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いつかの会話、俺いつかみこちゃんの使い魔になるから、だからその時はお昼寝いっぱいさせてね、なんて冗談で言っとると思ってたのに…
すち君と遊びにいく約束をした日、約束した場所で緑の毛並みで耳の先が少し深い緑色して、綺麗な赤い目をした猫が眼の前におる…

「にゃん」

ほんまになるなんて思わへんやん…

「え、マジ?」
「本当にゃんだよね、これが」
「喋れるんや!?てかほんまにすち君なんや!!」
「すちだよ、ちゃんと喋れるよ?俺は元々こういう種族にゃんだよね」

毛繕いをしながら俺の言葉に答えるすち君

「人間やなかったん…??」
「人間じゃにゃいね、獣人ってやつだね」
「…言い方悪いけどこの国で差別…」
「されてるね、だから人間の姿してた、でもそろそろ限界にゃんだよね……尻尾と耳隠すの疲れたし、だから俺のことみこちゃんの使い魔にして?」
「それは全然いいし大歓迎なんだけど…1個聞いてええ?さっきから"な"を"にゃ"言うとるのは自然となっとるやつ…?」

すっとジャンプして俺の肩に乗って肩で寛ぎ始めるすち君

「いや、なんとなくでしてた」
「なんとなくやったの!?」
「いつ指摘されるなぁって」
「俺で遊ばへんで!」
「あははっ」

耳元でカラカラと笑ってから肩から飛び降りる瞬間にその体が光って眼の前には猫耳が生えたすち君がいた

「ほんまにすち君や……」
「ちゃんと俺だよ?さて、みことちゃん契約しよっか?」
「はっ!せやった…で…どうやってやるん?」
「だよね、知らないと思った…はぁ…みことちゃん授業しっかり聞いてないでしょ」
「……聞いてませんでした…ごめんなさい、すち君教えて」
「素直でよろしい。どうせだから召喚の時の手順から教えるよ」
「え…」
「テストでるよ?俺はもう関係なくなるけどみことちゃんはまだ学生なんだから覚えなさい」
ぺしっ
「うぅ…痛い…」
「魔力込めて痛くしたもん」

俺のおでこに思いっきりでこぴんをするすち君、絶対赤くなっとるよこれ……でこぴんして満足したのか猫耳をぴょこぴょこ動かしながら説明を始めるすち君、尻尾もゆらゆらと動いてる…

「ねぇ聞いてる?」
「き、聞いとるよ!」
「もう…いいよ…今度じっくり教えてあげる…とりあえず俺と契約ね」

う、あんまり聞いとらんかったのバレとる…耳と尻尾の動き気になるんよ…すち君は呆れつつ俺の頭に手を置いて、何かを呟いたあと魔力を思いっきり流した

「うわぁ!」
「よし、出来た」
「すち君!そんな勢いよく流さんでもできたやろ!?」
「出来るけど話聞いてなかったの腹たったから強めにいった」
「それは…ごめんなさい……」
「次聞いてなかったらでこぴんね」
「はい……」

すち君でこぴんハマっとるんかな?結構痛かったからやめてほしいねんけど…あ、でもこれ俺が悪いんか…

「みことちゃん、これから末永くよろしくね」
「うん、よろしくね」











本当にみことちゃんは話聞いてないんだから…使い魔契約なんて魔力パス繋げるだけで出来る、だから最初のでこぴんで終わらせた、その後俺が魔力たくさん流したのは番の仮契約分、俺の契約の言葉は紡いだあとはみことちゃんが言ってくれれば契約は完了する。勝手に仮契約をしたのは悪いと思うけど話を聞いてないみことちゃんが悪いよね、横で寝てるみことちゃんの寝顔を見ながら俺は小さく呟いた

「みことちゃん一生愛してるよ」


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