目をあけたら、蔵馬のあの綺麗な寝顔のドアップ。あまりの衝撃に、悲鳴もすらでない。
「な、え、なんで???」
とりあえず、きれいだからとながめてみて、3つ編でもしれやろうと思いたつ。今なら寝てるし、1度、蔵馬の髪いじってみたかったんだよね! と、手をのばしたけど。
「…おはよう、
七子」
「っ…!」
突然翡翠の瞳と自分のそれとがかち合い、ほおが染まるのがわかる。
「お…はよう…」
「ここ、どこだと思います?」
「さあ…」
「ホテルです。俗に言う、ラブホテル」
瞬間……青ざめ、固まってしまう。え、私……蔵馬と1線を越えちゃったの……?
「いやー、きのうははげしかったですね」
自分でもわかるくらい、顔が熱い……。
「あ、あの…」
「…うそですよ。あなたが酔って、眠いと言って聴かないから…しかたなく」
「じ、じゃあ…」
「貴女が眠ってしまって…そのうちオレも、眠ってました」
でも、寝顔は見られたんだよな……? それはそれで、恥ずかしいな……
「だいじょうぶ。
七子の寝顔、かわいかったよ」
「な、なに言ってんのよ…もう…」
「本当だって。惚れなおしましたよ」
「蔵馬…ときどき無意識にすごいこと言うよね…」
「そうですか?」
自覚がないのだから、手におえない。……でも、そんな彼を愛してやまない私は……もっと手におえないか。
「蔵馬、大好き」
「オレも、
七子のこと……大好きだよ」
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お酒は二十歳になってから!悪ノリで飲んで、ひどい目に合うこともあるので、勧められても未成年のうちは飲まない方がいいですよー。まじで。
成人してからも、飲んでひどい目にあった友人がいる管理人です(^q^)
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お題3080924