頑張り屋の君と
午後10時、やっと仕事が終わり暗い夜道を歩く。照らされた道を歩きながらさっき確認したメッセージを思い出す。すちからの、おつふぉに!のスタンプと夜ご飯作ってあるから気をつけて帰ってきてね!というメッセージ。見た時は仕事の疲れを一瞬忘れたよね、すちの手料理はいつだって美味しいし俺のために多めに作ってくれる、たまに食べ過ぎって怒られるけど…
とにかく仕事は疲れるけど家に帰ればすちが居て、すちの作った料理が食べれる。なんて幸せな毎日……勇気出して一緒に暮らそうって言って良かった。
メンバーの歌みたや次に歌いたい曲を聞きがら歩いていれば気づけば家の前、すちとお揃いのキーホルダーをつけた鍵を鞄から取り出して玄関の扉を開けて「ただいまぁ」と言えば、キッチンから顔出して「あ、らんらん、おかえりーご飯温めたげるから先にお風呂はいっておいで」と笑顔のすちが出迎えてくれる、笑顔が可愛い俺の嫁…
「ありがとーすち!!さっーと、浴びてくる!」
「お風呂沸かしたからゆっくり入りな?俺先もらっちゃったから残り湯でごめんだけどさ」
「え!なら浸かってくるーおふろー」
「はーい行っておいで」
残り湯とか、ご褒美だろって思ったけど言いませんでした、言ってもすちは怒んないしキモいとも言わないけど表情が、ね……えぇー?って顔するから、またらんらんが意味分かんないこと言ってるって顔するから言わない。大人しくお風呂に入り、すちに言われた通り湯船にゆっくり浸かって体を温めて風呂を出た。髪を雑に乾かしてタオルを首にかけてリビングへ戻ればいい匂いがする
「でたよー!すち、ありがとね!めっちゃいい匂いする!」
「んふふっ今日は上手にできたんだ!」
「やった!楽しみ!」
テーブルに並ぶのは、ハンバーグとミネストローネとサラダにご飯!めっちゃくちゃ美味しそう。いやぜーったい美味しい!いただきます!と言ってハンバーグに箸を入れれば肉汁がじわっとでてくる、これで不味いわけないじゃん!一口食べれば感想が口から出てた
「ん〜美味し!すち本当料理うまいよな!」
「えーそんなことないよぉらんらんは褒め上手なんだから」
照れながら嬉しいそうにするすち、にこにこと効果音が聞こえてきそうくらいの笑顔、本当可愛いんだからもう…料理が冷めてしまうのも嫌だし今は食べることに集中する。食べる俺を珈琲を飲みながら俺を見つめるすちはいつもどおりの光景だ、一緒に食べ始めようと食べる量が違うからどうしてもすちのが早く食べ終わる。別に俺のことなんて気にせずスマホ触ってたりしてもいいよって伝えたことがあったけどその時は「らんらんが食べてるの見るの好きなんだぁ、いつも美味しそうに食べてくれてありがとねぇ」って俺、幸せ者すぎん?美味しい料理を作ってくれるのはすちで俺はそれを美味しく食べてるだけなのにさぁ…
「ごちそうさま!今日も美味しかった!」
「おそまつさまでした。」
「食器は俺が片付けるから、寝る準備してきな?」
「うん、よろしくね」
「これぐらい任せなさい!明日は俺が作るからね!リクエストあれば言ってね」
「わーい!楽しみ!ならオムライス食べたいなぁ」
「ふわとろオムライス作ったげるから楽しみにしてろー」
「うん、じゃあ歯磨きしてくる」
るんるんで歯磨きに向かうすち可愛すぎんか?言ってくれればいくらでも作るのにな、すちには劣るけど料理はできるんだけど?さて、これ終わったら編集するぞー!
‡†
夜ご飯を食べるらんらんを見て、歯を磨いて先に布団に潜るも、いつまで経ってもらんらん来ないんだけど…確かに編集するって言ってたけど、もう2時になるんだけど?毎日寝るの遅いのは知ってるけどさこんなに遅い?普段俺がすぐ寝ちゃうから知らないだけで、何時もこんなに遅いの?え、心配、普通に心配、人は寝ないと死ぬよ、俺知ってるんだ…様子見に行こ
明るい部屋でカタカタと文字を打ち込む音とマウスを動かす音がする、椅子に座って作業に集中してるらんらん
「……ねぇ、らんらん」
「ん?なに?すっちー」
「いつまで起きてるつもり?」
「えっと…資料のまとめとこれの編集して、」
突然とはいえ扉が開いたことには気づいてたんだろう俺が声をかけたことに驚きはしなかった。驚いたのは俺だ、まだ作業する気?
「……らん、寝るよ」
「え?」
「いいから、寝るよ」
「まだ、これ…」
「寝るの」
「…え、はい」
ほぼ強制的にベッドに連れて行く、編集データの保存をしてパソコンを落としたことを確認して、らんらんを引っ張ってベッドで寝転がる、これは休ませなきゃ駄目だ、止めなきゃ作業永遠とする、今だって編集の続きやりたそうだもの、このままじゃ倒れちゃう
「今日はもう休んで?明日休みなんだから明日やればいいよ」
「…うんそうだね、明日やるよ、おやすみ、すち」
「うん、おやすみ、らんらん」
とりあえず、らんらんを寝かせることには成功した。だけど明らかに納得してない…目をつむって寝たふりをしてみて、寝息が聞こえればいいけど聞こえなければ、休ませようどんな形でもいいから休める体制にしよう
しばらくして、ベッドの軋む音…あぁやっぱり寝てないな?
「(寝れない……眠くなるまで作業しよ、そぉっとでればばれない、よね)」
「…らんらん」
「っ!す、ち?」
「らんらん、寝れないんでしょ?こっちおいでぎゅっとしてあげるから」
「え?」
起き上がってそっとベッドを降りようとしてるとこに声をかける、起きてると思ってなかったのかびっくりしてるなぁ、そりゃそうだ普段なら俺寝てるし
「ねれなくてもいいよ、目つぶって、ここでおれの心音きいてて」
「…うん」
「らんらんはがんばりやさんだから、休息がいるの、寝なくてもいいから俺のそばにいてやすんでよ、ね?」
「う、ん…」
らんらんを見つめて腕を広げれば大人しく腕を広げた俺に近づいて俺の胸に顔を寄せるらんらん、そっと頭に手を置いて撫でる、これだけ側にいれば俺の心音聴こえるでしょ?人の心音って眠くなるし安心するんだよ、これで寝るならそれでいいけど寝れなくても心も体も休まればいいな
「すち…」
「なぁに」
「きょうはちゃんと寝れるような気がする」
「そっか」
「うん、すち、ありがと…」
「どういたしまして、おやすみ。らん」
「おやす、み…」
俺の腕の中ですとんっと眠り落ちたらんらん。不穏な事を言ってたけど今はいいや、お説教は明日しよう。寝れてないなんて俺、許さないよ?らんらんには健康でいてもらわないと俺が心配で寝れないじゃない、大好きで大好きで愛してるから、だから一緒に暮らすことにしたんだから、俺は元気で明るいらんが一番好きなんだ。
‡†
朝からすち先生のお説教が始まった…
「なんで相談しないの!寝ることに関しては俺はプロだよ??寝れなくて体壊したらどうするの!俺はらんが元気で明るいとこ好きなの!それをらん本人が出来ないようにしてるの何?自分の体大事にしてよ、ねぇ聞いてる?」
「はい…すいませんでした…」
「本当にもう、しばらくは一緒に寝るよ!」
「え、」
「なに?」
「いいの?」
「いいのってなんで?好きな人と一緒寝れるから俺には支障ないし、らんが寝れればそれでいいけど」
「すちぃ…」
「えっえっ泣かないでよ、もしかして嫌?」
「嫌じゃない…すち、めっちゃ好きって言ってくれるじゃん…」
「そこ?」
お説教だけど、内容はほぼ俺が心配だから相談してと俺が好き、じゃん…怒られてるけど嬉しい…
「とりあえず!これからは相談してよ?」
「はい!相談します!」
「じゃあお説教おわり、朝ごはんたべよぉ」
「うん、お詫びに今日は俺に全部任せ」
「やだ、俺が全部するから座ってて」
食い気味にやだって言われた……と呆然としてる俺を放置してささっとキッチンに消えるすち、気づけば珈琲とトーストと簡単なスープが目の前に…
「さ、たべよ?」
「え、はい、いただきます」
「うん、いただきます」
それから本当に何もさせてもらえなかった、ひたすら先回りされて気づけば、おはようからおやすみまで面倒みられた…そして寝る前に「これから相談しなかったら一日こうやって面倒みるから、何もさせないから覚悟しといてね?」と脅され?た?いや確かに全部してもらうと罪悪感がすごい……申し訳なさがすごい…俺にはとても効果的…
その日から毎日一緒寝て、気づけばすちがいないと眠りが浅くなってるがしてるのは気の所為だと信じたい…俺、すちいないと駄目になってない…?
「まぁ、好きだからいっか」
「何が?」
「何でもないよ」
「そう?」
とにかく仕事は疲れるけど家に帰ればすちが居て、すちの作った料理が食べれる。なんて幸せな毎日……勇気出して一緒に暮らそうって言って良かった。
メンバーの歌みたや次に歌いたい曲を聞きがら歩いていれば気づけば家の前、すちとお揃いのキーホルダーをつけた鍵を鞄から取り出して玄関の扉を開けて「ただいまぁ」と言えば、キッチンから顔出して「あ、らんらん、おかえりーご飯温めたげるから先にお風呂はいっておいで」と笑顔のすちが出迎えてくれる、笑顔が可愛い俺の嫁…
「ありがとーすち!!さっーと、浴びてくる!」
「お風呂沸かしたからゆっくり入りな?俺先もらっちゃったから残り湯でごめんだけどさ」
「え!なら浸かってくるーおふろー」
「はーい行っておいで」
残り湯とか、ご褒美だろって思ったけど言いませんでした、言ってもすちは怒んないしキモいとも言わないけど表情が、ね……えぇー?って顔するから、またらんらんが意味分かんないこと言ってるって顔するから言わない。大人しくお風呂に入り、すちに言われた通り湯船にゆっくり浸かって体を温めて風呂を出た。髪を雑に乾かしてタオルを首にかけてリビングへ戻ればいい匂いがする
「でたよー!すち、ありがとね!めっちゃいい匂いする!」
「んふふっ今日は上手にできたんだ!」
「やった!楽しみ!」
テーブルに並ぶのは、ハンバーグとミネストローネとサラダにご飯!めっちゃくちゃ美味しそう。いやぜーったい美味しい!いただきます!と言ってハンバーグに箸を入れれば肉汁がじわっとでてくる、これで不味いわけないじゃん!一口食べれば感想が口から出てた
「ん〜美味し!すち本当料理うまいよな!」
「えーそんなことないよぉらんらんは褒め上手なんだから」
照れながら嬉しいそうにするすち、にこにこと効果音が聞こえてきそうくらいの笑顔、本当可愛いんだからもう…料理が冷めてしまうのも嫌だし今は食べることに集中する。食べる俺を珈琲を飲みながら俺を見つめるすちはいつもどおりの光景だ、一緒に食べ始めようと食べる量が違うからどうしてもすちのが早く食べ終わる。別に俺のことなんて気にせずスマホ触ってたりしてもいいよって伝えたことがあったけどその時は「らんらんが食べてるの見るの好きなんだぁ、いつも美味しそうに食べてくれてありがとねぇ」って俺、幸せ者すぎん?美味しい料理を作ってくれるのはすちで俺はそれを美味しく食べてるだけなのにさぁ…
「ごちそうさま!今日も美味しかった!」
「おそまつさまでした。」
「食器は俺が片付けるから、寝る準備してきな?」
「うん、よろしくね」
「これぐらい任せなさい!明日は俺が作るからね!リクエストあれば言ってね」
「わーい!楽しみ!ならオムライス食べたいなぁ」
「ふわとろオムライス作ったげるから楽しみにしてろー」
「うん、じゃあ歯磨きしてくる」
るんるんで歯磨きに向かうすち可愛すぎんか?言ってくれればいくらでも作るのにな、すちには劣るけど料理はできるんだけど?さて、これ終わったら編集するぞー!
‡†
夜ご飯を食べるらんらんを見て、歯を磨いて先に布団に潜るも、いつまで経ってもらんらん来ないんだけど…確かに編集するって言ってたけど、もう2時になるんだけど?毎日寝るの遅いのは知ってるけどさこんなに遅い?普段俺がすぐ寝ちゃうから知らないだけで、何時もこんなに遅いの?え、心配、普通に心配、人は寝ないと死ぬよ、俺知ってるんだ…様子見に行こ
明るい部屋でカタカタと文字を打ち込む音とマウスを動かす音がする、椅子に座って作業に集中してるらんらん
「……ねぇ、らんらん」
「ん?なに?すっちー」
「いつまで起きてるつもり?」
「えっと…資料のまとめとこれの編集して、」
突然とはいえ扉が開いたことには気づいてたんだろう俺が声をかけたことに驚きはしなかった。驚いたのは俺だ、まだ作業する気?
「……らん、寝るよ」
「え?」
「いいから、寝るよ」
「まだ、これ…」
「寝るの」
「…え、はい」
ほぼ強制的にベッドに連れて行く、編集データの保存をしてパソコンを落としたことを確認して、らんらんを引っ張ってベッドで寝転がる、これは休ませなきゃ駄目だ、止めなきゃ作業永遠とする、今だって編集の続きやりたそうだもの、このままじゃ倒れちゃう
「今日はもう休んで?明日休みなんだから明日やればいいよ」
「…うんそうだね、明日やるよ、おやすみ、すち」
「うん、おやすみ、らんらん」
とりあえず、らんらんを寝かせることには成功した。だけど明らかに納得してない…目をつむって寝たふりをしてみて、寝息が聞こえればいいけど聞こえなければ、休ませようどんな形でもいいから休める体制にしよう
しばらくして、ベッドの軋む音…あぁやっぱり寝てないな?
「(寝れない……眠くなるまで作業しよ、そぉっとでればばれない、よね)」
「…らんらん」
「っ!す、ち?」
「らんらん、寝れないんでしょ?こっちおいでぎゅっとしてあげるから」
「え?」
起き上がってそっとベッドを降りようとしてるとこに声をかける、起きてると思ってなかったのかびっくりしてるなぁ、そりゃそうだ普段なら俺寝てるし
「ねれなくてもいいよ、目つぶって、ここでおれの心音きいてて」
「…うん」
「らんらんはがんばりやさんだから、休息がいるの、寝なくてもいいから俺のそばにいてやすんでよ、ね?」
「う、ん…」
らんらんを見つめて腕を広げれば大人しく腕を広げた俺に近づいて俺の胸に顔を寄せるらんらん、そっと頭に手を置いて撫でる、これだけ側にいれば俺の心音聴こえるでしょ?人の心音って眠くなるし安心するんだよ、これで寝るならそれでいいけど寝れなくても心も体も休まればいいな
「すち…」
「なぁに」
「きょうはちゃんと寝れるような気がする」
「そっか」
「うん、すち、ありがと…」
「どういたしまして、おやすみ。らん」
「おやす、み…」
俺の腕の中ですとんっと眠り落ちたらんらん。不穏な事を言ってたけど今はいいや、お説教は明日しよう。寝れてないなんて俺、許さないよ?らんらんには健康でいてもらわないと俺が心配で寝れないじゃない、大好きで大好きで愛してるから、だから一緒に暮らすことにしたんだから、俺は元気で明るいらんが一番好きなんだ。
‡†
朝からすち先生のお説教が始まった…
「なんで相談しないの!寝ることに関しては俺はプロだよ??寝れなくて体壊したらどうするの!俺はらんが元気で明るいとこ好きなの!それをらん本人が出来ないようにしてるの何?自分の体大事にしてよ、ねぇ聞いてる?」
「はい…すいませんでした…」
「本当にもう、しばらくは一緒に寝るよ!」
「え、」
「なに?」
「いいの?」
「いいのってなんで?好きな人と一緒寝れるから俺には支障ないし、らんが寝れればそれでいいけど」
「すちぃ…」
「えっえっ泣かないでよ、もしかして嫌?」
「嫌じゃない…すち、めっちゃ好きって言ってくれるじゃん…」
「そこ?」
お説教だけど、内容はほぼ俺が心配だから相談してと俺が好き、じゃん…怒られてるけど嬉しい…
「とりあえず!これからは相談してよ?」
「はい!相談します!」
「じゃあお説教おわり、朝ごはんたべよぉ」
「うん、お詫びに今日は俺に全部任せ」
「やだ、俺が全部するから座ってて」
食い気味にやだって言われた……と呆然としてる俺を放置してささっとキッチンに消えるすち、気づけば珈琲とトーストと簡単なスープが目の前に…
「さ、たべよ?」
「え、はい、いただきます」
「うん、いただきます」
それから本当に何もさせてもらえなかった、ひたすら先回りされて気づけば、おはようからおやすみまで面倒みられた…そして寝る前に「これから相談しなかったら一日こうやって面倒みるから、何もさせないから覚悟しといてね?」と脅され?た?いや確かに全部してもらうと罪悪感がすごい……申し訳なさがすごい…俺にはとても効果的…
その日から毎日一緒寝て、気づけばすちがいないと眠りが浅くなってるがしてるのは気の所為だと信じたい…俺、すちいないと駄目になってない…?
「まぁ、好きだからいっか」
「何が?」
「何でもないよ」
「そう?」