キミと行く。
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今日も穏やかな日だとリンネは思った。
丘の上の家にはいつも優しい風が吹く。
その風が庭に植えた野菜や洗濯物を優しく揺らす。
その様子を眺める午後の時間がリンネは好きだった。
後、少ししたら夕飯の準備をしよう。
辺りが薄暗くなる頃にロマーノは帰ってくる。
「何を作ろうかしら」
自分の作る料理を美味しそうに食べるロマーノを頭に浮かべてリンネは楽しげに笑った。
「お腹空いた」
「飽きた」
「帰りたい」
昼食を終えて少し経った午後の時間となると絶対と言っても良いほどロマーノは駄々をこねだす。
初めは困っていた部下や上司も今は慣れたもので、お腹が空いたと言われればお菓子を出し、飽きたと言えばロマーノも逆らえない上司を呼んで嫌でもやる気を出させた。
だが幾らロマーノの扱いに慣れてきていたと言っても「帰りたい」と駄々をこねられると部下も上司でさえもお手上げだった。
しかも泣かれられると溜まった仕事は諦め家に帰すしかない
のがいつもなのだが今日は違った。
この事を知った『彼女』から手紙を預かっているのだ。
「帰りたい!!」
そうぐずるロマーノに困りながらも部下の一人は預かっていた手紙を開く。
つい最近書きが出来る様になったとい彼女の字はお世辞にも綺麗とは言い難かったが何とか読める字ではあった。
「ロマーノ様、」
「・・・何だよ。帰らせてくれるのか?」
「いえ、リンネ殿からの手紙です」
そう言った瞬間に持っていた手紙を部下の手から奪ったロマーノは手紙を黙々と読む。
手紙を読む度に変わるロマーノの様子を部下は願う様に見つめていた。
「・・・仕事する」
「え?」
「仕事するから早く書類を持って来いよ!」
「はっ・・・、はい!」
ロマーノ君、
お仕事は順調でしょうか。
私は何時もロマーノ君がお仕事に励む姿を頭に浮かべながらも帰ってくるのを今か今かと待っています。
国の仕事がどれ程大変なのか私にも分かりませんが国の為、国民の為に働くロマーノ君は私の誇りですが、あまり無理しないようお仕事に励んで下さい。
追伸:今日もロマーノ君の好きなものを沢山用意して待っているので楽しみにしていてね。
待っています。
(そのやる気は手紙のお加減なのか)
(夕飯のお加減なのか)
丘の上の家にはいつも優しい風が吹く。
その風が庭に植えた野菜や洗濯物を優しく揺らす。
その様子を眺める午後の時間がリンネは好きだった。
後、少ししたら夕飯の準備をしよう。
辺りが薄暗くなる頃にロマーノは帰ってくる。
「何を作ろうかしら」
自分の作る料理を美味しそうに食べるロマーノを頭に浮かべてリンネは楽しげに笑った。
「お腹空いた」
「飽きた」
「帰りたい」
昼食を終えて少し経った午後の時間となると絶対と言っても良いほどロマーノは駄々をこねだす。
初めは困っていた部下や上司も今は慣れたもので、お腹が空いたと言われればお菓子を出し、飽きたと言えばロマーノも逆らえない上司を呼んで嫌でもやる気を出させた。
だが幾らロマーノの扱いに慣れてきていたと言っても「帰りたい」と駄々をこねられると部下も上司でさえもお手上げだった。
しかも泣かれられると溜まった仕事は諦め家に帰すしかない
のがいつもなのだが今日は違った。
この事を知った『彼女』から手紙を預かっているのだ。
「帰りたい!!」
そうぐずるロマーノに困りながらも部下の一人は預かっていた手紙を開く。
つい最近書きが出来る様になったとい彼女の字はお世辞にも綺麗とは言い難かったが何とか読める字ではあった。
「ロマーノ様、」
「・・・何だよ。帰らせてくれるのか?」
「いえ、リンネ殿からの手紙です」
そう言った瞬間に持っていた手紙を部下の手から奪ったロマーノは手紙を黙々と読む。
手紙を読む度に変わるロマーノの様子を部下は願う様に見つめていた。
「・・・仕事する」
「え?」
「仕事するから早く書類を持って来いよ!」
「はっ・・・、はい!」
ロマーノ君、
お仕事は順調でしょうか。
私は何時もロマーノ君がお仕事に励む姿を頭に浮かべながらも帰ってくるのを今か今かと待っています。
国の仕事がどれ程大変なのか私にも分かりませんが国の為、国民の為に働くロマーノ君は私の誇りですが、あまり無理しないようお仕事に励んで下さい。
追伸:今日もロマーノ君の好きなものを沢山用意して待っているので楽しみにしていてね。
待っています。
(そのやる気は手紙のお加減なのか)
(夕飯のお加減なのか)