1章
夢小説設定
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「大丈夫だったか」
しばらく放心していると先ほどの青年に声をかけられた。
「あ、え、はい。
あの女の子と本は…」
「大丈夫だ。
君が守ったんだ」
「私は何も…」
「君が最初に立ち向かってくれた。
そのおかげで立ち向かえたんだ。
だから君も守ったんだ」
そう言われると救われた気がした。
こんな私でも本を守ることができた。
「それじゃあ」
と、その人の優しい手が軽く頭を叩いた。
これが本を守れなかったと嘆くだけであった由美が図書隊員を目指すようになった理由の1つである。
だから郁とは初対面ではないのだが、面接会場で声をかけたがどうやら顔覚えが相当悪いらしく
「どちら様?」
と言われてしまった。
こちらはしっかりと覚えてるのに!
と、悲しくもなったが覚えていないのは仕方がない。
私にとっては重要なことであっても彼女にとってはそうではなかった、というだけのこと。
だから面接会場にその時の人がいたのも由美は知っている。
郁とは違いその話を自ら持ち出すようなことはしていないし、今後もするつもりはないが。
しばらく放心していると先ほどの青年に声をかけられた。
「あ、え、はい。
あの女の子と本は…」
「大丈夫だ。
君が守ったんだ」
「私は何も…」
「君が最初に立ち向かってくれた。
そのおかげで立ち向かえたんだ。
だから君も守ったんだ」
そう言われると救われた気がした。
こんな私でも本を守ることができた。
「それじゃあ」
と、その人の優しい手が軽く頭を叩いた。
これが本を守れなかったと嘆くだけであった由美が図書隊員を目指すようになった理由の1つである。
だから郁とは初対面ではないのだが、面接会場で声をかけたがどうやら顔覚えが相当悪いらしく
「どちら様?」
と言われてしまった。
こちらはしっかりと覚えてるのに!
と、悲しくもなったが覚えていないのは仕方がない。
私にとっては重要なことであっても彼女にとってはそうではなかった、というだけのこと。
だから面接会場にその時の人がいたのも由美は知っている。
郁とは違いその話を自ら持ち出すようなことはしていないし、今後もするつもりはないが。