SS



お家デート、という名の作業日……本当はそんなつもりなかったんだけど2人で話してるうちに活動の話になり、あれも、これもやりたいね、なんて話してるうちに俺はパソコンでみことちゃんも持っていたノーパソで作業を始めてしまった

「んーっ疲れたぁ……」
「お疲れ様!作業終わったん?」
「うん、ひと段落したー!休むつもりだったのにガッツリ仕事しちゃったよ」
「俺もー」

作業がひと段落したら何だか眠くなってきちゃった、お昼寝でもしよっかなぁ……誘ったらみこちゃんも一緒に昼寝してくれるかなぁ

「俺お昼寝しようと思うんだけど、みことちゃんも一緒に寝ない?」
「っ!!隣で寝る!」
「ならベッド行こ」
「うん!」

ぽすっと音を立ててベッドの端に座り転がり、隣を叩く

「みこちゃんここ、おいで」
「いくー!えへへっ隣で寝ることあんまりないから嬉しい!」
「そうだっけ?」
「お泊まりとかまだしとらんやん?」
「そうねぇ、今度泊まっていく?」
「ええの!?」
「いいよ、みこちゃんならいつでも」
「うぇ!?え、え、すち君??」
「おやすみ、みこちゃん」
「まって今のどういうこと??」
「しー」
「あ、ごめん……ってすち君が悪いんよ!?」
「おやすみー」
「んんーー!!もう!起きたら詳しく聞くからな!おやすみ!」


恥ずかしさを誤魔化すためにすぐに目を瞑って昼寝を始めてから約1時間後に目が覚めてぐっと背伸びをして隣を見れば心地良さそうに眠るみことちゃん、まだ時間あるし寝かせてあげようと思ってこっそりベッドから降りて寝室の扉を閉じた。



俺が起きてからさらに時間が経って夜ご飯を食べる時間が近くなっても起きてこないみことちゃん、そろそろ起きてもらわないとご飯の相談も出来ないし寝かせておきたいけど、起こしにいかなきゃなぁ……

「みことちゃーんそろそろ起きて?」

肩を軽くゆすり声を掛ける、部屋入る時も普通に音たてたのに気づかないし相当眠かったのかなぁ……なんか起こすの申し訳ないな

「ん……?えっ!?俺寝とった?」
「寝てたよ、ぐっすりと」
「それってま?」
「ま」
「薬なくても寝れたん久しぶり……」

薬ってなに?なくても寝れた?睡眠薬とか普段からのんでる?

「……みことちゃん?それ、詳しく」
「あ”」

話をベッドの上で正座させて聞けば、前から睡眠障害があって上手く寝れていなかった、と……

「なんで相談しなかったの!!!」
「だ、だって」
「だってじゃない!!もう、だからなかなか泊まりにきてくれなかったの!……でも今日普通に寝てたよね?」
「そう!!不思議なんよ!普段昼寝しようとしても出来ひんのに!」
「俺の隣だと寝れる、とか?……そんなわけないか」
「……それかも?すち君って明日予定なかったよね?」
「ないけど……もしかして」
「今日泊まらせて!」

あーもう……しょうがないなぁ……

「いいよ、その代わり」
「その代わり?」
「夜ご飯の材料、一緒に買いに行こっか?」
「っ!ええよ!荷物全部俺が持ったる!」
「まかせるね」


82/92ページ
スキ