キミと行く。
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久し振りに皆が揃った晩餐。
美味しい料理を前に皆が今日あった事を話す。
「・・・んでな、やっと終わったと思ったらまたでっかな山が出てくんねん」
こんなでっかいんや、とスペインは身振り手振りで先程までしていた勉強の多さを話す。
「本当、今さら歴史何て勉強させられてもね」
ため息をついたのはスペインと一緒に勉強をしていたフランス。
「えーでも兄ちゃん達勉強しに行く度にリンネお姉さんのお菓子食べれるんでしょ?いいなぁー」
「お前らだけずりぃぞコノヤロー!」
ちぎーとロマーノは文句を言う。
「あら、ヴェネチアーノちゃん。口の周りにいっぱいソースが付いてるよ」
「え、本当?取って取って」
「ちょっと待ってね」
ヴェネチアーノの顔に手を伸ばし、口の周りに付いたソースをナフキンで拭き取る。
「取れた?」
「うん、これでいつもの可愛いヴェネチアーノちゃんよ」
顔を向かい合わせ二人は笑った。
先に声を上げたのはヴェネチアーノ。
リンネがどうしたのか尋ねればあれが食べたい!とヴェネチアーノの腕では届かないテーブルの真ん中に置かれた料理を指差す。
それをリンネは箸で一口程取り、ヴェネチアーノの前へ出した。
「はい、あーん」
「あーん」
と、二人の声が重なる。
料理が口に入ると頬をおさえ「美味しい」と感想を告げた。
「なあ、リンネ。俺あれが食べたい」
今度はローマだった。
後ろから顔だけを出し、料理を求める。
「あーん」
既に食べさせてもらう気でいるローマに苦笑いを浮かべ、料理を口へ運んだ。
「はい、あーん」
料理が口に入り、少し垂れたタレを舐め「美味い!」と唸った。
孫の行動を真似したローマにフランスは冷ややかな視線を送る。
「じいさんはもう良い年何だからさっさと落ち着きなよ」
「ん?じゃあフランスもああ言ってるしリンネ、俺と結婚するか」
にかっと良い笑顔で言われリンネは動揺した。
慌ててフランスとロマーノが口を挟む。
「何でじいさんとリンネお姉さんが結婚って話しになるんだよ!」
「そ、そうだぞ!リンネだって嫌がってるじゃねぇか」
「落ち着けって早く結婚しろって意味だろ?」
「「ちげぇよ!!」」
珍しくフランスとロマーノの言葉が重なり、その様子をリンネはヴェネチアーノと眺めていた。
すると肩を叩かれ振り向けばスペインが、
「どうしたの?」
と尋ねたら自分の口元を指差し「あーん」と口を開けて笑った。
その仕草が可愛くてリンネは笑い、何が食べたいか尋ねる。
「俺、それがええ」
リンネとヴェネチアーノの間から指を指し示したねはスペインの好物でもある具沢山のオムレツ。
「ちょっと待ってね」
「早く、早く、美味そうで待ちきれんわぁ」
オムレツを一口大に切るとまだ温かそうな湯気を出していた。
火傷しないか心配でリンネはオムレツに何度か息を吹きかけ冷ませてからスペインの口へと運ぶ。
それをスペインは大口開けて一口で食べた。
「やっぱり美味い!リンネ姉ちゃんの料理最高やわ。もう一口くれへん?」
スペインの賞賛に嬉しくなったリンネは再度のおねだりにもいいよ、と心よく答えた。
先程と同じ様に一口大のオムレツを冷ましてスペインの口へと運ぶ。
オムレツがひょいっととスペインとリンネの目の前で消えた。
「美味い!」
食べたのはローマの様でスペインは絶叫にも似た声を上げる。
「あ゛ぁーっ!!じいさん何してくれとん。そのオムレツ俺のやで」
「何が俺のオムレツだ。男たるもの最後迄油断するな」
卵の付いた指を舐め、ローマは言った。
「酷いわぁ、こんな子供のたべもん取り上げるなんて・・・」
すんすんとわざとらしい泣き真似でスペインはリンネに寄りかかる。
そんなスペインを見兼ねてかリンネが慰めに入った。
端からみたらわざとらしい泣き真似でもリンネにはその泣き真似が本当に泣いている様に見えたのか、抱き締め優しくスペインの頭を撫でる。
「そうですよ。子供が食べる物を横から奪うなんて、ローマさん見損ないました」
たかが一口のオムレツである。
その一口のオムレツでこんなにも言われるとはローマも思っていなかったのか何も反論できなかった。
したところでリンネに「ローマさん最低!」などと言われてしまえばローマ自身、当分立ち直れない気がしている。
リンネには頭が上がらない。
そんなローマを嘲笑うかの様にスペインは笑っていた。
それが見えたヴェネチアーノは小さな声で「兄ちゃんすげぇ悪い顔」と呟く。
「ヴェネチアーノちゃん何か言った?」
「ううん。それより次は僕、アレが食べたいです」
「え、どれ?」
「あ、それお兄さんも食べたいなぁ」
その日のはいつも以上に賑やかで
(皆がよく笑ったのでありました)
美味しい料理を前に皆が今日あった事を話す。
「・・・んでな、やっと終わったと思ったらまたでっかな山が出てくんねん」
こんなでっかいんや、とスペインは身振り手振りで先程までしていた勉強の多さを話す。
「本当、今さら歴史何て勉強させられてもね」
ため息をついたのはスペインと一緒に勉強をしていたフランス。
「えーでも兄ちゃん達勉強しに行く度にリンネお姉さんのお菓子食べれるんでしょ?いいなぁー」
「お前らだけずりぃぞコノヤロー!」
ちぎーとロマーノは文句を言う。
「あら、ヴェネチアーノちゃん。口の周りにいっぱいソースが付いてるよ」
「え、本当?取って取って」
「ちょっと待ってね」
ヴェネチアーノの顔に手を伸ばし、口の周りに付いたソースをナフキンで拭き取る。
「取れた?」
「うん、これでいつもの可愛いヴェネチアーノちゃんよ」
顔を向かい合わせ二人は笑った。
先に声を上げたのはヴェネチアーノ。
リンネがどうしたのか尋ねればあれが食べたい!とヴェネチアーノの腕では届かないテーブルの真ん中に置かれた料理を指差す。
それをリンネは箸で一口程取り、ヴェネチアーノの前へ出した。
「はい、あーん」
「あーん」
と、二人の声が重なる。
料理が口に入ると頬をおさえ「美味しい」と感想を告げた。
「なあ、リンネ。俺あれが食べたい」
今度はローマだった。
後ろから顔だけを出し、料理を求める。
「あーん」
既に食べさせてもらう気でいるローマに苦笑いを浮かべ、料理を口へ運んだ。
「はい、あーん」
料理が口に入り、少し垂れたタレを舐め「美味い!」と唸った。
孫の行動を真似したローマにフランスは冷ややかな視線を送る。
「じいさんはもう良い年何だからさっさと落ち着きなよ」
「ん?じゃあフランスもああ言ってるしリンネ、俺と結婚するか」
にかっと良い笑顔で言われリンネは動揺した。
慌ててフランスとロマーノが口を挟む。
「何でじいさんとリンネお姉さんが結婚って話しになるんだよ!」
「そ、そうだぞ!リンネだって嫌がってるじゃねぇか」
「落ち着けって早く結婚しろって意味だろ?」
「「ちげぇよ!!」」
珍しくフランスとロマーノの言葉が重なり、その様子をリンネはヴェネチアーノと眺めていた。
すると肩を叩かれ振り向けばスペインが、
「どうしたの?」
と尋ねたら自分の口元を指差し「あーん」と口を開けて笑った。
その仕草が可愛くてリンネは笑い、何が食べたいか尋ねる。
「俺、それがええ」
リンネとヴェネチアーノの間から指を指し示したねはスペインの好物でもある具沢山のオムレツ。
「ちょっと待ってね」
「早く、早く、美味そうで待ちきれんわぁ」
オムレツを一口大に切るとまだ温かそうな湯気を出していた。
火傷しないか心配でリンネはオムレツに何度か息を吹きかけ冷ませてからスペインの口へと運ぶ。
それをスペインは大口開けて一口で食べた。
「やっぱり美味い!リンネ姉ちゃんの料理最高やわ。もう一口くれへん?」
スペインの賞賛に嬉しくなったリンネは再度のおねだりにもいいよ、と心よく答えた。
先程と同じ様に一口大のオムレツを冷ましてスペインの口へと運ぶ。
オムレツがひょいっととスペインとリンネの目の前で消えた。
「美味い!」
食べたのはローマの様でスペインは絶叫にも似た声を上げる。
「あ゛ぁーっ!!じいさん何してくれとん。そのオムレツ俺のやで」
「何が俺のオムレツだ。男たるもの最後迄油断するな」
卵の付いた指を舐め、ローマは言った。
「酷いわぁ、こんな子供のたべもん取り上げるなんて・・・」
すんすんとわざとらしい泣き真似でスペインはリンネに寄りかかる。
そんなスペインを見兼ねてかリンネが慰めに入った。
端からみたらわざとらしい泣き真似でもリンネにはその泣き真似が本当に泣いている様に見えたのか、抱き締め優しくスペインの頭を撫でる。
「そうですよ。子供が食べる物を横から奪うなんて、ローマさん見損ないました」
たかが一口のオムレツである。
その一口のオムレツでこんなにも言われるとはローマも思っていなかったのか何も反論できなかった。
したところでリンネに「ローマさん最低!」などと言われてしまえばローマ自身、当分立ち直れない気がしている。
リンネには頭が上がらない。
そんなローマを嘲笑うかの様にスペインは笑っていた。
それが見えたヴェネチアーノは小さな声で「兄ちゃんすげぇ悪い顔」と呟く。
「ヴェネチアーノちゃん何か言った?」
「ううん。それより次は僕、アレが食べたいです」
「え、どれ?」
「あ、それお兄さんも食べたいなぁ」
その日のはいつも以上に賑やかで
(皆がよく笑ったのでありました)