短編集



俺の肌に綺麗に残る赤、俺がしてくれと頼んだ、そしたら優しい君は叶えてくれたんだ…本当はしたくないだろうけど俺はされたいんだ

「ほんまにするん?」
「して、ほしい…みこちゃんがいやなら、むりはしなくていいから…」
「出来ればしたないけど、して欲しいんやろ?」
「…うん」
「してあげるから、途中までは優しくさせて?」
「ありがと…ごめんねわがままいって」
「ええよ、ほらおいで」

静かな部屋、大きなベッドで二人何も纏わず生まれたままの姿で抱き合い、顔を寄せて唇にどちらともなくキスをする。
合わさった唇は少しづつ角度を変えて深くなって気づけば舌を絡めて部屋に響く粘着質な水音と声

「んっあ、ん」
「すち、好きだよ」
「俺も好きだよみこと」
「…後ろ触ってもいい?」
「うん」

みことはベッドサイドに置かれたボトルを手に取り、蓋を外してとろりとした液体を手のひらにだし、指にまとわせてすちの閉じた蕾にゆっくりと入れた

「っん」
「力抜ける?」
「、まっ、て……、ん、」
「ゆっくりでええよ」
「んっ、ふ、…」
「うん上手、痛かったら言ってな?」
「…ぅん」

みことは痛みを感じさせなように慎重に指を動かし、すちはみことに抱きつきながら少し苦しそうな表情をしつつも痛がる様子はない
2本目、3本目と入れる指を増やしていくごとにすちの口から漏れる声が大きくなり艶のある声に変わる

「ん、あっ…あ…っ!」
「…この辺り、やったかな」

動かしていた指が何かを探るよう動きある1点に触れた時、すちは目を見開き、ぎゅっとみことに捕まっていた腕に力がはいる

「ひゅっ!ん~~っ」
「あたり」
「っ!ん!あっ、みことっ」
「なぁに?すち」

みことは責める指を止めることなく何時もより少し意地悪そうな笑みを浮べ、すちはほのかに赤く色づいた頬して揺らぐ瞳は何かを求めるようにみことを見つめる

「っあ、あ"…」
「すち、どうしたの」
「っわかっわかってるくせに…」
「すちの口から聞きたいんよ」

みことはおもむろに顔を寄せちゅっとすちにキスをして、空いた片手で優しくすちの腹を押しながら、耳元で「ここ、なにがほしい?」と囁けば、すちのほのかに赤かった頬にさらに赤みが増す

「っう、ぁ、ふ…」
「言わなきゃあげへんよ」
「……、ちょうだい」
「なぁに?」
「あ、ぅ……みことのっちょうだい」
「んーまぁええか、いいよあげる」

すちの言葉を聞いてみことは指を抜いて、そこに反り立った自身をあて、ゆっくりとすちの様子を見ながら挿れる

「うぅ…あっ、ふ、っ」
「大丈夫?」
「…、だい、じょ、ぶ……はっ…あ…」
「もう少しで全部入るから」
「…うん"っ……!っい!ひっ!あ、あっ!や、!」
「っあんま絞めんで…!」
「っ!!ん、や、むりっ、むり!そこっ!んんっ」

涙が滲む瞳、薄く空いた口からでる普段より高い声が溢れ、しがみつく手に力がはいる

「あ、あ"っ」
「あっん…はいった、全部はいったよ」
「っ、ん"…あ、はっ」
「いれただけでこんなんなっとるのにほんまにするん?」

緩んだ顔、閉じれなくなった口から伝う透明な液体、視線が斜め上に向いてるすちとそのすちの細い腰を撫でながら問いかける

「すち、するん?」
「はっふ…ちょ、と…まって…」
「ええよ、動かんといてあげるから」

みことはにっこりと微笑んで腰を撫でていた手を頭に乗せ少し汗ばんだ髪を撫でる、無意識にその手に押し付けるようにすちは頭を寄せ、しばらくすれば浅かった呼吸が落ち着いてくる

「、は、あっん……、する、して?」
「もう…しゃあないな、ヤバそうになったら止めるからね」
「うん、おねがい」

返事を聞いたみことは骨ばった両手をすちの白い首筋に手をかけて、ゆっくりと力を込めていく、すちは首を締められて呼吸ができずに苦しそうに見えるが、どこか高揚した表情にも見えた

「っ、…っ、」
「しめつけきつっ…」

みことは数秒力を入れてすぐに手を離した、いきなり離したからか一気に酸素を取り込み軽く咳き込む

「っかは…こほっ、ひゅ、は、はぁ…、は」
「うわぁ!ごめん大丈夫!」
「らいじょうぶ……やばぁ…きもちよかった…はまりそ…」

すちはうっとりとした表情をしてみことの胸にしなだれ掛かる

「はまらんでよぉ……これ跡残るやろ…」
「おれ、そっちのがいい…みこと、ありがとう」
「…どういたしまして、はぁキスマならいくらでもつけたるのに…」
「…おれがつける」

そう言ってすちはみことの首に吸い付いて、ヂュッと音をたてて離れて赤くなったところを見て満足気に笑う

「ふふ、できたぁ……ん、ん"…おっきくなった…なんで?」
「……なんちゅう可愛いことしてくれんの…」
「?」
「無自覚なん一番こわいわ……続きしてもいい?」
「ん…する、うごいて…いいよ?」

その言葉を皮切りにみことは腰を動かし始める、すちは気持ちいいところに当たるのか突き上げられる度に声が漏れる

「あっ、ひ、あ、いっ、あ"、あ」
「いつもより反応ええやん」
「だ、だって、いつ、もよりはげ、はげしい、からっ」
「激しいほうが好きそうやったからさっ」
「ひぃっあ"っ」
「やっぱえむっけあるよなっ」
「い、い"っちゃ!」

すちは腰を仰け反らせて口をパクパクとさせながらビクビクッと痙攣し見開いた瞳からは涙がこぼれ落ちる

「あ…あ"…イっへ、いってるからぁ…、とまっへ!」
「出とらんけどお尻だけでイったん?」
「え…う、そっ…え、あ…」
「嘘やないよ、見てみ?」

みことにそう言われてすちは視線を自身のものに落とした

「うそ、うそっ!いっあ"、なんでっきもひいいのにっ!」
「女の子みたいに出さずにイっちゃったね?」
「ちが、ちがうすち、おんなのこじゃ、ないっ」
「可愛い、すちは女の子じゃないもんな?」
「うん、うん!」
「でも出さずにイケちゃったね?ナカ、イジメられて気持ちよくなっちゃったね、すちは女の子やないけど…すちは俺のやろ?俺だけの女やろ?」
「っっ!あ、ふっ!っ、ッ!」
「すち、返事は?」

みことはすちのモノをギュッと掴んで奥を刺激する、すちは奥を突かれた瞬間にまたイったのかビクッと痙攣してみことにしがみついて強すぎる快楽を耐える

「ん~~ーーっ!い"っ!」
「すーち」
「っ!…?、あ…?…へ?」
「どうなん?」
「おれ、おれは」
「俺は?」

腰を動かすことを止めず、みことは上を向いたすちの顔を自分に向けて答えを急かす

「おれはっみこっとの!みことのっ、あ、ぅ…や、イっへるのまだきもち、いの!やだ、まってうごかないでっ」
「ずっとイっとるんだ…なぁ出したい?」
「らひたいっ!や、あ、はやく、らさせて!みころぉ!」

すちは蕩けきった顔で潤んだ瞳でみことを見つめ、艶のある声で強請る、そんなすちを堪んないっといった表情で見るみこと

「…ええよ、俺と一緒にイこか?」
「いく!いっひょにっいくっ!」

みことはすちのを上下に擦りそれに合わせて突き上げれば、すちはギュッとみことの背中に爪の跡が残るくらい強くしがみつく

「っい、ほんま今日反応ええんやから、もう少ししたかったんやけどなっでももう限界っ!すち、イくよ」
「あ、あ"、なからしてっみことものに、ひてっ、ん、あ"、みころっ!いっちゃいっちゃい"く"」
「ほらっイけ、イッちゃえ」
「ん、ン"ん~~ーー!!」

ビクッと身体が跳ねて力が抜けたのかふわりと倒れそうになるすちをみことは腕で支えつつズルっと抜けば白い液体がとろりと溢れてくる

「っ、っ、」
「っはぁはぁ、えろっ…」
「、ぁ、…ぁ……」
「あ…トんどる、すち君、すち君」

軽く頬を叩き、数回名前を呼ぶ

「っ、ぁ…あえ?、…みこ、?」
「大丈夫?」
「…たぶん……あっ!」
「なんかあった!?」
「みこちゃん背中!」
「ん?あ、大丈夫よ?」
「いや、大丈夫じゃない!俺、強く」
「ええの!」
「でも、痛いでしょ…?」

心配そうにみことを見つめるすちにみことは笑って

「すち君がくれる跡ならいくらでも欲しいからな」
「……俺よりえむ?」
「俺はМやない!Мなのはすち君!」
「ふふっ今日は俺の我が儘聞いてくれてありがとね」
「どういたしまして、ただしばらくせんからね…」

白い首に赤く残る跡、君が望んだからつけたとはいえ出来ればあまりつけたくない、でも君が望むならしてあげたいと思うんだ、だけど怖いからするのはたまに、で許してね


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