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黒い服とうさ耳カチューシャ…なんでこんな物が家にあるの…さっきまでみことちゃんのとこに来てたらんらんの?それともひまちゃんの?というかこれは何?リビングに置かれたその服を見てればちょうどよくみことちゃんがリビングに戻ってきたので恐る恐る聞いてみることにした

「…みことちゃん、これはなんでしょうか……」
「バニーガール衣装です!」
「うん、だよね…どうしたのこれ」

まぁ、何となく分かってた、バニーガールで正解かぁ…なんでここにあるんでしょうね、嫌な予感してきたなぁ

「らんらんとなっちゃんがね、すちも着るんだよ!って言って置いてったんだ、二人も着る、のかな?わからへんけど」
「え、じゃあこれはやっぱり俺宛?」
「うん!」

嫌な予感的中したー!これ二人に巻き込まれてるやつ!絶対なんかの罰ゲームで二人が着ることになったけどせっかくだから俺も巻き込んじゃえってやつだ!

「あー……着なきゃ、だめ?」
「二人に写真よろしくって言われたし、俺が見たいから着て!」
「…嫌、だよ?」
「着てよー!」
「嫌に決まってるじゃん!なんで着ないといけないの…うさ耳くらいならつけるけどさ、バニー衣装は恥ずかしすぎる!」

ご丁寧にサイズ合わせてあるっぽいし黒タイツもしっかり用意されてて、なんかとっても嫌……

「すち君着て?」
「可愛くいっても駄目だから!俺は着ないからね!」
「ちぇー」
「着ない!ぜーったい着ない!」
「……すち君、ええよ着なくて」
「え、」
「俺が着せるから」
「…」

にこにこしながら、着せると宣言したみことちゃん。聞いた瞬間、普段の俺では考えられないくらい素早い動きで部屋に戻ろうとするものの、俺の動きを予測してたのか後からギュッと抱きしめて

「すち君、つーかまえた!…逃さへんよ?」
「あ、はは……わかったよ…自分で着るから…」
「俺が着せてあげるよ?」
「そっちのが恥ずかしいから!自分で着る!」
「そうなん?なら、着替え終わるの待ってるね!」

俺は自分の部屋に入り渋々着替えてリビングに戻れば

「えろ…」
「見て早々に言う言葉?」
「エロいんやもん、普段見えないところが見えとるし黒タイツが透けてえっち」
「もう!恥ずかしいから早く写真撮っちゃってよ!」
「あ、せやね!忘れとった」

スマホを構えてカシャリと音がしたのを確認して、ささっと部屋に戻ろうとすれば、腕を掴まれて

「すち君、まだ着替えちゃ駄目、だよ?」
「……だめ?」
「駄目に決まっとるやん、ベッドいこ?」
「もう…好きにして…」

がっちり掴まれた腕とみことちゃんの笑みを見て逃げられないことを察して着替えることを諦めた、そして明日の自分の腰を心配しつつ、巻き込んだ二人に何か奢らせることを決めた。
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