関東組にょた化


今日は私の家にいつも通り、らんらんとなつみちゃんがそれにプラスしてその彼氏2人と、みことちゃんが来る。私の家に来るのみことちゃんは初めてじゃないけどいるまちゃんとこさめちゃんは初めてだなぁ…

ピンポーンとチャイムが鳴ったからインターホンを見れば、いるまちゃんとカメラに向けて手を振るらんらん

「開いてるからはいっていいよぉ」
「ん?なら、お邪魔します」
「おじゃましまーす」
「すちこれ前言ってたやつ」

いるまちゃんが紙袋を持ち上げて笑う、頼んでたやつだ!楽しみにしてたの!

「ありがとう!それ楽しみにしてたんだぁ」
「え、何それ」
「ん?駅前のプリン全員分あるからあとでもらえば?」
「それ美味しいやつじゃん!すち!私食べたい!」
「あとでね、私お茶だしてくる」
「あ、手伝う」
「ありがとー」

ピンポーンともう一度鳴ったから、私の代わりにらんらんに出てもらう、多分なつみちゃんとこさめちゃんだろうな

「お邪魔しまぁす…」
「すち姉!来たよ!」
「いらっしゃいなつみちゃんにこさめちゃん」
「すち姉これおやつー!」
「あ、ありがとうね、ポッキー?」
「うん!今日ポッキーの日でしょー持ってきた!」

あぁ…そういえば、クラスメイトが騒いでた気がするなぁ…なつみちゃんのことだからこれあとでしようって言うなぁ…
みことちゃんをのぞき全員リビングに集まって落ち着いた頃にらんらんがふと気づいたように呟いた

「あれみことは?」
「確かにいない」
「みこと君遅刻?」
「あ、ちょっと待ってて、みことちゃーん」
「は、アイツどこにいんの」
「ん?2階……降りてこない…寝たなぁ?寝ないでねって言ったのに、呼んでくるから待ってて」

寝ないでよって言っておいたのに…みんなと話したいけど私だって寝れるなら寝たい…
階段を登り自分の部屋の扉を開くけば机に顔を伏せてすやすやと寝てるみことちゃん、私はため息をついてみことちゃんの肩を揺らす

「みーこーと!起きて!」
「っうひゃい!!え、え、なに?」
「みんなもう来たよ」
「え、俺寝とった…?ごめんすち…」
「はぁ…みことちょっとこっちおいで、そんで屈んで?」

不思議そうにでも言われたように私も近くにきて少し屈んでくれたみことちゃんの少し崩れた髪の毛を手櫛でさらっと整える

「よし、行こっか」
「すちありがとー」
「みんな、待ってるから早くいくよ」
「はーい」


すちがみことを呼ぶためにリビングから出ていきタンタンと軽やかに階段を登る音が聞こえてくる、ここすちの家…だったよな?なんでみこと呼びに行くって…?

「え、アイツ…ナチュラルに呼びに行くとか言ったけど何?みこと住んでんの?」
「……は?許さんけど?私だって一緒に住みたいのに…?」
「わかる、すち姉の料理毎日食べたい」
「そんなに先輩がつくるの美味しいの?」
「美味しい、毎朝すち姉の作ったお味噌汁飲みたいくらいには好き」
「お泊り会した時の楽しみだよね」
「ねぇあれ飲むと安心する」
「えーそれ本当?うれしー!あ、みことちゃん連れてきたよ」
「ごめーん気づいたら寝とったぁ」

2階からみことを呼んできたすちがなつみに抱きついて頭を撫でる、その後からみことが謝りながら入ってくる

「なぁ…みこと…お前なんですちの家いるんだ?」
「え?昨日泊まらせてもらったんよ、帰るつもりやったんけど帰ろうとしたらすちちゃんがな、」
「みことちゃん、それ以上は許さないよ??」
「えぇ良いやん別に照れることないって」
「みことちゃんはもう座っててお願いだから黙ってて…私コーヒー淹れてくる…みことちゃんもコーヒーでいいよね」
「ええよー」

少し顔を赤くしたすちが無理矢理話を切りコーヒーを淹れにキッチンへと消えていき近くのソファに座るみことに女子2人が迫る

「ちょっとみこと!詳しく話して」
「すち姉何したの!」
「えぇー秘密ーふふっ昨日のすちちゃん可愛かったなぁ…」
「え!羨ましい!」
「すち姉可愛いのに自信ないからちゃんとそれ本人に言ってよ?」
「言うとるよ、すちちゃん可愛いって言うと照れちゃって可愛いんやもん何回だって言うよ」
「すちが可愛いのは当然でしょ」
「すち姉が可愛くない時なんてない」
「勢いすご……」

真顔ですちが可愛いと言い切る女子2人に若干引き気味のこさめ、うん俺も若干引いたすちの過激派かよお前ら…そんなこと思ってたらコーヒーを淹れ終えたすちがカップを持って戻ってきた

「みことちゃんブラックでいいよね?」
「ええよ!ありがとう!」

……揃いのカップの片方をみことの前に置きそのみことの隣に座るすち…当然のように座ったな…それ定位置なのか?

「なつみこっちおいでー」
「え、何々?」
「お膝おいで」
「あ、座るー」

ソファに座るすちの膝に言われたままちょこんと座るなつみとそのなつみを後から抱きしめて落ち着いてるすち、みことはもう慣れてんだろうなこれ幸いとすちの頭撫でてるよ…慣れてないこさめがなんか複雑そうな目で見てるなぁ…

「ねぇ、いるま先輩」
「なんだこさめ」
「こさめどうしたらいい?すち先輩に嫉妬したらいいの、なつみちゃんの嬉しそうな顔に喜べばええの?」
「喜んどけ、たぶんあいつらはずっとあんな感じだぞ嫉妬するだけ無駄だ、らんとすちも似たようなことするからな俺は諦めた」
「えぇ…ほなら喜んどく……でもいいなぁ…」
「…慣れるまで頑張れよ」

ぽんっと手を未だ複雑そうな顔をしてるこさめの頭に乗せる、すちとらんも異様に距離が近いんだよな…すちに膝枕するらんとかこの前見たわ…仲いいのはいいけどあれは流石に嫉妬はしたあいつ俺にはしねぇくせによ…


私はなつみを膝に乗せて抱きつく、はぁ…なつみ抱き心地良い…落ち着く…このまんま寝てもいいかなぁ…

「すちちゃーんそろそろ離したったら?」
「もうちょっと…」
「私このまんまでもいいよ?それよりさ、せっかく持ってきたしポッキーゲームしよ?てかして?」

あぁ…言い出したな…して、てことはなつみ自分はする気ないな…

「はぁ?なんで」
「え、私が見たいから、すち姉とみこと、らん姉といるまでしてよ」

ほらぁ…私は別にしてもいいけどさ…しないって言ってもみことがしたがりそうだし、らんは…喜んでするな、いるまちゃんだけかな拒否しそうなの、いるまちゃん押しに弱いとこあるから結局やるんだろうけど…でもするなら

「なつみもこさめちゃんとするならいいよ?」
「え!?」
「あ、いいねぇ!なっちゃんこさめとしなよ、そしたら私もいるまとする」

らんがそう言った瞬間、いるまちゃんから即反応が返ってくる、いるまちゃん勝てるのかなぁ

「っらん!俺やるとは言ってねぇぞ!」
「いいじゃん、しようよ」
「なんでこいつらの前でそんな恥ずいことしなきゃいけねぇんだよ」
「えぇ…いるま、しようよ?別に減るもんじゃないしさ、一回、一回だけしよ?」
「嫌だって」
「いるまぁ」
「嫌だっての」
「……ならすちとするけどいい?」
「駄目」
「なら私としよ?ポッキーゲーム」
「……っはあぁぁ………やればいいんだろ…」
「よしっ!」

大きなため息のあと了承するいるまちゃん、惚れた弱みだよねぇ…あと私はらんとはしたくない、あの子絶対に途中で折らないから

「みことちゃんは別にいいよね?」
「うん!いいよ、すちちゃん嫌がると思ったんにしてくれるんね」
「みことちゃん嫌って言ってもしたがるでしょ?」
「うん!!」
「だと思った……でなつみどうする?」
「え、え…こさめ、こさめは?」
「こさめはいいよ?むしろしたいから、なつみちゃんこさめとでポッキーゲームしよ?だからすち先輩なつみちゃん返してください」

あらぁ…こさめちゃんしっかり私に嫉妬してたんだぁ、まぁ怖くないし抱き心地良いからなつみが自分から降りたがるまでは離さないけどねぇ…そう思って膝に座るなつみを見れば顔真っ赤にさせたなつみ、えぇ…なつみ可愛いい…照れてる

「え、あ……すち姉私降りる…」
「ふふっこさめちゃんとこ行っておいで」
「うん…こさめのとこ行く」

顔赤いまま私の膝から降りてこさめちゃんとこに行くなつみ、やだぁ…なつみ可愛いい…

「ねぇみことちゃん、なつみが可愛い」
「ははっほんまに好きやねぇ…俺もそろそろ嫉妬するよ?」
「何言ってるの?ずっとしてるじゃん」
「はぁ……知っててこれやもんなぁ…」

らんとなつみと私でお泊り会するっていうとちょっと嫌そうにしてるの気づいてないとでも?なつみ抱きしめてる時もちょっと複雑そうに見てるの気づいてるからね?嫉妬してるのは気づいてるよ、それでもやめないけど…だって私の大事な癒しタイムだもん

「すち姉ポッキーどこ?」
「カウンターの上わかる?」
「ん、あった、こさめしよっか」


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