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フェンリルは夢の中

【あとがきと制作裏話】

⚠︎注意⚠︎
作品本編のネタバレがガッツリあります。7話読了後にご覧下さい。


『フェンリルは夢の中』をご覧頂き、ありがとうございます。作者のAquablue09です。
7話の【狡猾マーメイド】で3章の深海の商人編が終わりになります。ここまで読んでくださった皆様には感謝しかありません。拙い文章にキャラヘイト的表現、時に残酷描写等があり大変読みにくい作品になってしまいましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。


〇作者について
2020年の7月にツイステ沼にハマり、8月には初めてゲームに課金するようになりました。(オクタPUのせいです)。オクタ最推しでやっております。毎日の様にTwitterに「オクタ可愛い」と呟いていたら、友人にマジでドン引きされました。シクシク


〇サイトを作ったきっかけ
原作を楽しくプレイしていたのですが、3章前半で「アズールから実力行使で契約書を奪って破り捨てれば無効」とグリムが言った所で「はぁ!?」となり、契約書が砂になった時私の心もオーバーブロットしました。
「悪どいことをしていたのは事実だけれど、全部破棄する必要あった?契約書にサインしたの自分達でしょ。自業自得じゃん!」と考え、友人に話してみたのですが共感は得られず、ずっとモヤモヤしてました。そんな時フォレストを知り、ノリと勢いでホームページを作りました。深夜テンションって怖いですよね。


〇サイト名、長編タイトルについて
サイト名の「The night」
訳すと「あの夜」とか「その夜」とかになります。これが意味するのは「主人公が死んだ日の夜」と「復讐が始まる日の夜」です。

長編タイトルの「フェンリルは夢の中」
これは完全に趣味。神話生物の中でフェンリルが一番好きだったのとクルーウェル先生が子犬って呼ぶから「子犬は子犬でも、奴は獰猛なフェンリルだ」みたいなセリフを入れたかった。(話の流れ的に不自然だったのでカットした)


〇登場人物紹介
・海老原アキラ(主人公)
特に名前にこだわりはなくて、苗字だけはエビにしたかった。彼女は秀才キャラで努力家。自分がヴィランだということをきちんと理解した上で行動している。最初から最後までヴィラン。罪を背負って過ごす。
本編ではチートキャラ過ぎないか?と思うくらい優秀だが、一応弱点(苦手分野)はある。
料理と歌だ。歌はまあまあ(音楽5段階評価の3くらい)、料理は壊滅的。研究者をやっていた生前は、ウ〇ダーとかカロリ〇メイトとかサプリが食事だったので料理は無理。よくフロイド達の料理を褒めていたのは自分が料理出来ないから。ラウンジの仕事も給仕担当。
あと、実は着飾る事が苦手。ヴィルやルークの着せ替え人形をしている時は心を無にしている。腕時計さえ付けない彼女が唯一付けている装飾品がアズールからの贈り物、ブルートパーズのネックレス。傷がつかないように服に隠して大事にしている。(※2.5話参照)

主人公の二人称は親密度によって違う。
〇〇君→仲良し / 〇〇さん→やや仲良し /ファミリーネームや役職を呼び捨て→嫌い
(※クルーウェル先生は例外、学園長は途中から嫌いな分野に入った)

・オクタの3人組(アズ、ジェ、フロ)
距離感バグり気味、過保護気質な3人。主人公の行動が予測出来なくて楽しい。でも、あまり無茶しないで目の届く範囲にいて欲しいとも思っている。ある意味一番主人公に振り回される立場。主人公にとって3人は守護対象なので傷付ける奴は容赦しないし、3人にとっての主人公も大事な人なのでお互い大事に思っている。仲良しオクタヴィネル。
途中から主人公の呼び方が変わる(親密度の変化)
アズール:海老原先生→アキラさん
ジェイド:海老原先生→アキラ先生
フロイド:エビちゃん先生→アキちゃんせんせー

・オクタヴィネル寮生
意外と団結力があり、賢い生徒が多い。口にしないだけで皆寮長達のことを尊敬している。人化薬は再契約(普通の紙)して売ってもらえることになった。海老原とアズールの手紙をレヴィーに届けたのも彼ら。

・ユウ(監督生)
作品内一番の被害者であり加害者(色々ごめんな)。主人公がヴィランに対して、こっちは善人寄り。あまり名前で呼ばれることはなかった。原作通りに動いて主人公の地雷を踏む人その①。結構酷い目に遭う不憫代表。主人公の手によってしばらく睡眠障害になる。

・エーデュース
原作通りに動いて地雷を踏む人その②&③。主人公の殺気で怯んでいた。デュースは主人公が「お母さん」と言った時、かなりの冷や汗をかく。(※4話 フェンリルとグレイプニル参照)

・グリム
原作通りに動いて地雷を踏むその④。ツナ缶美味い美味い!と食べていたら寝不足になる。アズールのオバブロ当日、息をするように主人公の地雷を踏んでいく。

・ジャック
原作通りに動いて地雷を踏む人その⑤。ぶっちゃけ巻き添えだが、計画に加担した段階で同罪と見なされた。完全勝利?何の事かしらと主人公に一蹴される。

・ラギー
原作通りに動いて地雷を踏む人その⑥。主人公がわざわざ「おばあちゃん」と口にした時背筋が凍った。おばあちゃん元気だと良いね?(※4話 フェンリルとグレイプニル参照)

・レオナ
原作通りに動いて地雷を踏む人その⑦。動画の流出により王室支持率の低迷で王家からこっぴどく怒られたネコさん。もちろん国の情勢さえ傾けかねない主人公がこの程度で満足する訳ないだろうと思い、警戒している。チェカが心配。

・学園長
原作通りに動いて地雷を踏む人その⑧。いつも通りに事件を隠蔽しようとしたが失敗。主人公の手回しの方が早かった。魔法省から減給処分を受ける。

・リドル
学園長に頼まれて、事件のメンバーに首輪を着ける。1年生達の愚かさに呆れるが、次第にやつれていく彼らに首輪を外すべきか本気で悩む。主人公のことは尊敬しているが、同時に恐ろしいとも思っている。

・イデア
オバブロ当日の夜に動画拡散を任された。主人公が鼻声で電話して来て、これは只事ではないと悟る。仲の良い後輩のため、部活顧問の主人公のために手を貸してくれる。絶対的な味方。

・イグニハイド寮生
結束力はあまりなかったイグニハイド寮生だったが、共同開発がきっかけで主人公と仲良くなり協力を申し出る。

・レヴィー・グレイ
名前はレヴィアタンより拝借。サバナの3年生でスラム街出身。難病の妹のためにアズールと契約した契約者。契約書がなくなり、薬が貰えなくなったら妹が死ぬと思い監督生に詰め寄る。

・ジェーン・グレイ
レヴィー・グレイの妹(6歳)。難病を患っている。英の9日間の女王がモデル。主人公が報復に動き出した日(オバブロ翌日)から9日以内に薬を飲まなければ彼女は死んでいた。チェスに登場する女王の駒は彼女を意味する。

・ヴィルとルーク
たまに日曜日にオクタヴィネル寮に来る。(主人公を着せ替え人形よろしく着飾るため)
今回契約書がなくなったことで、日曜日に主人公に会いに行けなくなり密かに苛立っていた。後にアズールと再契約する。ジェーン・グレイの薬作りに手を貸してくれた協力者でもある。


〇作品の裏話
・プロローグ
自分の発明品が戦争に使われる事を知り、主人公は自分ごとデータを消そうとする。この日が「The night」の一つ。

・1話 異世界ファンタジー
目を覚ました時そばに居たカリムが「生き返った」と言ったので、周囲を警戒した。もしかしたら、私は死んでいないのでは?と考えていた。その後、カリムの涙を拭いた時「優しい」と評され困った顔をする→自分は優しくなんてない。他人を絶望に陥れた罪人だと思っている。
元いた世界の映像を見ても泣かない→泣く権利がない。罪を受け入れて背負う覚悟を決めた。

・2話 取引パニッシュメント
punishment(罰という意味がある)
学園長と取引で過去と決別。本気で魂を対価に支払うつもりだった。自分には生きていて良い理由がなかったから、せめて死んで償おうとしていた。(元の世界では既に死んでいるけど)罰を受けたかった。

・2.5話 対価と宝石
ツイステ界に来て3ヶ月、色々慣れて来て薬の調合とか錬金術とかが出来るようになるが、願いは「成仏」。主人公は未だに自分が生きていることが許せない。
この話に出てくるブルートパーズと人魚語が後の7話に関係する。

・3話 激昴フェンリル
アズールのオバブロ当日。
この段階ではレオナが監督生に協力することを予期していなかった。その為、薬入りの水とツナ缶はオンボロ寮へ持って行った。
アズールがオーバーブロットした時、アズールの努力を知っているから簡単に「また契約書を集めれば良い」とか慰めの言葉が言えない。魔法も使えない己の無力さに絶望した。
自分が死んだ時は泣かなかったのに、アズールが倒れた時は号泣する。それだけアズールの存在が大切でかけがえのないものだと実感して、監督生達への復讐を計画する。

・4話 フェンリルとグレイプニル
アズールのオバブロから2日後。
「The night」のもう1つの日。復讐劇が始まる。
未だにアズールは昏睡状態。主人公ブチ切れてるけど、脳は冷静で着実にやるべき事をこの日までに終わらせている。
学園長に端末を渡したのは、「これで今後何が起きても貴方達の自業自得である」とパフォーマンスするためでもあった。
「明日の月は綺麗でしょうね」は夏目漱石の「月が綺麗ですね」から派生した言葉。殺人予告に使われる隠語。これは主人公からの宣戦布告だった。この日ようやく例の水とツナ缶が出てくる。

・5話 延命デスペアー
Despair…絶望
アズールのオバブロから3日後。
オクタヴィネル寮生はアズール達の事を尊敬しているという設定。人魚や人外が多く在籍しているから人化薬がたくさん必要。(後にアズールと再契約する)。“歩く度に足に激痛”は原作の人魚姫より抜粋。
アズールの慈悲に救われていた契約者だっているでしょ?という軽率さで描かれたレヴィー・グレイ。名前の由来はレヴィアタン(リバイアサン)。海関連で名付けられた。ジェーン・グレイは英の女王様の名前を拝借。悲劇の女王と主人公が最後に打つクイーンの駒を表している。

ジェーン・グレイの薬の材料と協力者
・熱砂の国のスパイス→カリム提供
・輝石の国の薬草→ヴィルとルーク提供
・薔薇の王国の薔薇の香油と朝露→リドル提供
・人魚の涙→オクタヴィネル寮生提供
上記材料を使い、クルーウェル先生が8時間かけて作った。

・6話 真相チェックメイト
オーバーブロットから1週間と少しが経った土曜日。主人公を眠らせている間に監督生から今までの出来事を知るアズール達。そして、すぐに主人公が水面下で暴れていた事に気がつき、翌日問い詰める。主人公による事件の答え合わせが始まる。
チェスは作者の趣味で、女王の駒を活かしたかったから。アズールが白い駒なのに対し、主人公は黒い駒。これは主人公がヴィランだということを示している。

・7話 狡猾マーメイド
鮫と戦う時にジェイドとフロイドを連れて行かなかった理由→監督生達は首輪をしているので戦力外。リーチ兄弟連れて行ったら他の鮫が来た時にアズールの身が危ないと思ったから。

2.5話に出てくるブルートパーズのネックレスは主人公にとって大切な宝物。鮫と対峙する前に外したのは「傷を付けないため」と実はもう1つ意味がある。ネックレスは首輪の意味があり、外したという事は「自由になった」、「飼い主の元からいなくなった」事を示唆する。もう戻って来ないかもしれないと思ったアズールは、そういう意味でも心配していた。
アズールが再度主人公にネックレスを着けたのは「主人公にネックレスを返した」のではなく、「主人公を手元に置くため」。主人公もそれを分かっていて、大人しく着けられた。
もし嫌なら、リーチ兄弟に尾鰭を拘束された時点で暴れている。オルカの方が戦闘力は圧倒的だから振り払うことは造作もない。でも、彼らを傷付けたくなくて、うつ伏せのまま説教を受けていた。ずっと生前の罪の意識に苛まれ続ける主人公が、自分の居場所としてアズール達を選んだシーンだった。

監督生がアズールの努力を認めた時、主人公としては「今更どの面下げて言ってんだよ」と思っていた。人魚化薬は滅茶苦茶不味いから出来るなら二度と飲みたくないけど、アズールが監督生に報復を望むなら我慢して飲む。


【アズールオバブロからの時系列】
(オバブロ当日)
水とツナ缶を設置する。イデアに動画流出を依頼する。学園長脅すことで監督生達に首輪を付けさせる契約をする。クルーウェル先生と取引して魔法省に行く算段を整える。

(オバブロから1日後[翌日])
クルーウェル先生と魔法省へ行き、事件を報告。証拠となる監視カメラ映像を提出。学園長が2日後までに報告に来なければ会議を開くように提言。(執行猶予期間)

(オバブロから2日後)
リドルが監督生達に首輪着ける。主人公とアズールが謹慎処分になる。学園長に端末(学園支給の方だけ)渡す。水とツナ缶により監督生とグリムの悪夢が始まる。

(オバブロから3日後)
魔法省は約束通り報告に来なかった学園長を呼びつける。動画流出で学園長はマスコミ対応にも追われる。
オクタヴィネル寮生に退学の危機。それも自分達が契約書を破棄したせいだと責められる監督生達。動画の拡散で周りから悪意の目で見られる。食堂ではレヴィー・グレイに殴られ、契約書を返せと男泣きされる。
夕方、アズールが目覚める。主人公が少し正気に戻る。レヴィーのことを聞いた主人公達は彼に対して手紙を書く。薬の材料も手配する。

(オバブロから4~5日後)
レヴィー・グレイ宛に手紙が届く。協力者達から材料を貰い、クルーウェル先生が頑張って延命治療薬を作る。レヴィーが報道番組でアズール達に感謝して監督生達を非難する。

(オバブロから1週間と数日後)
監督生達がアズールに謝罪する。今までの出来事を監督生から聞くアズール達(主人公は眠っているため不在)翌日問い詰められ、主人公による答え合わせが行われる。数日後、主人公も監督生に謝罪される、表面上和解して解毒剤を監督生に渡す。

(オバブロから約2週間後)
アトランティカ記念博物館へ写真を返しに行く。負傷したオルカを助けて、オルカを狙っていた鮫と戦う。博物館に写真を返す。


〇最後に
長くなりましたが、7話で3章編は完結となります。もし、4章以降の話を書く機会がありましたらまたお会い致しましょう。ありがとうございました!


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