キミと行く。
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ガチャリと部屋の扉が開き、誰かが入ってきた。
もちろんそれは彼しかいない。
彼はリンネが被る布団を捲り、入ってきた。
それに気付き、リンネは寝台の端へと移動する。
「何だ。まだ起きてたあるか」
彼の言葉が寝室の闇に溶け込む。
外は新月で真っ暗な世界。
「はい」
リンネの返事も闇に溶ける。
それからまた夕餉の時の様にお互いに黙り込んだ。
「・・・」
「・・・」
何か喋らなければ
そんな事を考えているとまた彼の方が先に口を開く。
「どうしても大秦にいくあるか?」
「はい」
「どうしてお前は・・・!」
勢いよく体を起こし、こちらを見る彼に対しリンネはじっと天井を見つめていた。
「私だってお役にたちたいんです」
ぽつりと呟く。
「ただ荒野に佇んでいた子供を貴方は拾い寝食まで与えてくれました」
リンネは目をつむる。
つむれば思い出すあの日の思い出。
戦場跡とでもいうのか、矢が刺さり、剣が折れ、死体犇めく戦場に私はいた。
何をするわけでもなくただ誰に傷付けられたのかも分からない胸の傷を押さえ、息絶え絶えに今にも絶命しそうな私を彼は拾ってくれた。
傷の手当てをして温かな食事に衣服、眠る場所まで与えてくれた。
「それに・・・
この名前も」
「・・・」
『あいやーお前は今までの事どころか自分の名前すらも分からないあるか』
『・・・すみません』
『お前は何も気にする事ないね。我だって名前がしょっちゅう変わるから忘れる事もあるあるよ
しかし、名前がないのは不便あるな』
『不便・・・ですか?』
『そうある。これから一緒に住むのに名前がなくちゃあ用ある時に呼べないね』
『一緒に・・・住む。私をここに置いてくれるんですか?!』
『初めからそのつもりで拾ったあるよ。
リンネなんてどうあるか?
お前にぴったりな可愛い名前だと我は思うあるが』
「私を拾われてからずっと貰いっぱなしでした。だから、私は」
貴方のお役にたちたい。
(もちろんそれが自己満足だとしても)
もちろんそれは彼しかいない。
彼はリンネが被る布団を捲り、入ってきた。
それに気付き、リンネは寝台の端へと移動する。
「何だ。まだ起きてたあるか」
彼の言葉が寝室の闇に溶け込む。
外は新月で真っ暗な世界。
「はい」
リンネの返事も闇に溶ける。
それからまた夕餉の時の様にお互いに黙り込んだ。
「・・・」
「・・・」
何か喋らなければ
そんな事を考えているとまた彼の方が先に口を開く。
「どうしても大秦にいくあるか?」
「はい」
「どうしてお前は・・・!」
勢いよく体を起こし、こちらを見る彼に対しリンネはじっと天井を見つめていた。
「私だってお役にたちたいんです」
ぽつりと呟く。
「ただ荒野に佇んでいた子供を貴方は拾い寝食まで与えてくれました」
リンネは目をつむる。
つむれば思い出すあの日の思い出。
戦場跡とでもいうのか、矢が刺さり、剣が折れ、死体犇めく戦場に私はいた。
何をするわけでもなくただ誰に傷付けられたのかも分からない胸の傷を押さえ、息絶え絶えに今にも絶命しそうな私を彼は拾ってくれた。
傷の手当てをして温かな食事に衣服、眠る場所まで与えてくれた。
「それに・・・
この名前も」
「・・・」
『あいやーお前は今までの事どころか自分の名前すらも分からないあるか』
『・・・すみません』
『お前は何も気にする事ないね。我だって名前がしょっちゅう変わるから忘れる事もあるあるよ
しかし、名前がないのは不便あるな』
『不便・・・ですか?』
『そうある。これから一緒に住むのに名前がなくちゃあ用ある時に呼べないね』
『一緒に・・・住む。私をここに置いてくれるんですか?!』
『初めからそのつもりで拾ったあるよ。
リンネなんてどうあるか?
お前にぴったりな可愛い名前だと我は思うあるが』
「私を拾われてからずっと貰いっぱなしでした。だから、私は」
貴方のお役にたちたい。
(もちろんそれが自己満足だとしても)