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「もういやっ!」
家でソファに沈むすちちゃんが突然さけんだ
「なんで月1苦しまなきゃいけないの!!」
「すちちゃん落ち着いて!」
「お腹痛い、腰痛い、眠たい!痛くて寝れない!!」
「わかった、わかったからぁ!辛いんはわかったから!」
いつもより不機嫌なすちちゃんは、視線で人が殺せそうな目をしていてクッションを力強く抱きしめてる
「みことも…私と似たような痛み感じてみる…?」
「うぇ!」
「みことちゃんにこの辛さはわかんないでしょ…?なら体験してもらわなきゃね?腹パン一発いってみよっか」
クッションを抱いていた手をぐっと握りしめて、構えるすちちゃん、まった本気やない?すち本気で殴ろうとしとらん!!?
「うわぁぁ!ごめん!!わかったようなこと言ってごめん!!すちは何して欲しいんよ!??」
「……温かいもの飲みたい」
「わかった淹れてくるからキッチン借りるよ?」
「うん…」
「すぐ戻って来るから待っとてね」
ぽんっと頭に手を乗せて撫でてから温かい飲み物を準備しに向かう…なんやったけコーヒーよりココアとかのがええんやっけ…電気ポッドでお湯を沸かしつつ冷蔵庫を開けて牛乳を取り出して小鍋で温めて、その間にコップの準備をする、せっかくやし俺も飲もーっとココアを沸かしたお湯で溶いて温めた牛乳を注いで出来上がり
「すち出来たよ」
「ありがとう……ココア?」
「うん、コーヒーよりココアのが良いってどっかで聞いたから、まだ熱いから気を付けて飲んでな」
「うん」
両手でコップを受け取りゆっくりとココアを飲んだすちは立ったままの俺を見上げて謝る
「……さっきはごめんね」
「ん?」
「ちょっと苛ついててあたっちゃった」
「ええよ、俺にはわからんけど大変なんやろ?ココア飲み終わったら休み?」
「でもせっかく来てくれたのに…」
「気にせんとって?俺はすちといれればいいから」
手に持ったコップを机に置いてすちの隣に座って頭を撫でれば耳を赤くして視線を下に向けるすち
「みことはすぐそういうこと言う……ありがとね…」
「どういたしまして、ゆっくり飲みなね」
「うん」
‡†
なんてこと、昔あったな…あの頃は今より酷かったから来る度に荒れてたんだよね…
「すちココア出来たよ」
「ありがとう」
「どういたしまして、飲んだら休むんよ?仕事一段落しとるんやろ?」
「うん、あとは仕上げだけだから……本当みことは変わらないね」
「へ?」
「今も昔も優しいねってだけ好きだよみこと」
「へへ、俺も好きやよすち」