SS
「すっちー、これ食べて」
「んぐっ
「こんぺいとう」
「ありがとう?でもなんで?」
「んー内緒、まぁそんなことどうでも良いからしようぜ」
ベッドの上でいきなり口の中に放り込まれたこんぺいとう、そしてそのまま押し倒されてキスされる
「んっ明日予定あるから手加減してね」
「お前次第だな」
「もう、いるまちゃん!」
「ははっ安心しろよ、ちゃんと手加減するって」
いつもはそう言いながらも俺が飛ぶまでするくせにその日は本当に手加減してくれたみたいで終わった後も起きていられたし一緒にお風呂入れたしで満足だったんだけど、それからなぜかする前にこんぺいとうを1つ口の中に入れられるようになった。甘くて美味しいし別に良いんだけどなんか不思議で次俺の家に遊びに来た時に聞いてみることにした
「ねぇいるまちゃん」
「なんだ?」
「なんで最近する前にこんぺいとうくれるの?」
「…知りたい?」
「そりゃあ理由があるなら」
「すちって今日なんか予定あるっけ?」
「んー特にないかな」
「なら良いか、ほらこれ食べてみな」
そう言って渡されたのはこんぺいとう、多分いつもと同じやつ
「いつもの?」
「そ、いつものだよ」
「食べればいいの?」
「食べてみ」
首を傾げながらももらったそれを口に含む、いつも通り甘くて美味しい
「食べた、けど?」
「まぁじっとしてろよ、そしたらわかる」
「?」
そう言われてじっとソファで座ってれば、いるまちゃんの言っていたことが理解できた、身体あつい
「ねぇいるまちゃん…」
「パブロフの犬って知ってるか?梅干しみると唾液が出る、みたいな条件反射のこと言うんだけどさ、どう?したくなってこねぇ?」
「……なってる」
「なら成功だな、迂闊に外でこんぺいとう食べれなくなったな?」
「いるまちゃんの馬鹿…」
「馬鹿で結構、その馬鹿の罠にハマったのは誰かな?」
確かに変だとは思ってたんだよ、俺が食べる度にニヤニヤ笑ってたしね!まんまと罠にハマったのは俺だよ!悔しい!俺だってパブロフの犬くらい知ってるよ!ただ俺にそんなことするなんて思ってなかったんだよ
「んー!ちゃんと責任取ってよね!」
「当然!んじゃ責任とって抱いてやるから、ベッド行くぞ」
…俺の予定聞いたのはこうなるのわかってたからか
いるまちゃんのバーカ!こんなことしなくたって俺はいるまちゃんといたらしたくなるんだからほぼ意味ないんだよ!