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いつも通り俺の隣で楽しそうに話すこさめちゃんが思い出したように声をだして聞いて聞いてっ!と俺の腕を掴んで揺らす
「あっ!この前ね!なつ君と買い物いったんよ」
「へぇ何か買ったの?」
「新しいイヤリング!」
これっ!と自分の耳を指差すこさめちゃん、確かにそこには見たことのないイヤリングがついてる
「触っていい?」
「いいよー」
「似合ってるね、こさめちゃんにピッタリだ」
こさめちゃんの耳で小さな傘のついたイヤリングがゆらゆらと揺れている
「ひまちゃんに選んでもらったの?」
「んー選んだというかこさめが買うか悩んでた時に似合うから買っちゃえよって言われて、似合うならいっかーって」
「ふーん」
自分で聞いといてふーんは駄目かなって思うけど、ちょっとモヤモヤとしてるからか上手く平然を装えない、俺こんなに心狭かったっけなぁ
なつ君と買い物行った話をしてればどんどん声が暗くなるすち君、気づいてはないんかな?
「すち君?」
「ん?」
「なんか機嫌わるい?」
「そんなことないよ」
明らかにいつもより素っ気ない言い方で視線を下に向けるすち君、俺なんかしったけな?
「そんなことあるやつやん?」
「ない」
「こさめなんかした?」
上目遣いで下を向くすち君の視界に入るように素直に聞けばちらっと視線を合わせて、ぼそっと言うからちゃんと聞き取れたか不安で聞き間違いじゃなかったか確認したくてもう1回をせがむ
「なんて言ったん?もっかい!もっかい言って」
「……ぁ、ぇ……俺とは」
「おれとは?」
「俺とは、行ってくれないの?」
ムスッとした顔で言うすち君………俺の、俺の彼氏可愛ええ!!?なつ君に嫉妬してたん??なつ君にはまにきおるし心配しなくても大丈夫なのに……
「え…ぇこさめの彼氏かわい…」
「こさめちゃん、ねぇ、俺とは?」
「もちろん行く!」
「うん、絶対2人で、行こうね」
2人、を強調して言うすち君、普段は大人でカッコイイのにこんな買い物1つで嫉妬するような可愛いとこあるのずるいやんな
「こさめちゃん約束ね?」
「うん!約束!今度デートいこうね」
「あ、イヤリングは見に行くからね」
「え?」
「こさめに似合うの俺が買うから付けてね」
こさめの耳に触れてからイヤリングを触りそう言うすち君、顔真っ赤になってる絶対、可愛いとこ見せといてっ!!それはダメでしょ!!
「約束ね」
「っ!!似合わんのやったら許さんから!」
「自信あるから大丈夫、デート楽しみにしてるね」