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「なぁすち君?」
「なぁにみこちゃん」
「ちょっと寒ない?」
ソファに座って腕を擦るみことちゃん、俺の部屋のエアコンの設定は普段なら26か27度あたり、28だと暑いんだよね
「そう?」
「今何度設定なん?」
「いつも通りだよ?」
「ほんま?」
「本当」
嘘、本当は24度、俺もちょっと寒いぐらい俺は7分袖の服着てるからみこちゃんよりはマシなんだけどね、寒いけど隣のみこちゃんの体温がわかってちょっと得な感じ、言えば抱きしめてくれるだろうし愛してくれるのはわかってるけど、今日はこういう気分なんだよね
「やっぱ寒ない?」
「そう?ならあったまることする?」
俺は置いてあったみこちゃんの手に指絡めてわざと上目遣いで聞く
「……すち君、これわざとやろ?」
「なんのことかなぁ?」
俺の顔見ながらしょうがないなぁって顔してるみことちゃんはどこまで気づいてるのかなぁ……
「リモコン貸して?」
「いーや」
「なんで?いつもと変わらんのやったら見せてくれてもよくない?」
「内緒」
「じゃあ無理やり見ちゃえ!」
「あ、ちょっと!」
俺側に置いてあったリモコンを無理やり手をのばして取るみこちゃん、力だと俺みこちゃんに勝てないから防げない!!
「あー!やっぱり低いやん!24ってすち君も寒いやないの?」
「バレちゃった、んー寒いよ?」
「寒いんやん!なら上げよ!」
「いや」
「なんで!?今日のすち君駄々っ子やね!?」
「そんなことないよ」
「あるよ!?」
駄々こねてる自覚はあるけど認める気はない、そんな気分でちょっとイチャつきたいだけ
「ないもん」
「すちくーん?」
「……ぁははっ!」
「笑って誤魔化そうとしてもダメやって!」
「みーこと」
誤魔化されてくれそうにないし襲っちゃおうかな、座ったみこちゃんに跨るように膝の上に座り、頬にキスをする
チュッ
「みこと」
「……もう、したいなら言うてくれればええのに」
「ねぇ、しよ?」
「ここでしたら腰痛くなるんすち君やで?あと風邪ひくのは嫌やから温度はいつも通りに戻すからな?」
「えぇ?」
「えぇ、じゃないの俺はええけど」
「……ええけど?」
「すち君は風邪ひくよ?だって今から全部脱がすから」
「着たままでもよくない?」
「嫌や、俺すち君の体見るの好きやもん」
みことの片手が俺の腰を掴み、もう片方の手が腹を優しく撫でる、意識してるのかわかんないけどちょっと抑えながら触るからゾクゾクとする
「撫でるだけで可愛い顔するん反則やと思う」
「みことの触り方がえっちなの!してる時と同じ動きするから……はやく欲しくなっちゃっただけ」
「……すち君のハレンチ」
これに関しては触ったら反応するようにしたのは誰だって話なんだけどな……まぁあんな触り方するのみことだけだしいいんだけど
「みこと」
「お姫様の仰せのままに」
「姫って俺そんな可愛いものじゃないんだけど」
「俺にとっては最高のお姫様やからいいのー」
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