ルビーの瞳に恋をした
「ん”ー……なつ、おは”よ」
「おはよ、みこと」
なっちゃんが俺の家にお泊まりした次の日、なっちゃんは俺が起きた頃にはもう起きとって、俺の顔をじっと見てた、いつもより、皆といる時よりも柔らかい笑顔、俺にだけしか見せない顔、ほんま可愛ええなぁ、寝起きだから全然声が出なくて低い声しかでないのいややなぁ、もうちょっとかっこよくいきたい……
「なぁみこと、朝飯食べたらゲーセン行こうぜ」
「ええよ、ほしいものでもあったん?」
「うん!新しいプライズ出ててよ!取りに行きたい」
「んっなら、ご飯たべたらいこか……朝ご飯なに食べたい?」
「……みことが普段食べてるのがいい」
「ん”っ!」
俺は思わず心臓を抑えた……何それかわいっ……デレた、なっちゃんがデレた……俺と同じもの食べたいん??すぐ作ろう今すぐいつもの朝ごはん作ろう
「簡単なもんやけどいいん?」
「いい、それが食べたい」
「OK、まかせといてすぐにつくるね」
「なんか手伝うか?」
「大丈夫!本当に簡単やし出掛ける準備しとっていいよ」
「それはなんか悪い……」
「ならゲーセンでなんか取ってよ、俺取るの苦手やからいっつも取れへんのよ」
「うし!なら何でもとってやるよ」
「え!?ほんまに!」
「ほんま、ほんま、んじゃ準備してくる」
ベッドから出て、支度を始めるなっちゃんを少し眺めて俺も朝ごはんを作るためにベッドから抜け出し冷蔵庫の扉を開けに行った。
みことの作る朝ごはん、シンプルだったけど美味しかった、みことは「ほんまにこんなんでええの?」とか言ってたけどこれが良かったんだよな
「ご馳走様でした。さんきゅ美味しかった」
「お粗末さまでした、よかったぁ……」
「俺、食器洗っといたるで出掛ける準備してこいよ」
「ええの?」
「流石にそれぐらいはするって安心しろよ皿は割らねぇから」
「それは心配しとらんよーなら準備してくるな」
「おーいってら」
慌ててパタパタっと準備をしに行くみこと、そんなに急がなくてもいいんだけどな、まぁ俺も楽しみだから同じか
「よし!!準備できた!!」
「俺も洗い終わったし、行くか」
「いこ!デートだ!デート!」
「俺デートとは言ってない!」
「えぇ!!恋人同士が2人で行くんやからデートやろ!!」
グイッと顔近づけて、そうやろ!!と言わんばかりの目でじっと見てくるもんだからどもりながら返事をかえしてしまう
「そ、そ、そう、だな?」
「うん!!そやろ!!よし!ならデートいこ!!」
「おぅ……」
「なんかゲーセンで欲しいもんあるんやろ?」
「あっ!!そう!!欲しいやつがあるんだよ!!」
プライズ限定品!!早めに行かないと無くなるんだよな!今日からのはずだからよっぽどあるだろうけど
「よーし、行くぞみこと」
「Let's go!」
「無駄に発音いいのやめろ」
「それくらいええやん!?……なんか、顔赤ない?大丈夫?」
「大丈夫だってのっ!置いてくぞ!」
「あー!!なっちゃんまって!」
不意打ちで言われるとドキッとするんだよ、無駄に発音いいしイケボだし、思い出すからまじやめろ……