80点だってー」
島 「うわだっさー」
菊 「親に怒られて落ち込んでやんの」
八 (低俗だな。)
小学校の先生 「八神。ちょっといいか?」
八 「どうしたんですか?」
小学校の先生 「昨日の話だが、多分避けられてなんていないと思うぞ。」
八 「そうですか?」
小学校の先生 「勘違いだろう。気にするな。」
八 「わかりました・・・。」
先生の話の後、避けられているのを無視しようとして、なるべく人と関わるのをやめた。
その次の日から、いじめが過激化した。
八 「あれ?名札消えた。」
菊 「なあ、見ろよ。天才くんが名札なくしたってよ」
高 「天才のくせになくしもんですかぁ?」
島 「天才ならどこにあるかわかるよね。じゃあ先生来るまでに見つかんなかったらお仕置きー。」
二人 「賛成!」
哀 「お前ら何してんだよ。」
菊 「哀採もこっち来いよー」
高 「来ねぇと親のヒミツバラすぞ」
哀 「は?」
八 「いいよ。一人で探せるから。」
菊 「天才だから人の助けはいらないってよ。」
島 「友達見捨てられるのは天才だけだよなー」
高 「てことで、こっち来いよな。」
哀 「・・・わかったよ。」
▽
菊 「見つかんなかったんでお仕置きでーす!」
高 「あいつは天才だ!故に悪だ!善人であるべき我々は悪を退治します!」
傍観者 「わーわー(棒)」「ひゅーひゅー(棒付きキャンディ)」
ボカッドコッ
八 「っあ゛。」
島 「弱音はくなよー。ほら倒せ倒せ。」
菊 「哀採も参加しろー!」
哀 「・・・ああ。」
トンッ(首筋に手刀)
八 「はっ?」ドサッ
菊 「正義は勝ーつ!」
暴力、物を隠す。そういった行為をされた。しかし、中学受験はできず、普通中に行くしかなかった。
父 「一年の最初にテストだぞ!なぜ90点しか獲れないんだ!」
母 「他の子はみんなもっと良かったでしょう」
八 「でも、学年では一位で」
父 「そんなの当たり前だ!」バシッ
八 「え?父さん。」
父 「いいか。文武両道だ。部活でも成績でも一番になれ。わかったな」
八 「はい。」
俺は親に叱られながらも成績オール5を取り続けた。
それでもいじめがヒートアップしていった。
菊 「おい八神」
八 「何?」
菊 「反抗的になったもんだな。そうだ。女子生徒の私物盗め」
八 「は?」
紅 「お前何言ってんだよ」
高 「哀採。邪魔すんな。誰にする?」
島 「クラスで一番かわいい今川未樹にするか。」
菊 「やらなかったら、わかってるよな。」
八 「・・・。」
▽
八 「なあ今川。」
未 「今川このクラスで二人いるからやめてくんない?」
八 「ごめん。」
未 「別に。で、何?」
八 「お姉ちゃんが呼んでるよ」
由 「未樹ぃぃぃ!!!!!来てぇぇぇぇぇ」
未 「うっせぇ!!!!!」
八 (今なら。)スッ(財布を盗んで札取る)
未 「呼んでくれてありがと。あのバカ姉騒がしくなるとこだった」
八 「忙しいところごめんね。」
未 「全然。」
▽
八 「取ってきたよ」
菊 「こいつ万札取ってきたよ。」
高 「馬鹿見てぇ。そんなんすぐバレるじゃん」
島 「ということでお仕置き」
ドゴッドカッ
八 「い゛っ」
菊 「今日は殴るのはこれくらいにしてやるよ」
八 (最悪だ。一番イヤなのが来た)
菊 「俺らの玩具な。空き教室行くぞ」
八 「まっ」
菊 「ここでやってもいいんだぜ。みんなが見てる中で。」
高 「ここでやるん?うわっ度胸あるわー」
島 「さすが天才くんだなー。」
クラスメイト 「やばくない?」「近づかないほうがいいって。」「関係ないしな」
哀 「っっ。」(目をそらす)
八 「哀採。」
菊 「友達に裏切られてやんの。ほら行くぞ。」
クラスでは孤立して、もう誰も俺と話さなくなった。
でも、サッカーが好きで、サッカーをやっているときだけは楽しかった。