SS
いつものようにすちの家でゆったりと過ごしていた、俺は気になってた小説を読み、すちはペンを持って納得いかないのか唸ったり、ここどうなってるかわかんない…なんて言いながら絵を描いてる
「好きだよなぁ」
「えっ」
「絵描くの」
「あ、あぁ…うん好きだよ、いるまちゃん本読み終わったの?」
「まだ、あとちょっとだけどな目疲れてきたし休憩に一本吸ってこようと思ってな」
一本吸ってくると言った瞬間穏やかな顔で話してたすちが顔を顰めて
「俺、煙草嫌いなんだけど」
「マジ?すまん気をつけるわ」
「別に、いるまちゃんが好きで吸うのはいいけど、吸ったらしばらく寄んないでその匂い本当嫌い」
本当に嫌なのか普段あまり見せない、ゴミを見るような目で俺を見る、うっわこれきっつ……恋人の色んな顔がみたいとか言うけどこれは見たくねぇな、精神的にくる…なんかへこむわ、なんでこさめはこの目で見られながら野菜残せんだ?Mなのか?
「あーやっぱ、やめた」
「ん…そっか俺コーヒーいれなおすけどいるまちゃんココア飲む?」
「飲む」
「オッケーちょっと待っててね」
俺がやめると言った途端いつもの表情に戻り、上機嫌で飲み物をいれにいく
「……禁煙、するか……」
嫌われたくねぇし、別に中毒でもねぇからなやめよ…あの顔で見られるのなんかダメージくる…ガチでへこむ……タバコ誰かにやるか捨てるかするか…
聞こえてないと思ってるのかなぁ?禁煙してくれるなら俺は嬉しいからいいけどね、俺ちょっと匂いフェチなところあるから好きな人の香り消えるの嫌なんだよなぁ
「いるまちゃん、おまたせ」
「さんきゅー」
「禁煙するなら、なんかご褒美あげる」
「聞こえてたのかよ…」
「ばっちりね、でさぁいるまちゃんなんか欲しいものある?」
「なんでも、いいのか?」
「俺が出来ることならね」
なにをして欲しいんだろうね?ニヤッと笑ってこちらを見るその顔に嫌な予感がするけど頑張るにはご褒美って大事だからね
「なーににしようか、普段してくんねぇことがいいよな」
「俺結構なんでもするじゃん」
「そうなんだよなぁ……んーよし、決めた」
「決まった?じゃあとりあえず1週間吸わなかったら、でいい?」
「いいぜ?じゃあ俺が1週間、禁煙できたらお前からキスな」
「えっ」
「約束な」
そうきたかぁ……言うんじゃなかったか……?