SS
「んんっーー!……まだ早いけど、起きちゃったなぁ……」
「……んっ……」
「みこちゃん寝顔かわいい、写真撮っちゃおー」
次の日にデートするからってみことちゃん俺の家に泊まったんだけど、昨夜は……今日があるのに楽しんじゃった……だって仕方ないよね?平日はお泊まりなんて出来ないし、デートも頻繁に行けるわけじゃない、お家デートはいくらでもできるけどさぁ……それに明日デート!ってワクワクしてるみこちゃん可愛いし、せっかく泊まるんだからっえ俺期待しちゃうし張り切っちゃうよね……
「コーヒーいれてこよっと」
みことちゃんを起こさないようにゆっくりとベッドから抜け出して身支度を少し整えてから電気ポットでお湯を沸かす。今日はフィルターでゆっくりつくろうかな
フィルター折って、開いて、とりあえずは1人分の挽いた珈琲豆をいれてトントンッとならしてお湯を少し注いで1分くらい待ってからゆっくり残りのお湯を注ぐ
「いい香り……」
予定の時間までは余裕があるし起きてくるまで待ってよ、楽しみすぎて落ち着かないし飲み終わったら朝ご飯つくろうかな
目を覚ましたら隣にいるはずのすち君がおらんくて、どこいったんやろ?と寝ぼけた頭で考えてたら部屋の外から珈琲の香り……もう起きとるんか……なら俺も起きんとなぁ
ガチャッ
扉を開ければカップを片手に微笑むすち君がいて、いつもよりゆったりとした声で、でもちょっと嬉しそうに「みことちゃん、おはよ」って言ってくれる、ほんま美人さんやなぁ……朝からこんな幸せでええんか?
「ぉはよ…すち君はやいなぁ」
「楽しみだもん」
「んんっ、顔洗ってくる!」
「うん、行ってらっしゃい、コーヒーいれて待ってるねぇ」
可愛い、今日ふわふわっとしとるなぁ……昨日、無理させた気はするんやけど元気そうやなぁ……ちょっと悔しいんやけど??ほんまは昨日するつもりなんてなかったんやけど、だけどさ……あんな積極的にこられたらなぁ可愛がらんわけにはいかんやん!!あんな可愛くさぁ!
「みこと……シよ?」
なんて首傾げて言うから!!挑発したろって思ったのにっ!!
「……動けなくなってもしらんよ?」
「動けなくしてみなよ」
「言うたな?」
「言ったよ、抱き潰してみなよ」
「あーもう覚悟してよ?」
結局そういって押し倒したのは俺……あの誘惑には勝てんよ……なんですち君あんな元気そうなん??結構喘いどったよな?抱き潰すとまではいかんけど激しかったよ??あーでも抱いてるの俺なのに先にバテッとったの俺やったな?朝も俺より早く起きとるし……体力底なし?あと、早起きの理由がめっちゃ可愛いのもどうなってん?なんよ楽しみだもんってにっこにこして満面の笑みは反則やん??
「はーもう、好き」
「俺も好きだよ」
「すち君!?」
「はぁい?みことちゃんコーヒー出来たからはやくこっちおいで、朝ご飯も作っちゃうから座って待っててねぇ」
「……うん」
俺、すち君には一生敵わん気がする……