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イリコとブキ

「それでね!アオさんがすごくかっこよくてね!」
「ふふ」
「あっ……ごめんねお姉ちゃん、私ばっかり喋っちゃって……」
「いいのよ。イリコが楽しそうで、お姉ちゃんも嬉しい」
「……あのねお姉ちゃん、ありがとうね」
「ん?」
「私をハイカラスクエアに行かせてくれて……」
「……イリコ」
「毎日すっごく楽しいし、毎日すっごく充実してるよ!だからね、えっと……」
「……うん」
「……お姉ちゃんも無理しないでね。何かあったら、すぐ呼んでね。私、すぐ帰るから……」
「心配いらないわ。ちゃんと生活できてるもの」
「うん……」
「だからイリコは、今の生活をたくさん楽しんで、色んな話をお姉ちゃんに聞かせてね。お姉ちゃん、今はそれが一番の楽しみだから」
「……うん」
「ねえイリコ、そういえば……」
「なぁに?お姉ちゃん」
「好きな子とか出来た?」
「気が早いよお姉ちゃん……」
「ええ~?だってイリコ、あなた結構モテるじゃない?」
「も~そんなことないから!別の話しよ別の話!」
「しょぼーん……」
「口で言ってもだめ!!……あ、そうだ。今日ホクサイ持ってみたんだけどね」
「聞かせて聞かせて!」
「あのね、使い方を、マサバさんが教えてくれたんだけどね……」
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