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ピアスを開けようと思った、理由は単純で自分でも恥ずかしいけどみことがつけてたから私もお揃いでつけたくなった、でも開ける勇気がなかったからみことに任せることにした

「てことでみこと、開けて?」
「おぇ?」
「ピアス、ここに開けて?」

自分の耳を指差して開けて欲しいと言う、突然そんな事言われたから驚いてるみこと

「え…俺が開けるん?」
「自分で開けるの怖いもん」
「…かわいい……ピアッサーあるん?」
「あるよ、消毒とかもちゃんと準備した」
「準備万端なのね…ほんまに開けるん?こんな綺麗なのに?」

そっと手を伸ばして私の耳を触るみこと、少し擽ったいからやめて欲しい

「ん…いいじゃない…私もつけたいの」
「すちの学校って平気やったっけ?」
「別に平気だよ、その辺りの校則緩いし髪染めるのも別に平気だし」
「私立って結構自由やもんな」
「うん、だから開けて?」
「んーわかった…今開けたいん?」
「開けれるなら」
「どこに開けたい?」

私の耳を触りながらそうやって言う、擽ったいなぁ…

「ふふ…みことぉ擽ったい」
「あ、ごめん…触り心地良くてつい…」
「いいけど…んっとピアスは……みことと同じ場所がいい」
「……う…なんでそんな可愛いこというん…俺と同じ場所ね…ならこの辺りになるけどええ?」

ふにふにと場所を確認するように耳たぶを触る

「ん、じゃあその辺で」
「Ok、なら手洗ってくるから待っとって」

立ち上がって洗面所へ向うみこと、私の家だけど場所は把握してるからそのまま見送った、開けるの怖いけど楽しみ


はぁ……なんであんな可愛いん?俺と同じ場所につけたいって可愛いすぎんか?やばい襲いたい…たまに素直になるのほんま心臓に悪い……俺と同じとこにつけてくれるんはすごい嬉しい…なんかピアスプレゼントしよ……お揃いの絶対買う…
俺は念入りに手を洗ってすちちゃんのもとへ戻れば座って大人しく待ってて可愛い……頭撫でたいけど撫でたら手洗った意味なくなってまうから我慢…

「すち、お待たせ」
「おかえりみこと」
「ただいま、早く開けちゃおっか」
「うん!」

うん!って可愛いなぁ…

「ちょっと痛いと思うけどじっとしとってな?開けるの自体はすぐ終るから」
「わかったみことに任せるね」
「任せといて」

消毒をして位置を合わせてカチンっと押し切って貫通させる、そしてピアッサーを外して消毒しておしまい!結構開けるのは簡単なんよね

「終わったよ、すち大丈夫?」
「大丈夫、思ったより…痛くない…じんじんとはするけど…」
「ならよかった…ちゃんとケアしたら定着するだろうから頑張ってな」
「うん、ふふ…楽しみ、みこと今度ピアス選んでね」

この人はほんまもう!!俺のツボついてくるんやから…俺はもう開け終わったしさっきしたかったから…ニコニコと楽しそうに笑うすちの頭を撫でた

「俺に任せて絶対にすちに似合うピアス選んだるから」
「みこととお揃いでよろしく」
「んん!!」
「デートしようね」

俺、こん人には一生勝てんわ…
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