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俺らのクラスにはハイスペックイケメンがいる。
誰にでも優しくて、頭が良くて、運動もできて背も高い、そして料理もできる、神はいくつアイツに才能を渡したんだよ…俺にも分けてくれ
アイツには当然彼女がいて、その彼女様は学生じゃなくて社会人らしい、年上お姉さんとか羨ましすぎる…
そんなアイツの背中には痛そうな傷がある、それが判明したのは体育の授業後、各々で着替えをしている時に誰かが声を出した

「うわっお前それいたくねぇの」
「え?」
「背中、めっちゃ傷になってんじゃん」
「あー痛いよ?」
「痛いんかい!どしたんそれ」

その声のする方を向けば背中に赤い線が何本もあってめっちゃ痛そうだ、でもそれさぁなんかあれじゃね爪で引っ掻いた傷じゃね?

「んー言ったら怒るかなぁ…ここだけの秘密にしてくれる?」
「いいぞ!いいぞ!このクラスだけの秘密な!」
「範囲広げないでくれる?まぁいいけど皆んなはほぼ合うことないだろうし」
「噂の彼女さんか!!」
「噂?何か知らないけど変な噂流さないでよ?」

大丈夫だ、お前にめちゃくちゃ美人の彼女がいるって噂だけだから

「これね、俺の彼女がつけたんだよ、あ、わざとじゃないよ無意識に手に力入れて自分に傷つけるから、するなら俺にしてって言ったんだよね」
「それってもしかして」
「質問は受け付けません、ちょっと痛いけど俺は満足してるからいいんだ」

うっわ、こいつ本当にイケメンすぎんだろ…ここまでくると嫉妬とかしねぇよ…
話し終えてふんわりと笑う緑谷は幸せそうでとりあえず彼女と幸せになれよこの完璧超人が!

そういった出来事があって数日後、街で誰かと歩く緑谷を見た。アイツはあの時に見たふんわりとした笑顔で楽しそうにしていて隣には亜麻色の髪の男性がいたその人も笑って楽しそうにしていて、よく見れば手元は恋人つなぎ…あの人か!!緑谷の彼女!美人ってかイケメン!美男子カップルだなぁ…

「すち、つぎどこ行くー?」
「結構歩いたしそこのカフェ入ろ」
「いいぜー」
「……ごめんひまちゃん先入ってて」
「どした?」
「ちょっと用事」
「?まぁ早くこいよ」

待ったまった視線あった、あぁこっちくる!俺は何もみてないから!誰にも言わないからじっと俺を見るなぁ!!

「…ねぇ、今見たの秘密ね?誰かに言ったらわかるよね?」
「っはい!秘密にします!」
「よろしくね?…じゃあまた学校で!またねぇ」

イケメンの無表情ってこわ、普段が温厚だからめっちゃ冷たく見える…はぁ怖かった…俺アイツは怒らせないって決めた、今決めた…

それにしても彼女さんイケメンだったなぁ……ん?てことはあのイケメンと、てこと?……考えないでおこ、なんか緑谷に殺されそうだし、まぁ幸せになれよ…
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