1章
夢小説設定
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「防衛員配属は反対されてるのかな?」
「最初から防衛員志望だったはずだがな」
図書隊員の志望者は内勤の図書館希望が圧倒的に多い。
防衛員は図書館員の配属に漏れた者から適正と本人の意志を確認して選抜するのが常だ。
女子で第一志望が防衛員というのはかなり珍しい。
今時図書館防衛員などうっかりしたら警察や自衛隊より日々の危険度は高い職種だ。
「第一志望だったのは知ってるよ、俺も一緒に面接したじゃないか」
女子の防衛員志望ということで、面接には新隊員の主任教官6名の図書隊員が特別に動員されたのである。
これは郁だけではなく由美も同様である。
「それにしても随分嫌われたもんだね、堂上。
特に笠原さんに。
もうちょっと指導方針考えたら?」
「絞られてへこたれる程度なら辞めりゃいいんだ。
親にも反対されるんならな」
「素直じゃないな」
からかい口調の小牧には応じず、堂上は食べ進めた。
「実際のところどうなの、彼女たち」
「化け物だな。
男子を混ぜたハイポートで笠原は12位に入りやがった」
「部活で基礎体力はできてたとしてもタダゴトじゃないね。
大した素質じゃないか。
水無月さんは?」
「…今日はビリだ」
「ビリ?
確か昨日は15位くらいに入ってなかったっけ?」
「ああ。
どうやら昨日は15位以内でないとペナルティがあったらしい」
「ああ、そういうこと。
それはそれですごいな。
まあ、それはもう決まりじゃない?」
「まだ決まってない。
身体能力だけで安易に決まるようなもんでもない。
それに水無月のあの発言は気になる」
「ああ、あれね」
『全てに全力じゃないの。
そこそこできればいいよ。
頑張ったって全て報われるわけじゃないんだから』
「気になるんだ?」
「…上官としてな」
再びからかい口調になった小牧を無視して食事を再開させる。
「最初から防衛員志望だったはずだがな」
図書隊員の志望者は内勤の図書館希望が圧倒的に多い。
防衛員は図書館員の配属に漏れた者から適正と本人の意志を確認して選抜するのが常だ。
女子で第一志望が防衛員というのはかなり珍しい。
今時図書館防衛員などうっかりしたら警察や自衛隊より日々の危険度は高い職種だ。
「第一志望だったのは知ってるよ、俺も一緒に面接したじゃないか」
女子の防衛員志望ということで、面接には新隊員の主任教官6名の図書隊員が特別に動員されたのである。
これは郁だけではなく由美も同様である。
「それにしても随分嫌われたもんだね、堂上。
特に笠原さんに。
もうちょっと指導方針考えたら?」
「絞られてへこたれる程度なら辞めりゃいいんだ。
親にも反対されるんならな」
「素直じゃないな」
からかい口調の小牧には応じず、堂上は食べ進めた。
「実際のところどうなの、彼女たち」
「化け物だな。
男子を混ぜたハイポートで笠原は12位に入りやがった」
「部活で基礎体力はできてたとしてもタダゴトじゃないね。
大した素質じゃないか。
水無月さんは?」
「…今日はビリだ」
「ビリ?
確か昨日は15位くらいに入ってなかったっけ?」
「ああ。
どうやら昨日は15位以内でないとペナルティがあったらしい」
「ああ、そういうこと。
それはそれですごいな。
まあ、それはもう決まりじゃない?」
「まだ決まってない。
身体能力だけで安易に決まるようなもんでもない。
それに水無月のあの発言は気になる」
「ああ、あれね」
『全てに全力じゃないの。
そこそこできればいいよ。
頑張ったって全て報われるわけじゃないんだから』
「気になるんだ?」
「…上官としてな」
再びからかい口調になった小牧を無視して食事を再開させる。