短編集
夜、あとはもう寝るだけって頃にすちが俺を後ろから抱きしめて言った
「ねぇ、いるまちゃん」
「なんだ?」
「俺にも抱かせて」
「な、んだよ!突然!」
「えぇいいじゃん、抱かせて?ちゃんと気持ちよくしてあげるから」
すちが経験豊富なのは知ってる、付き合う前からバイだとは知ってたし、彼女も彼氏もいたってのは聞いてたから、そこは心配してない、もやるけどな…処女は俺がもらったからいいけど
「だめ?」
「俺なんか抱いても楽しくねぇぞ?」
「楽しいか楽しくないかじゃないの、俺がいるまちゃんを気持ちよくさせたいだけ、ね?俺が全部するからさ、だから」
耳元で色気を含んだ声で「抱かせて」と囁く、コイツっ!本当にこういうとこは理解してんだから
「っっ!おっまえな!」
「顔真っ赤だよいる君」
「いる君言うんじゃねぇ!」
「あははっそれで、いい?」
「あんまり期待すんなよ」
「ははっいるまは覚悟だけしてくれればいいよ」
すちはそう言って抱きしめる力を強くした、経験豊富ってのを俺はもっとしっかり考えるべきだった
俺はいるまちゃん相手ならどっちでもいい、それは本当のことで、したことはなかったけどボトムでもいいと思ったからいるまちゃんに俺の初めてをあげた、けどね俺だって気持ちよくさせたいじゃない
「っ、ん、」
「いるま、声我慢しないでいいよ?」
「い、やっ!だ!」
「でも気持ちいいでしょ?声出したほうがもっと気持ちいいよ?……んー」
慣れてないだろうからゆっくりとローションたっぷり使って解してあげれば必死に声を我慢して唇噛もうとするいるまちゃん、もう噛んだら痛いのになぁ……んー口塞いじゃお
「いるま」
「んっ!ん、ん、あ」
「ちゅっん、あ、ふ、あはっ」
キスをして口をこじ開けて舌を絡ませればいつもの余裕がないから俺にされるがままになるいるま、可愛いなぁ
「あっ!ま、だ手うご、かすな!」
「やーだ」
「んんっ!!あ"!」
「あー、ここかな」
「す、ち、すちっ」
「なぁに?」
「ま"て!っい"、あ!」
ナカにいれた指を折り曲げて目当ての場所を探し軽く押せば、一度口を開けてしまったからなのか最初よりも声が出て、その場所に触れた時わかりやすく声をあげてくれる、可愛いことに俺のこと呼んでくれるから嬉しくなっちゃう……
「気持ちいいでしょ、俺ねここ、こうやってぐっとされるの好きだよ」
「っ!っぁ、い"」
「いるまも好き?」
「ん"っきじゃ、ねぇ!」
「へぇ……そっかじゃあ責めても平気だよね」
俺はまだもつけど…長くするのはキツイだろうし充分解れたしいいかな
「いるま、挿れるけどいいよね?」
「む、り!はい"んね"ぇって」
「大丈夫ちゃんとはいるから」
指3本入ればいけるよ、俺にいつもしてるんだからわかってるだろうに、それとも指どれだけ入ってるかわかんないのかな、それはなんだか可愛いなぁ
「お、まえのおっきいんだよ!」
「そう?ありがとう、でも大丈夫♡最初はねちょっと苦しいけどすぐに気持ちよくなるよ、力もうちょっと抜ける?」
「む、り"」
俺を押し退けるように肩を押されるけど力が入ってないからただ可愛いだけ、無理無理と首を横に振るいるまちゃんの顎掴んで口を塞ぐ
「そっか、いるま……ん…ちゅっ、っ」
「んっ、っっ!ぁ"っ!」
「ほら、はいったっん、締めつけつよっ」
「っ、あ、あっ、ん"……」
「慣れるまでじっとしててあげる」
キスをして少し緩んだ瞬間を狙って腰を掴んで挿れる、一気にするのってびっくりするから俺は苦手だけどいるまは焦らすよりこっちのが好きだと思うんだよね
「す”、ち…」
「なぁに?」
「あ、とで…おぼえとけ」
「わかった覚えとくね?そんな喋れるならもう動いていいよね」
「そ、れはっ!あ"っ!まっ」
「この辺り反応よかったもんね?気持ちいいでしょ」
「っい”、あ、あ”っ、っ」
「いるま、噛んだらダメだって、もう……」
声を出さないように唇を噛むいるまちゃんにキスをして無理矢理舌をいれて、いつもしてくれるように普段のいるまちゃんのやり方をわざと真似て、歯列をなぞり舌を絡めた
「ん”……ぁ」
「ち”ゅっ……次噛んだら、口ん中指突っ込むから」
「てっめ”ぇ」
「噛むのが悪い、そんなに声出すのいや?」
「嫌にきまってんだろ」
「そっかぁでもやめないよっ」
「っん”ぐ、あ”っ」
「いるまもいつもやめてくれないからね、仕返し」
腰を動かして反応の良かった辺りをねらって打ち付ける、キュッと締まる中と漏れ出る声の甘さに気持ちよくなってくれてることを感じる
「、んっっあ、」
「いるま、気持ちいい?」
「き、くんじゃ、ねぇ……!!」
「ふふ、なんで?」
「な、んで?じゃ、ねえ!!」
「言ってくれなきゃ俺わかんないなぁ?」
「こっんのドSめ!」
「いーるま♡」
「っん、ん”、あっ♡」
「たくさん気持ちよくなってね?」
「いっ!、ま”って」
「待たない」
そんなこと言うんだったら、覚悟できてるよねいるま?
逃げようとする腰を両手で掴んで引き戻し、前立腺のあたりを抉るように動かせば跳ねる身体、気持ちよくなってるのを誤魔化したいんだろうけど、腰が逃げるし漏れる声がどんどん甘くなってるからわかりやすい、あーむりだな、もうこれとまんないや
「ん、ん”…ぅん」
「ここ、いいんだ?」
「しら”、ねっ!あ、い”」
「きゅーきゅーしめてるのにそんなこと言っちゃって、気持ちいいんでしょ」
「あ”、あ”っい♡、ぁ♡」
「声でてるよ」
「ん♡、あっ……ぃ♡、んぁ♡」
あんなに嫌々って言ってたのに口を閉じれなくて、俺にされるがままになって喘ぎっぱなしで可愛い、初めてなのにこんなに気持ちよさそうな辺りいるまって才能あるよ
「す”ちっ」
「なぁにっ」
「ん”ぁっも、い”っきた、」
「イッてもいいよ?」
「む、り!!うし、ろだけでっいけなっ」
「後ろだけでイけるようにしてあげよっか?」
ひゅっと息を吸う音だけがして必死に首を横に振るいるま、そんなに嫌かなぁ?俺には有無を言わさずそうしたくせに、まぁいっか今は
「大丈夫、今日はしないよ」
「きょ、!?つぎはっ!ねぇ!」
「つぎはイけるように仕込んであげる、今日はちゃんと前触ってあげるから」
「ッんん!」
「イッていいよ」
「っぃ♡」
お腹に当たるほど立ち上がったそれをきゅっと握って上下に擦ってやれば、ビクッと跳ねて締付けがきゅっとキツくなって危うく持ってかれそうになって慌てて抜いちゃった、つけてなかったし中出しはまずいからいっか、このままイかせちゃおうかな
「っすち、いっイっく、も、いくから♡」
「イッていいよ、もう擦るだけで気持ちいいでしょ」
「イ、ぐっぁ、♡んんーーっ、っ♡あ♡ぃ!」
「かーわいっ気持ちいいよね?ね?いるま♡」
「っ〜〜ーーっ♡♡」
可愛かった……今度はちゃんと後ろだけでイけるようにしよ、今から楽しみだなぁ
気づけばぐっちゃぐちゃにされてイかされた、正直すっごい気持ちいいしこれはこれでありとは思うくらいにはよかったが
「はぁ……はぁ、で、なんで」
「どうしたの?」
「あそこ、まで、してなんでイってねぇんだよお前は!!」
「いるま見てたら満足しちゃった、あとで何とかするから大丈夫」
「……すち」
「なに?」
「明日、予定なかったよな?」
「ないよ、それがどうしたの?」
「もう1ラウンド、いこうか?今度はお前が下な」
「え”っ」
やられっぱなしは性にあわねぇんだよな、それに俺だけってのが嫌、すんならどっちもじゃねぇとなぁ??
「すち、あとで覚悟しろって言ったよなぁ?」
「言ってたねぇ??」
「ぐっちゃぐちゃにしてやるよ」
「おてあわらかに……」
「言えてねぇよ」
夜はまだ終わらせてやんねーよ