1章
夢小説設定
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「アホか貴様!」
お決まりの怒声に郁は身を竦めた。
自分がそこに入ってないことに安堵をしていたがー
「お前もだ、水無月!」
「え、私も!?」
店の裏に引っ立てられて3人がかりで説教の嵐である。
一番声がでかいのはもちほん堂上だ。
「当たり前だ!
良化隊員と揉み合ってどうすんだ!!」
「だって郁が宣言しちゃってたからどうしようもなくて!!!
それに、ちゃんと堂上教官は来てくれるって信じてましたから!!!!」
勢いでそう叫ぶと流石の堂上も怯んだ。
そこからの矛先は郁へと向かったので一安心だ。
「すごいよ、水無月さん。
堂上にあそこまで言わすなんて」
と、笑いながら言われる。
「こっちは真剣なんですけど」
郁を助けに行ったのにどうして私も一緒に怒られて挙げ句の果てに笑われるなんて心外すぎる。
「そいつもバカなんだ、バカがバカの真似すんなバカ!」
と、堂上の声が聞こえた。
「あの人あの人うるさいわ貴様!
いいかそいつは単なる規制無視の無鉄砲の増上慢のバカだ、図書隊員の風上にも置けん!
やめた方がマシだそいつも!」
「なんであそこまで頑ななんでしょうね」
「水無月さん…」
小牧が口を開くのと同時に成人済み女性が言うには驚きの言葉が聞こえた。
「あたしの王子さまに!」
お、王子様…?
その言葉に堂上が声を飲み込み、小牧が吹き出した。
「行ってこい」
「…いいんですか?」
「どうせそこまで真似したいんだろうが」
そう言われ
「由美もいこ!」
「いや、私はいいよ」
「いいから!」
と手を強く引かれ連れてかれてしまった。
由美と郁が出ていってから玄田が低くわらった。
「さすがにお前の秘蔵っ子たちだ」
「別にあんなもん秘蔵しちゃいません。
指導不足でお恥ずかしい限りです」
返す声が頑なになっているのは、たぶん玄田にも小牧にも見抜かれている。
王子様か、と小牧が呟いて笑う。
「ところで王子様はどちらのお姫様を選ぶの?」
「どういう意味だ」
「だってもう1人いた女の子ってあの子でしょ?
あんなに頑なになってると言ってくれなくなるよ?」
「うるさい」
「しかしまあ、あれはあれで決まりだろ」
玄田がそういい、「異存はないな」と2人に尋ねる。
もちろん、と明快に答えたのは小牧で、堂上はむっつり黙ったままだった。
お決まりの怒声に郁は身を竦めた。
自分がそこに入ってないことに安堵をしていたがー
「お前もだ、水無月!」
「え、私も!?」
店の裏に引っ立てられて3人がかりで説教の嵐である。
一番声がでかいのはもちほん堂上だ。
「当たり前だ!
良化隊員と揉み合ってどうすんだ!!」
「だって郁が宣言しちゃってたからどうしようもなくて!!!
それに、ちゃんと堂上教官は来てくれるって信じてましたから!!!!」
勢いでそう叫ぶと流石の堂上も怯んだ。
そこからの矛先は郁へと向かったので一安心だ。
「すごいよ、水無月さん。
堂上にあそこまで言わすなんて」
と、笑いながら言われる。
「こっちは真剣なんですけど」
郁を助けに行ったのにどうして私も一緒に怒られて挙げ句の果てに笑われるなんて心外すぎる。
「そいつもバカなんだ、バカがバカの真似すんなバカ!」
と、堂上の声が聞こえた。
「あの人あの人うるさいわ貴様!
いいかそいつは単なる規制無視の無鉄砲の増上慢のバカだ、図書隊員の風上にも置けん!
やめた方がマシだそいつも!」
「なんであそこまで頑ななんでしょうね」
「水無月さん…」
小牧が口を開くのと同時に成人済み女性が言うには驚きの言葉が聞こえた。
「あたしの王子さまに!」
お、王子様…?
その言葉に堂上が声を飲み込み、小牧が吹き出した。
「行ってこい」
「…いいんですか?」
「どうせそこまで真似したいんだろうが」
そう言われ
「由美もいこ!」
「いや、私はいいよ」
「いいから!」
と手を強く引かれ連れてかれてしまった。
由美と郁が出ていってから玄田が低くわらった。
「さすがにお前の秘蔵っ子たちだ」
「別にあんなもん秘蔵しちゃいません。
指導不足でお恥ずかしい限りです」
返す声が頑なになっているのは、たぶん玄田にも小牧にも見抜かれている。
王子様か、と小牧が呟いて笑う。
「ところで王子様はどちらのお姫様を選ぶの?」
「どういう意味だ」
「だってもう1人いた女の子ってあの子でしょ?
あんなに頑なになってると言ってくれなくなるよ?」
「うるさい」
「しかしまあ、あれはあれで決まりだろ」
玄田がそういい、「異存はないな」と2人に尋ねる。
もちろん、と明快に答えたのは小牧で、堂上はむっつり黙ったままだった。