微笑む狐
Name Change
Name Change名前はそのまま(無変換)でも問題ありません
※読書後の苦情・誹謗中傷はスルー
※うちの夢主はオリキャラ
自分の書きたい物を気分で執筆、長期間何も浮かばない事も。1番ハマってる作品は頻繁更新、他はネタが浮かび次第…
以上にご同意頂けない方はご注意を(不快な思いをして頂きたくないので…)
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この日私は、友人との待ち合わせに遅刻しそうだった。
街を急ぐ私は、その事に気づかないまま……待ち合わせ場所へ向かう──。
【第1話】
Ich freue mich,
Sie kennen zu lernen.
──であいはいつも、
突然やってきて、
私を困らせる──
「あれ? ない…!」
「どうしたの?」
「携帯! どこにもないの!」
「どっかで、落としたんじゃない?」
そういえば、走っている最中に、誰かとぶつかったけど……。
「ちょっとご免! 見てくるね!」
友人をその場に残し、慌てて元きた道を戻る。
「どうしよう…」
あれには、色々とまずいものが入っている。自分のイラストとかならともかく……見つかったら、色々とヤバい画像も……。
「あの…もしかして、探しているのはこれですか?」
声の主は、綺麗な人。髪は長くて……揉み上げ? も長い、ちょっと独特の髪型だ。
ほんのり、薔薇の香りがする。香水でも、つけてるのかな。
「そうです。あの…」
「…ああ、貴女がオレにぶつかって…落として行ったんですよ」
「え? あ…す、すみません! ぶつかったのに、謝りもせずに…」
「お気になさらないで下さい」
綺麗な顔で、綺麗な微笑を見せてくれる。こりゃ、どんなアイドルも真っ青だわね……。
でも、自称は"オレ"? 女の人なのに、ちょっと勿体ないな……。
「あの、中身…」
「…見ましたけど、個人情報ですから、記憶してませんよ」
優しい、というか……いい人だなぁ……。美人だしね。
「あ、あの…後でお礼したいので、連絡先とか…訊いてもいいですか?」
「お礼なんて、いりませんよ?」
「いえ。きちんとお礼をさせて貰わないと、私の気がすまないんです」
「…じゃあ、携帯のメアドでよければ」
と、名前とメアドを、赤外線で送って貰ったらなんと……!
「え、南野…秀一…さん?」
「はい?」
え、もしかして……。
「あの、男性…?」
「ええ、そうですけど…。ああ、女だと思ってました?」
コクリ。いや、普通はそう見るでしょ……。
「よく、間違われるんですよ。たまに、制服着てても間違われるし」
学生さん、か…。中学生かな?いや、高校生?そう訊くと。
「盟王高校の、2年です」
「盟王高校ね…。……盟王ーっ!? マジっすか!?」
「マジです」
盟王って言ったら、この辺じゃ知らない人はない位の、超有名進学校じゃないのさ! 頭いいんだ……。
「貴女は?」
「大学生だよ。もうすぐ教員試験」
「見た目が若いから、同い年位かと…」
「よく言われる」
苦笑いを返す。
「ところで、待ち合わせしてたんでしょう? 大丈夫なんですか?」
「あ…かりんちゃん、置いてきたんだった…」
そのまま南野君と別れ、待ち合わせ場所へと戻った──。
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