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仕事が終わり、つっかれたー!とグーッと伸びをして今日良いことなかったし好きなもん食べに行くか?と考えてれば視界の端に見覚えのある車と人…え、なんでいんの?少し早足で近づけば見覚えのある人はやっぱり俺が思い描いてた人で仕事終わりに会えて嬉しいと思いつつ、約束とかしてないよなと心配になる

「すち…?」
「あ、ひまちゃん!お疲れ様」
「うん、ありがとう…今日なんか約束とかしてたっけ?」
「してないよ」

よかった、俺が約束忘れてたわけではないのか…まぁ俺すちとの約束忘れたことねぇけど…でもじゃあ何でこんなとこに?すちの大学はこことは反対側だし…家も近いわけじゃない

「じゃあなんでこんなとこおんの…?俺は会えて嬉しいけど…」
「俺が会いたかったから来ちゃった」

はぁ??なに、すっごい可愛いこと言うやんけ…会いたいがためにわざわざ車だして来たってこと?普段格好いいくせにこういう可愛いとこあるから心配になるんだよな…

「ねぇねぇこの後ひまちゃん予定ある?」
「ないぞ」
「じゃあご飯行かない?」
「行く!」
「やったぁ、車乗ってよ好きなとこ連れてくよ」
「まじー?じゃあどうしよっかなぁ…」

俺はいそいそと車の助手席に座り、希望の店をすちに伝えてご飯を食べに行った、仕事良いことなくてちょっと憂鬱だったけどすちに会えて元気でたなぁ、明日も頑張るか!



講義が終わり、この後どうしよっかなぁと悩んでれば「お前、今日暇?」と高校の同級生が話しかけてきた

「暇ではあるけど」
「…合コンに来る気ある?」
「あははっごめんね?行かない」
「だよなぁ…お前彼女さんにぞっこんだもんなぁ…」
「知っててなんで聞いたのさ」
「お前がいると女子が来るんだよ…」
「へぇ……」
「興味なさそうだな」
「ないもん、それに合コンなんて行ったらひまちゃん不安にさせるから絶対行かない」

合コン行ってもいいとは言うだろうけど絶対ひまちゃんは気にする、俺が告白した時だって、何度も女子じゃなくていいのかってうるさかったもん俺はひまちゃんが好きで告白してるのにさぁ…俺、性別とか全く気にしてなかったよひまちゃんが男でも女でもどっちだってよかった、誰よりも優しくてその優しさを隠したがって口が悪くなるのも、素直になれなくてツンツンしてるのも、好きって言われて瞳の色の様に顔を赤くするのもどれもこれも全部好き、だから勇気を出して告白したんだ

「……会いたいな」
「突然なんだよ?」
「ひまちゃんのこと考えてたら会いたくなった」
「……」
「俺帰るね」
「おう、かえれ…女子にはお前には嫁がいるから来ねぇって言っておくわ…」
「うん、そうしてーじゃあね!」

俺は机に出してた筆記用具をしまって鞄を持ってそそくさと大学を出て一旦自宅に戻って車でひまちゃんの会社の近くに向かってひまちゃんがでてくるまでスマホを見ながら待った

連絡を入れてもよかったんだけど俺見てびっくりするひまちゃんが見たかったから連絡をしなかった、そうしたら会社から出てきたひまちゃんが俺見てびっくりして走り寄ってくるのが見えて連絡しなくてよかったなぁ…なんて思ってしまった


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