まずアオちゃんの「なぜ」に対するイリコちゃんの返答からして難航したし、その後のアオちゃんの返しも2〜3回変えたりしてます。最終的にシンプルになって本当に良かったです。イリコちゃんのわかりやすさと、アオちゃんのわかりにくさがちゃんと書けたなと。えらいぞ自分。

ヒッセンの描写は本当に思った通りに書けたし、ここのマサバくん個人的にめちゃくちゃ好きですね。ヒッセン使いの矜恃があるから素直にアオちゃんのこと認められてそう。

で、今回3回ほど書き直した、アオちゃんがマサバくんにフレコを渡すシーン。
そもそもこのシーン、当初の予定では存在し無かったんです……。

本来というか最初のプロットでは、アオちゃんがイリコちゃんにヒッセン渡して「あなたが使いたいなら止めないわ」って言うシーンのはずで、アオちゃんがマサバくんにフレコを渡すのは⑦でやるはずでした。
あとマサバくんも泣かなかった(飛び上がって喜んでた)

でも、なんかしっくり来なくて悩んでたら、そもそもアオちゃんはこの場面で「自分のせいでヒッセンを置いたマサバ」を軽視しないなと思って……。
そこら辺のエピソード、マサバくんの口からはさらっと語られてますが、アオちゃんにとってはめちゃくちゃ後悔してる過去の話なので、それをないがしろにして(いくら信頼し始めてるとはいえ)出会ったばっかりのイリコちゃんにヒッセン渡すかぁ？！となったし、何よりアオちゃんがそうしないなぁと思いました……。
なら、ちゃんとけじめつけさせよう、と、このシーンは丸々書き直し、フレコを渡すシーンを入れました。
結果的にイリコちゃんが置いてけぼりになってないか心配になったのですが、ちゃんとまとめてくれましたね。ありがとう主人公……。

アオちゃんとマサバくんの間には、2年間の様々な思いがあったんだということは、いずれじっくり書いていきたいのですが(本当はもう書いておきたいくらいなんですがさすがに尺が足りないよね！)、作中の時間にしてたったの数時間でここまで二人の関係性に動きがあったのは、やっぱりイリコちゃんが起爆剤になったお陰だし、アオちゃんはそれに気付いてるんだろうなと思います。
ちなみにイリコちゃんはよくわかってません。

イリコちゃんはマサバくんに会ってからまだほんの数時間しか経っていないので、彼には感情移入しにくいかなと思ってたんですが、最後の描写とかはさらっと出てきたので、多分フレの話知ってからずっとしんどかったんでしょうね……なんかゴメンな……。

イリコとブキのお話は次で終わりの予定です。タイトル回収できてたか自信ないのでちゃんと次で回収目指します。

ここまで読んでくださってありがとうございました。