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目を覚ましたら知らない部屋、部屋をぐるりと見渡せば同じようにキョロキョロしてるみことちゃん
「あ、すち君だ」
「すちだよぉ…みことちゃんここどこかわかる…?」
「わからへん…てことはすち君も?」
まいったなぁ…みことちゃんも知らないかぁ、まぁ出口っぽいのは見えてるんだけど
〇〇しないと出られません
出口と見られる扉に書かれた文字、普通してほしいことしっかり書かない?俺は立ち上がって扉の取っ手に手をかけてガチャガチャとしてみるのの開く様子はない、だよねぇ…
「…それでこれ何すればいいの…」
「なんも書いてないね」
「定番のしてみる?」
「そんなんあるん?」
「……まじかぁ…知らないかぁ……」
「?」
「どーしよ、俺からするの恥ずかしいんだけど……」
こういうので定番といえば抱きしめるとかキスとかだよね?あとは…あとは…セックス、だけど…それは最後…
「とりあえずすち君が知っとるの試してみよ?」
「えぇ…じゃあ…順番にする、よ?」
座ってるみことちゃんに近づいてぎゅっと抱きしめてみる、扉に反応はない
「うわ!え!すち君!?」
「驚かないでよぉ…こういうのが定番なんだよ…」
「な、なんそれ!」
「俺も良く知らないよ……キスするけどいい?」
「えぇ!それ、それも定番なん!?」
「そうだよ…俺はもう一個知ってるのあるけど…出来ればここではしたくない…とりあえず手貸して」
「へ…?はいっこれでええ?」
素直に手を差し出すみことちゃん……素直すぎない?別に変なことしないけどさぁ…差し出された手を掴んで手の甲にそっとキスをする
「ちゅっ」
「ふぇ!」
「んん?だめかぁ…」
「きす!てほんまに定番なん!!?」
「よくあるよ…あと俺がしってるのは…せ」
「せ、?」
「せっくす…」
「!!噓やろ!ほんまに扉に書いてないん?」
「もう一回みる?」
扉に近づいて文字をもう一度確認してみる、なにするかは書いてない気がする…
「んん?、あ、あ!すち君!」
「なに?なんか書いてある??」
「ここ!めーーっちゃ小さく書いてある!」
みことちゃんに指された場所を見れば小さく、ほんとーに小さく何すれば出れるか書いてあって、えぇっと愛の言葉を相手に言う……え…そんなんでいいの?
「すち愛してる」
「みこと、俺も愛してる」
お互いに愛してるといえば、カチャンっという音がした。
「開いた?」
「開いたんやない?」
みことちゃんが取っ手に手をかければ、さっきまで開かなかったのが不思議なくらいスッと開く
「開いとる…な」
「……」
「すち君?」
「ルールはしっかり書いて!!!」
「うわぁ!びっくりした…」
恥ずかしい!セックスて言っちゃったじゃん…ルールはしっかり明記してよ!やだやだ、もう恥ずかしい!