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作業用のディスコで話しをしていた時突然すちが話し始めてこう言った

「今は俺とひまちゃんだけしかいないし、ちょっと聞いていい?」
「ん?なに?」
「いるまちゃんとどこまでいってるの?」
「っ、ゴホッゴホッ、なに??」
「どこまでいってるの?」
「聞き間違いじゃねぇのかよ!」
「気になって夜しか寝れないんだよ」
「寝てんじゃねぇか!」

めっちゃくちゃなのぶっ込んで来やがった、どこまでってなんだよ

「そもそも2人ってどっちがボトム?」
「な、なにそれ…」
「あ、えっと、簡単に言うとね、いれるかいれられる、どっち?て話」
「……ここで聞く?」
「本人席外してるしいいかなって…で、どっち?」
「そういうすちは?」
「んー、言ってもいいけど俺が言ったら言う?」

平然と話すのこえぇよ俺が言ったら言うんかコイツ、どうせお前がいれる側だろ、だってすちだし恋人らんだろ?なんからんが攻めてるイメージねぇ

「ひまちゃーん教えてよ」
「なんでそんなに知りたがるんだよ!」
「興味と参考がほしかった」
「参考ってなんだよ」
「言っちゃうけど俺どっちも経験あるんだよ」
「うん、ちょっと待て、タイム」
「ん?」

不思議そうに、ん?って言ってるけどな!爆弾発言なんだよ!どっちもって、どっちもってなんだ!え、掘られてるってこと?はぁ?思考が追い付かねぇ、は?

「……すちさんはゲイですか…?」
「バイセクシャルどっちも経験あるし、男性とも女性とも付き合ったことあるよ、それでねぇ俺らんらんに抱かれる気でいるんだけど、手を出してこないんだよねぇ、だからひまちゃんがボトムならどう誘ったか聞きたかったんだよねぇ」
「情報が多い!!お前抱かれるんか!」
「えぇだめ?」
「いいけど!いいけどさ!俺は!すちが抱く側だと思ってた!」
「あーよく言われる、でも俺抱くより抱かれるのが好きなんだよね、気持ちいいじゃん?」
「知らん!知らん!まだそういうことしてねぇよ!」
「してないんだーそっかぁ……ならどっちがいいの?」
「聞くのか!?」
「聞くよー気になるもん」

コイツどうやっても聞くつもりか?答えたほうがもう早いな、諦める気なさそうだしな,あー俺的には正直どっちでもいいんだけど、どちらかと言えば

「あー、いるまに言わねぇ?」
「……俺は、言わないよ」
「抱かれるほう……いや!いるまが俺に抱かれたいとか言うんだったら別にそれでもいいんだけど、いるまなら…抱かれても…いいかなって」
「ひまちゃんかーわいっ!ふふっだってさいるまちゃん」
「へぇ…なつ、俺に抱かれたいんだぁ…ちなみに俺は抱かれる気はねぇ、楽しみにしてる」

は?いるま?……は、ははっコイツ…マイクミュートで全部聞いてやがったな?しかも、すち気づいてたな??……は?らんもいるんだが……?

「あの…すち、さん…?さっきの本当でしょうか?」
「本当、俺のこと抱く気ある?ないなら、抱き潰すけどいい?」
「ある!あります!!ちょ、ちょっと、とりあえずあとで家行くから!待ってて!」
「まってるよー」

いるまとらんが順番に通話から落ちて俺とすちが通話に残る、これ仕込み?

「すち?」
「なぁにひまちゃん」
「お前どこまで仕込み」
「仕込んでないよ?いるまちゃんが勝手にやっただけ、通話はいって俺の話しきいて察したのかミュートにして、らんらん呼びに行ったみたいだね、俺は大助かりー!ふふ楽しみー」
「仕込んでなくてこれ…?」
「いるまちゃんのファインプレーだよ」
「……俺、明日いるまと会うんだけど」
「頑張れ、さて俺はらんらん迎える準備してこよーまたねひまちゃん!」

嬉しそうなすちの声、そしてピロンと響いた通話を落ちる音
……これは…夢?……え?…俺明日、抱かれるの?まじ…?

「……これ俺だけ損してねぇ?」

す、すちの馬鹿!!なんでディスコで聞いたんだよ!!

ピロンとまた通知の音が鳴りすちのアイコンがでてくる、俺の心の声届いた?

「?」
「ひまちゃん、1個だけ怖かったらちゃんと怖いっていいなよ?後から後悔する時もあるから、それじゃあね」

なにそれ!なに?え、お前に何があったんだよ!俺は!明日をどんな気持ちで迎えればいいんだよぉ!!


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