夢主に言われ、イメチェンに挑戦する香にリョウは…?
リョウ×香前提。
オリキャラでてるので、苦手な方は要注意です;;
「あー、思いだしても腹が立つったら!」
もっこりしない女だの、男女だの好き放題言われて、腹が立たないほうがおかしいと思うんだけどね!
「まあ、相手はあのリョウだしねー…」
と苦笑うのは、すっかり親友となった
七子だ。
七子はあたしがリョウのパートナーになる少しまえにリョウと知り合ったらしく、諸事情で冴羽アパートの1階に暮らしている。
「もっこりしないだの男女だの言われて、ただでひきさがったら、女がすたるわ!」
「香のそういうところ、好きなんだけどね。それだからよけいに言われるのよ」
「え?」
「鼻息をあらくするんじゃなくて、まず冷静になること。それから、見かえしてやればいいのよ」
ウィンクして見せる
七子に、いまいち意味が理解できない。
「まずは服装。ヒラヒラしたものじゃなくても、女の子らしい服装は可能なんだから、男に見られがちな服装はダメ。香はすっぴんでもきれいなんだし、もったいないわ」
「そ、そうかな…」
「ええ。香ならミニスカートでレギンスとか、ショートパンツも似合うと思うのよ。ショートパンツも、合わせるものしだいで、かわいく見せられるんだから」
言いながら、
七子はつぎつぎ自分の洋服をならべて、コーディネートをしている。
「ジーンズもね、ロールアップをしてみたり、中にかわいめのキャミを合わせると…ね?」
「ぜんぜん印象が違うわ…」
「さ、じゃさっそく香の部屋に行くわよ! 今ある洋服で、コーディネートしてあげる!」
「は、はあ…」
「さ・え・ば・さ・ん」
「お、
七子ちゃんじゃないのー。寂しくて、僕に会いにきてくれたんですか?」
「残念でしたー。今日の主役は香ちゃんです」
「香が、どうした…って…」
気はずかしくて、
七子にうながされるまま、ゆっくりとリョウに見える場所へと移動すると。
「男女だとか言ったそうね、リョウ。でも、これならそんなことは言えないでしょう?」
「へー、馬子にも衣装だな!」
「…香じゃなくて、私が殴りますよ」
「…しぃましぇん…」
「や、やっぱり…似合わないよね…こういうの…」
一気にはずかしさがましてきて、うつむく。
「そんなことないよ!」
「似合わねーな。」
「ちょっ、リョウ!」
「おまーにそんな顔されてってと、むしずが走る! 明るい顔してるほうが、せっかくの洋服だって喜ぶんじゃねーの?」
「…え?」
それだけ言うと愛読書に目をおとしてしまったリョウに、首をひねる。
「…要するに、似合ってるって言いたいんでしょ。すなおじゃないんだから。男ならいさぎよく、すなおに言えばいいのに。」
「あ…」
顔の中心に、熱があつまる。でも、うれしい。
「…ありがとう…」
「さて、それじゃおじゃま虫はたいさんしますか~。リョウ、あんまり香をいじめると、許さないわよ」
「…あははー…
七子ちゃんこあい…」
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なんだかなーな感じになってしまいましたが、一応愛情はこもって…るつもりです!←
お題配布元
徒然なる儘に3110814